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6. どのようにしてするか

まず初めに Linux をインストールします。どちらのドライブにインストー ルしてもかまいません。しかし、2つのドライブを使用していますから、それ ぞれにスワップパーティションを作成しておくとよいでしょう。

2つ目のディスクに、基本 DOS パーティションを作成します。しかし、DOS の fdisk では、これが出来ません。そこで、Linux の fdisk でパーティショ ンを作成しなければなりません。パーティションの ID を設定し(DOS 16 BIT FAT > 32Mb には 6 です)、fdisk のマニュアルに慎重に従って起動可能に設 定します。 これはこのようにして作成したパーティションを、dd コマンドを使ってその パーティションの最初の512 バイトを 0 にする方法です。(基本的には、以下 のように使います。

dd if=/dev/zero of=/dev/XXXX bs=512 count=1"

XXXX はデバイスですが、これは時によったらディスクを壊すので 注意してください。たとえば、 /dev/hda1 のかわりに、 /dev/hda を書くようなことをし たら、ディスクを壊す場合もありますので十分に注意してください。

1つ目のハードディスク上の基本 DOS パーティション の作成には DOS の FDISK を使います。同じようにして、他の DOS パーティションを作成します。

これらの基本パーティションはどちらも起動可能な DOS パーティションと してフォーマットされなければなりません。 フロッピーから起動して、 FORMAT C: /S そして、 FORMAT D: /S コマンドを使います。 混乱を避けるために、パーティションに名前をつけておきましょう。

2つの基本パーティションのどちらからでも起動オプションを使えるように /etc/lilo.conf を作成します。この文書の最後に例を記します。 この例に示したファイルのなかで、"loader" で始まる行に注意 してください。

Win95 と DOS/Win3.x をそれぞれどちらのディスクにインストールするかは あなたの自由です。私は マシンをネットワーク起動しますから、2つ目のハー ドディスクに Win95 を入れています。ですから普通の DOS ドライブは C に なります(それが普通ですね)。 さらに(これは有益なことですが)、2つ目のハードディスクに Win95 をイ ンストールすると、復旧ディスク*から Linux を起動して、lilo を再インス トール(このことについては次に説明します)しなくてすみます。ブートオプショ ンを設定するために lilo を動作させるのを忘れないでください。

*訳注:原文では to boot linux from a recovery disk となっているので、 フロッピーディスクからの起動という意味。

(ちょっと賢く) CDROM からWin95 をインストールする予定なら、そのパー ティションから起動した時に、CDROM ドライブにアクセス出来るように、 Win95 パーティションに適切なドライバを入れておきましょう。

さて、lilo を使用し DOS と Win3.x をインストールする予定のドライブを 起動し、 DOS と Win3.x をインストールします。Windows のインストールは デフォルトで C:\WINDOWS になるはずです。

これができたら、マシンを再起動させます。そして、lilo を使って、Win95 パーティションから起動し、Win95 をインストールします。インストーラは WINDOWS がすでに存在するかどうかを調べますから、Win95 をインストールす るディレクトリとして D:\WINDOWS が指定されますが、 これを受け入れてはいけません。Win95 は C:\WINDOWS に インストールします。

さて、仕上げにかかりましょう。 Win95 というのは、ちょっとずうずうしいオペレーティングシステムです。 というのは Win95 をインストールした時、マシン上でそれが唯一のオペレー ティングシステムだと仮定して、勝手にハードディスクに自分自身の MBR を 書いてしまうからです。これが、普通 lilo を再インストールしなければなら ないという理由です。Microsoft(tm) のプログラマーたちは、2つ目のハード ディスクに Win95 をインストールする人がいるなんて考えてもいないでしょ う。

私がこの操作を行ったマシンのひとつでは、Win95 は2つ目のハードディス クの MBR を自分自身の MBR に書きかえました。別のマシン上では、MBR が書 き込まれた形跡は全くありませんでした。どちらにしろ得られる結論は、1つ 目のハードディスクの MBR は、Win95 で書きかえられないもとのままの MBR だということです。ですから、マシンを再起動した時に、おなじみの LILO プ ロンプトが出てくるわけです。

パーティションリストの例

  /dev/hda1  *   DOS partition  (C: or D: depending upon boot)
  /dev/hda2      Extended partition
  /dev/hda5      /
  /dev/hda6      swap
  /dev/hda7      /home

  /dev/hdc1  *   Win95 partition  (C: or D: depending upon boot)
  /dev/hdc2      DOS partition    (E: always)
  /dev/hdc3      swap

* 印をつけた区画は、fdisk で起動可能に設定されています。

lilo.conf の例

  # /etc/lilo.conf
  install = /boot/boot.b
  compact
  delay = 20    # optional, for systems that boot very quickly
  #prompt               # use instead of delay to force response to boot prompt
  #vga = normal # force sane state
  #ramdisk = 0  # paranoia setting
  #root = current       # use "current" root
  boot = /dev/hda
  image = /boot/vmlinuz
    read-only
    label = linux
  other = /dev/hdc1
    label = win95
    loader= /boot/any_d.b
  other = /dev/hda1
    table = /dev/hda
    label = dos
  image = /boot/vmlinuz.old
    label = linux.old
    optional
    read-only


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