筆者は,HOWTO の維持管理に従事してはいるものの,もう自分自身では ftape を使用し ていません.従って「どのドライブを購入すればいいか?」という質問にたいしては あまり最新のアドバイスを提供できません.この種の問題に関しては, comp.os.linux.help で質問するか vger.rutger.edu のテープ関するログを参照する ようお薦めします(以下の,ftape の開発に加わるには?の項をご覧ください).問 題がたとえ部分的にではあっても解決した場合には,問題及びその解決法の要旨を投 稿するようにしてください. また,発見された解決法を著者 (<khp@pip.dknet.dk>) にも御送付下されば幸いです.必要に応じて本 HOWTO に追加させていただきます.
著者はメイルを毎日読んでいます.何方にたいしても返事をさし上げるべく努力して おりますが,間髪を入れずお答えできるという自信はありません.またニュースグル ープは (comp.os.linux.help et al) たまにしか目を通しておりません.というのもイ ンターネットにはモデムを介してしかアクセスできない,ニュースをオンラインで読 むしかないという環境に著者は置かれているのです.
この文書を CD-ROM 上の文書あるいは印刷配布の一部として入手された方は,是非 Linux Documentation のホームページ <http://sunsite.unc.edu/mdw/linux.html> あるいは ftp サイト <ftp://sunsite.unc.edu:/pub/Linux/doc/HOWTO> で最新版がな いかどうかをお確かめ下さい.転ばぬ先の杖となるかもしれません.
ftape とはフロッピーコントローラーに接続するタイプの低価格テープドライブ各種 を制御するためのドライバープログラムです.
ftape そのものはバックアッププログラムではありません.ftape は,デバイス ファイル /dev/[n]rft[0-3] を介してテープドライプを 使えるようにするためのデバイスドライバーなのです(SoundBlaster 16 ドライバー を使えばサウンドカードが利用できるようになるのと同じことです).
ftape は Bas Laarhoven <bas@vimec.nl> 氏が「友人達から ECC (error correcting code) に関する若干の助言を得て」作成したものです.ftape の著作権は 同氏が保有しており,著作権の取り扱いについては GNUの General Public License に従うと定められています.この規定は「今後もそれをみんなで共有していこう. 誰かがそれをコピーし再配布することを禁じるようなことはしない」という精神に 基づいたものです.
ftape はかなり安定しています.既にかなり前からこの状態に達していました.今回 の主な変更点は,QIC-3010, QIC-3020 (Travan) テープフォーマット及び若干の新し いテープドライブをサポートするようになった点です.ftape は大切なバックアップ の作成にも十分使用できるだけの信頼性を備えています(しかしいつの日にか痛い目 を見ないように,バックアップをチェックする習慣をつけて下さい).
ftape は,QIC-117, QIC-80, QIC-40, QIC-3010, QIC-3020 の各フォーマットの テープを使用するドライブをサポートしています.
ftape は QIC-02, IDE (ATAPI), SCSI テープドライブをサポートしていません.SCSI ドライブには /dev/[n]st[0-7] を介してアクセスきます.SCSI テープドライブはカーネルの SCSI ドライバーがサポートしています.SCSI テープ ドライブに関する情報は,SCSI-HOWTO から入手してください.1.3.46 以降の カーネルは ATAPI テープドライフをサポートしています. 「サポートしているドライブ,サポートしていないドライブ」 の項をも参照してください.