Milo は ARC ファームウェアのリトルエンディアン MIPS システムをブートさせるためのブートローダであり、現在 Jazz ファミリと SNI RM 200 に使われています。Milo は Alpha システムで使われる Milo と名前が同じで目的もほぼ同じですが、この二つの Milo にはそれ以外に共通点はありません。この二つは別々の人たちが開発しましたし、 コードも全く別々で、違うハードウェアプラットフォームで動作します。 この二つが同じ名前なのは、単に歴史的な「事故」というべきものです。
近い将来 Milo が必要ないようにする予定です。
Milo の作成作業については、詳細にわたって、Milo パッケージの README ファイルに書かれています。Milo はカーネルのヘッダファイルに多少の依存関係を持ちますが、 このヘッダファイルは時と共に変わるものですから、Milo は得てして簡単に作成できません。 但し、Milo の配布ファイルには Milo と Pandora 両方のバイナリが含まれています。
Pandora は技術文書のないシステムを解析することを主たる目的として開発された簡単なデバッガです。 Pandora はディスアセンブラと、メモリダンプ機能などを持っています。 単に Linux を使いたいならば、小さなものではありますが Pandora をインストールする必要はないでしょう。