まず初めに Linux をインストールします。どちらのドライブにインストー ルしてもかまいません。しかし、2つのドライブを使用していますから、それ ぞれにスワップパーティションを作成しておくとよいでしょう。
2つ目のディスクに、基本 DOS パーティションを作成します。しかし、DOS の fdisk では、これが出来ません。そこで、Linux の fdisk でパーティショ ンを作成しなければなりません。パーティションの ID を設定し(DOS 16 BIT FAT > 32Mb には 6 です)、fdisk のマニュアルに慎重に従って起動可能に設 定します。 これはこのようにして作成したパーティションを、dd コマンドを使ってその パーティションの最初の512 バイトを 0 にする方法です。(基本的には、以下 のように使います。
dd if=/dev/zero of=/dev/XXXX bs=512 count=1"
XXXX
はデバイスですが、これは時によったらディスクを壊すので
注意してください。たとえば、 /dev/hda1
のかわりに、
/dev/hda
を書くようなことをし
たら、ディスクを壊す場合もありますので十分に注意してください。
1つ目のハードディスク上の基本 DOS パーティション の作成には DOS の FDISK を使います。同じようにして、他の DOS パーティションを作成します。
これらの基本パーティションはどちらも起動可能な DOS パーティションと
してフォーマットされなければなりません。 フロッピーから起動して、
FORMAT C: /S
そして、 FORMAT D: /S
コマンドを使います。
混乱を避けるために、パーティションに名前をつけておきましょう。
2つの基本パーティションのどちらからでも起動オプションを使えるように
/etc/lilo.conf
を作成します。この文書の最後に例を記します。
この例に示したファイルのなかで、"loader
" で始まる行に注意
してください。
Win95 と DOS/Win3.x をそれぞれどちらのディスクにインストールするかは あなたの自由です。私は マシンをネットワーク起動しますから、2つ目のハー ドディスクに Win95 を入れています。ですから普通の DOS ドライブは C に なります(それが普通ですね)。 さらに(これは有益なことですが)、2つ目のハードディスクに Win95 をイ ンストールすると、復旧ディスク*から Linux を起動して、lilo を再インス トール(このことについては次に説明します)しなくてすみます。ブートオプショ ンを設定するために lilo を動作させるのを忘れないでください。
*訳注:原文では to boot linux from a recovery disk となっているので、 フロッピーディスクからの起動という意味。
(ちょっと賢く) CDROM からWin95 をインストールする予定なら、そのパー ティションから起動した時に、CDROM ドライブにアクセス出来るように、 Win95 パーティションに適切なドライバを入れておきましょう。
さて、lilo を使用し DOS と Win3.x をインストールする予定のドライブを
起動し、 DOS と Win3.x をインストールします。Windows のインストールは
デフォルトで C:\WINDOWS
になるはずです。
これができたら、マシンを再起動させます。そして、lilo を使って、Win95
パーティションから起動し、Win95 をインストールします。インストーラは
WINDOWS がすでに存在するかどうかを調べますから、Win95 をインストールす
るディレクトリとして D:\WINDOWS
が指定されますが、
これを受け入れてはいけません。Win95 は C:\WINDOWS
に
インストールします。
さて、仕上げにかかりましょう。 Win95 というのは、ちょっとずうずうしいオペレーティングシステムです。 というのは Win95 をインストールした時、マシン上でそれが唯一のオペレー ティングシステムだと仮定して、勝手にハードディスクに自分自身の MBR を 書いてしまうからです。これが、普通 lilo を再インストールしなければなら ないという理由です。Microsoft(tm) のプログラマーたちは、2つ目のハード ディスクに Win95 をインストールする人がいるなんて考えてもいないでしょ う。
私がこの操作を行ったマシンのひとつでは、Win95 は2つ目のハードディス クの MBR を自分自身の MBR に書きかえました。別のマシン上では、MBR が書 き込まれた形跡は全くありませんでした。どちらにしろ得られる結論は、1つ 目のハードディスクの MBR は、Win95 で書きかえられないもとのままの MBR だということです。ですから、マシンを再起動した時に、おなじみの LILO プ ロンプトが出てくるわけです。
パーティションリストの例
/dev/hda1 * DOS partition (C: or D: depending upon boot)
/dev/hda2 Extended partition
/dev/hda5 /
/dev/hda6 swap
/dev/hda7 /home
/dev/hdc1 * Win95 partition (C: or D: depending upon boot)
/dev/hdc2 DOS partition (E: always)
/dev/hdc3 swap
* 印をつけた区画は、fdisk で起動可能に設定されています。
lilo.conf
の例
# /etc/lilo.conf
install = /boot/boot.b
compact
delay = 20 # optional, for systems that boot very quickly
#prompt # use instead of delay to force response to boot prompt
#vga = normal # force sane state
#ramdisk = 0 # paranoia setting
#root = current # use "current" root
boot = /dev/hda
image = /boot/vmlinuz
read-only
label = linux
other = /dev/hdc1
label = win95
loader= /boot/any_d.b
other = /dev/hda1
table = /dev/hda
label = dos
image = /boot/vmlinuz.old
label = linux.old
optional
read-only