インターネットの接続に使うことのできるバンド幅は限られています。 ほとんどのインターネットサイトでは、その限られたバンド幅を有効に 使う方法を常に模索しています。
2人以上のユーザが同じメイリングリストを購読していたら、それは すなわち重複した (無駄な) トラフィックを生じていることになります。 このような重複がたくさんあったり、そのメイリングリストの トラフィックが高い場合には、消費されるバンド幅も大きなものとなります。
メイリングリストの管理者がそれを許しているのなら、ローカルな メイリングリストユーザ名で (MLを) 購読し、それをローカルニュース サーバに流す (原文:gate) ことによって、そのメイリングリストの 内容をサイトのユーザ全員で読むことができます。 また、「innd」のセキュリティー機能を使えば、特定のユーザのみに アクセスを制限することもできます。
非常に高トラフィックのメイリングリストがある場合には、 このようなサイト購読によってバンド幅の消費を抑えることができます。
メイリングリストの内容をニュースリーダーで読むことには他にもメリット があります。ほとんどのメイルフロントエンドではサポートされていない 「スレッド」を使うことができるからです。(訳注: ご存知のとおり、 スレッドとは、元の発言と、それに対するフォローを構造化してアクセス できるような仕組みです。)また、個人的な緊急のメイルのために メイルボックスの容量を空けておくこともできます。
このミニハウツーでは、こういうことをうまくやるための「mail2news.pl」 というスクリプトを紹介します。
著者は、CPAN (Comprehensive Perl Archive Network) では mail2news.pl を見つけることができませんでしたが、これは単に見落としただけかも しれません。まあ、とにかく sunsite.unc.edu と ftp.redhat.com の どこかにはありました。
この Perl スクリプトはそれほど長くないので、このハウツーの最後にも 添付しておきます。