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7. プロクシ ARP の問題点と避けなければいけないこと

  1. 特定の IP アドレスに対して応答する プロクシ ARP エントリーは ただ一つでなければなりません。BSD の場合、あるアドレス範囲に 対して プロクシ ARP をおこなう場合にはそのアドレス範囲が衝突しない ことを保証する必要があります。 これはつまり、BSD ベースのネットワークでは、あるネットワーク 全体をひとつのサーバに割り当てる必要があることを意味します。

    もう一度強調しておきますが、もし ARP 要求に対して複数の応答を 受け取った場合、BSD システムでは相当ひどいことになります。

  2. すでにネットワーク中に存在しているアドレスに対して、プロクシ ARP を 実行してはいけません。

    これは、上で述べた問題のちょっとしたバリエーションです。ネットワーク 上にすでに存在するIP アドレスに対する プロクシ ARP を実行すると、 2つの応答が生成されることになります。 つまり、サーバーがリモートシステムとの接続にプロクシ ARP を 適用する場合に、現在ネットワークで使用中の IP アドレスを リモート接続に流用したりしてはいけない、ということです。

    (校正者注:本来の IP アドレスのマシンへのコネクションをサーバが横取り して proxy ARP に使ってしまう、つまり本来のコネクションが成立しなく なる、ということではないかと思います。)


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