ブート時に、アダプタおよびドライブに入っているディスクに関するメッセージが 出るはずです。
ブートメッセージは SCSI アダプタによって異なります。また、メッセージは
/var/log/messages
(または /var/adm/messages
)という
ファイルに保存され、dmesg
コマンドでコマンドプロンプトから「再
生」できます。
[訳注:いまさらですが、Linux の仮想コンソールは
Shift + PageUp or PageDown
でスクロールできますので、
dmesg
を使わなくてもブート後に見ることが出来ます]
これは Adaptec 2940 コントローラが 1 枚付けてあるマシンで、カーネル 2.0.10 が出したメッセージです。
aic7xxx: BurstLen = 8 DWDs, Latency Timer = 64 PCLKS
aic7xxx: AHA-2940 Ultra Rev B.
aic7xxx: devconfig = 0x580.
aic7xxx: Reading SEEPROM...done.
aic7xxx: Extended translation enabled.
aic7xxx: Using 16 SCB's after checking for SCB memory.
AHA-2940 Ultra (PCI-bus):
irq 11
bus release time 40 bclks
data fifo threshold 100%
SCSI CHANNEL A:
scsi id 7
scsi selection timeout 256 ms
scsi bus reset at power-on enabled
scsi bus parity enabled
scsi bus termination (low byte) enabled
aic7xxx: Downloading sequencer code...done.
aic7xxx: Resetting the SCSI bus...done.
scsi0 : Adaptec AHA274x/284x/294x (EISA/VLB/PCI-Fast SCSI) 3.2/3.1/3.0
scsi : 1 host.
aic7xxx: Scanning channel A for devices.
aic7xxx: Target 4, channel A, now synchronous at 10.0MHz, offset(0xf).
Vendor: iomega Model: jaz 1GB Rev: G.60
Type: Direct-Access ANSI SCSI revision: 02
Detected scsi removable disk sda at scsi0, channel 0, id 4, lun 0
scsi : detected 1 SCSI disk total.
SCSI device sda: hdwr sector= 512 bytes. Sectors= 2091050 [1021 MB] [1.0 GB]
sda: Write Protect is off
上のログ中、生の SCSI デバイス名 (sda
、sdb
など)に
注意して下さい。後でディスクにアクセスするとき必要です。
この行が無い場合、ハードウエアかカーネルの設定が何か間違っています。
scsi0:
という行が無い場合、ホストアダプタとドライバの設定ができて
ません。何が悪いのか、ヒントを出してくれるドライバもあります。
ドライブが検出されない場合、ケーブルが悪いのかもしれません
[訳注:ドライブ本体が悪い可能性もあるし、
電源が入っていない可能性さえも]。
ドライブ名が割り当てられない場合、カーネルの構築時に SCSI ディスクサポートを
入れ忘れたかも。
あとは drivers/scsi
にある README ファイル群と SCSI HOWTO
をチェックして下さい。
Jaz のドライブ名が判ったら準備完了です。fdisk
、mke2fs
、
mount
といった、Linux の標準的なディスク取り扱いコマンドが使えます。
各コマンドのマニュアルを参照して下さい。
出荷時に Iomega がフォーマットしたディスクには、単一のパーティションが 切ってあります。(どういうわけか、第 4 パーティションです)
このようなディスクは以下のコマンドでマウントできます。ここでは Jaz ディス
クを sda
と仮定しています。
mkdir /jaz
mount -t msdos /dev/sda4 /jaz
また、2.0 のカーネルを Win95 の VFAT をサポートするようにコンパイルした物を お使いなら、
mkdir /jaz
mount -t vfat /dev/sda4 /jaz
とします。
これでロングファイルネームの読み書きができます。)
ディスクに入っているファイルが /jaz
の中にあらわれます。ディスクがマウント
されているあいだ、イジェクトはできません。
ディスクのアンマウントには
umount /dev/sda4
とします。
マウントポイント /jaz
は、一度作ればよいものです。
(ドライブを umount
するときは、自分が /jaz
の中に居な
いのも確認してください。)
Jaz ディスクの中身を消去して、Linux 固有のファイルシステムを作りたい場合、
ディスク全体に fdisk
をかけます:
fdisk /dev/sda
既存のパーティションを d
コマンドで削除し、n
コマンド
で新しいパーティション を作ります。基本 (primary) パーティションの1番
を使って下さい。次に w
コマンドでパーティションテーブルを
ディスクに書き込み、q
で抜けて下さい。
パーティションのフォーマット
mke2fs /dev/sda1
これでマウントできるようになりました(1
は fdisk
で
与えたパーティションの番号です)。
mount -t ext2 /dev/sda1 /jaz
(前に作ったマウントポイントを使っています。)
Jaz ドライブ付属のディスクは出荷時にソフトウエアによるライトプロテクトを掛 けてあります。ですからこのディスクを使うには、もう一働きしてください。普通 は Linux で使ってみる前に DOS でアンロックするようです。Linux はロックされ たディスクにアクセスできませんから、Iomega のツールでロックを外しておかねば なりません。