原理的には、ネットワークを使うプログラムは TERM との組み合わせでも動かせま す。そのうちのいくつかはすでに TERM が組み込まれたバイナリとして手に入りま す。これらには telnet, (nc)ftp, Mosaic そしてその他たくさんあります。それらの プログラムのほとんどは TERM 1.17 以前のもののためにコンパイルされています。し かし、新しいバージョンの TERM でも動くはずです。
プログラムを TERM 対応にするもう一つの方法は、自分で移植することです。この 過程については次のサブセクションで述べます。
プログラムを TERM 対応にする最後の方法は、temify することです。
ソフトウェアを TERM に移植するのはとても簡単な移植手順で可能です:
もし '/usr/local' に root によってインストールされているならば:
コンパイルフラグ -include /usr/local/include/termnet.h を加える
ライブラリリストに -L$HOME/term -ltermnet を加える
この時点で、コマンドは TERM と共にでもそうでなくとも動作します。
telnet localhost |
は接続に TERM を使いませんが、
telnet bohr.physics.purdue.edu |
は他のタイプのネットワークコネクションがない限り TERM を使います。
rlogin のようないくつかのコマンドは root か TERM コネクションの所有者(特権 を持っている人)だけが実行できます。
いくつかのコマンドは TERM に対し透過的で、他に選択肢のない時にだけ TERM を 用います。例としては telnet や ftp があります。
他のものは TERM を使ってよいということを外からフラグをたてて伝える必要があ ります。これらのプログラムには xarchie, fsp そして ytalk が含まれます。
これらのプログラムにフラグを与えるには、環境変数 TERMMODE を README.security にならって設定することもできますし、make installnet を実行することもできま す。結局、作られる'termnet' ファイルは特別なネットワークの指示を含みますが、 その存在だけが確認されるのです。
もしイーサネット接続を加えるのなら、単に 'termnet' ファイルを削除して同じバ イナリを使い続けることができるのです!
注意:client.a の頃に移植されたプログラムは単に client.a から termnet.a を 見るように変更するだけで、新しいバージョンの TERM でも再コンパイル可能です。
このパッケージは、TERM を使うためにダイナミックリンクライブラリを変更します。
termify を使う前に、TERM バージョン 2.2i (これはバージョン 2.2.8 でしょう か?)以上、そして libc.so.4.5.26 以上を使っている必要があります。その後、ディ レクトリ '/lib' にファイル 'libt.so.4' を作る必要があります(パッケージの README ファイルを見てください)。
この時点での問題は、TERM のバージョンをあげるごとにファイル 'libt.so.4' を 作り直さなくてはならないということです。
ライブラリができたら、このようなコマンドを使って、 TERM 対応にしたいプログ ラムを termify に食わせてやればいいのです:
termify <command name> |
最後に、パッケージには 'smail' を完全に termify するスクリプトが入っていま す;特別な転送の設定は必要ありません。変更しなければならないのは 'From:' アド レスくらいでしょう。