Umsdos を使えば、Linux を標準 DOS パーティションにインストールすることがで きます。Linux はそのパーティションでの二つ目の(あるいは三つ目の)OS としてイ ンストールされます。名前の衝突を防ぐために(ドライブ C: に bin や tmp といっ たディレクトリがすでにあるかもしれません)、Umsdos はスマートなトリックを使い ます。これが疑似ルートです。
Linux のファイルは全て linux という DOS のサブディレクトリにインストールさ れます。普通は C:\LINUX です。Linux/UNIX の正規のディレクトリ構造がここに作ら れます。そのため、このようなディレクトリ構成になります。
C:\LINUX\BIN
C:\LINUX\ETC
C:\LINUX\LIB
C:\LINUX\ROOT
C:\LINUX\SBIN
C:\LINUX\TMP
C:\LINUX\USR
C:\LINUX\VAR
Umsdos をブートするときに、まずlinux ディレクトリを、それから /linux/etc を 検索します。もしこれらのディレクトリが存在すれば、疑似ルートモードを起動しま す。
普通擬似ルートモードでは、一般的なUNIXのディレクトリ構成におけるルートディレ クトリに当たるものを C:\LINUXへ配置します。
/bin
/etc
/lib
/root
/sbin
/tmp
/usr
/var