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1. UMSDOS: どこにあるのか?

1.1 歴史

 Umsdos プロジェクトは 1992 年にスタートし、1994 年の 1 月にパッチの形で公開 され、7 月には 標準カーネルに含まれるようになりました (1.1.36 以降)。

 Slackware ディストリビューションでは、公式カーネルに取り込まれる以前の早い 時期から Umsdos が採用されていました。

Umsdos はカーネル 1.1.60 から改良されはじめ、特に書き込みにおいて、そのパ フォーマンスは劇的に向上しました。1.1.70 (頃)からはまた安定しています。

 大きなバグが Linux 1.2.2 で解決されました。このバグははじめからユーザに悲嘆 を与えるものでした(勝手にファイル名が変わってしまい、削除されたかのようなひど い印象を与えるもの)。Slackware 2.2 にはカーネル 1.2.1 がついてきますので、まだ このバグがあります。

1.2 Availability

 カーネル 1.0.x ではパッチの形で提供されていますが、カーネル 1.2 には組み込ま れています。一緒にコンパイルしてしまうことも、モジュールとして読み込むことも できます。ここで注意しなければならないのは、もし umsdos をモジュールの形で読 み込もうとするならば、MS-DOS ファイルシステムもモジュールとして扱う必要がある ことです。これはモジュールシステムの制限によるものです(モジュールとしてインス トールされた時にのみ export されるシンボルがあるため)。

1.3 サポートしているディストリビューション

 Slackware だけだったと思います。たぶん間違っているでしょうから、これを修正 する情報を私に送ってください。[訳注:デフォルトで umsdos ファイル システムへのインストールをサポートしているもの]

1.4 ホームサイト

 Umsdos のホームサイトは sunsite.unc.edu です。ディレクトリ /pub/Linux/system/Filesystems/umsdos を参照してください。

1.5 技術文書

 Umsdos の内部についての文書はかなりそろっています。ユーティリティと同じ場所 に HTML とテキストのフォーマットで入手可能です。

 私の知っている限りでは、HTML バージョンは web サイトにオンラインの形では提 供されていません。ダウンロードして tar 展開してローカルで読まなくてはなりませ ん。

1.6 誰が書いているのか

Jacques Gelinas jacques@solucorp.qc.ca


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