次のページ 前のページ 目次へ

5. PLIP リンクを張る

ついに、PLIP インターフェースを起動する番ですが、これらのコマンドは root で実行する必要があります。(もちろん、すでにケーブルは接続されていますよね。)

まず最初に lp デバイスが存在していないことを確認して下さい:

#cat /proc/devices

以下のような行が存在していてはいけません:

6 lp

繰り返しますが、この例では "one" と "two" というホスト名を使っています。 まず、ホスト "one" の上で、以下のようにタイプします:

#ifconfig plip1 one pointopoint two up

次に、これがうまく動作していることを確認します:

  #ifconfig

以下のようなメッセージが表示されるでしょう。

.....
.....
plip1     Link encap:10Mbps Ethernet  HWaddr FC:FC:C8:00:00:01
          inet addr:200.0.0.1  P-t-P:200.0.0.2  Mask:255.255.255.0
          UP POINTOPOINT RUNNING NOARP  MTU:1500  Metric:1
          RX packets:0 errors:0 dropped:0 overruns:0
          TX packets:0 errors:0 dropped:0 overruns:0
          Interrupt:7 Base address:0x378 

注意: kerneld (必要なモジュールを自動的にロードするデーモン)を使わずに モジュールを使う場合には、ifconfig ... を実行する前に、以下のコマンドを お忘れなく:

#insmod plip

あなたがとても用心深い方ならば、PLIP モジュールがちゃんとロードされている ことを:

 #lsmod

Module:        #pages:  Used by:
plip               3            0

で確認して下さい。

さて、"two" への経路を追加します...

#route add two

そして、"two" へ NFS エクスポートしたければ:

#rpc.portmap
#rpc.mountd
#rpc.nfsd

を "one" の上で実行しておきます。

ホスト "two" の上で実行すべきコマンドも上と同様です。 ただし、上に述べたコマンドの中で、"one" と "two" を入れ換えてくださいね。

もし、片方のマシン(訳注: この場合 "two"のこと) が PLIP 以外の接続を持って いない場合には、そのマシン上で:

#route add default gw one

を実行します。 上に述べた例では、"two" はノートブックで、PLIP 接続しか持って いなくて、それが "one" につながっているという例です。このような場合には \ "two"で、上のコマンドを実行しておきます。

さて、最後に "one" の上で、

#ping two

を実行し、"two" の上で、

#ping one 

を実行して、お互いにパケットのやりとりができていることを確認して下さい。

もちろん、これらのコマンドを毎回実行するのは面倒ですから、なにかスクリプトに しておいて、必要な時に root で実行するのもいいですし、ブート時に自動的に 実行されるように /etc/rc.d/rc.inet2 にこれらのコマンドを付け加えておくのも いいでしょう。以下の章の「PLIP の簡単インストール」を使う場合には必要な 設定ファイルとスクリプトが用意されています。注意: このファイルはちょっと古い かもしれません...ごめんなさい。


次のページ 前のページ 目次へ