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2. PLIP を使うのに必要なハードウエア

PLIP をセットアップするのに必要なハードウエアとしては、(当然)両方の マシンに空いたパラレルポートがあることと、これらを接続するケーブルです。

ケーブルに関しては以下のとおりです。これは、1.2.13 カーネルのソースの 中の plip.c に記述されています。

ここで使われるケーブルはデファクトスタンダードのパラレルヌルケーブル です。つまり、「LapLink」ケーブルとして、いろいろなところで販売されて いるものです。

(訳注: 日本で購入するときには、「インターリンク用パラレル・クロスケーブル」 という名前の方が通りが良いようです。ヨドバシカメラやビッグカメラの ような量販店でも2000〜3000円程度で手に入るようです。)

自分で作る場合には、12本の線の接続が必要です。接続は以下のとおり:

SLCTIN      17 - 17        
GROUND      25 - 25
D0->ERROR   2 - 15          15 - 2
D1->SLCT    3 - 13          13 - 3
D2->PAPOUT  4 - 12          12 - 4
D3->ACK     5 - 10          10 - 5
D4->BUSY    6 - 11          11 - 6

他のピンは接続してはいけません。他のピンというのは:

D5,D6,D7 are 7,8,9
STROBE is 1, FEED is 14, INIT is 16
extra grounds are 18,19,20,21,22,23,24

です。

(訳注: Laplink ケーブルと称するケーブルには何種類か接続があるよう ですが、少なくとも私は上に述べられた通りの接続ケーブルを、すだれ フラットケーブル(シールドなし)で、2m くらいの長さで作成して:

の環境でいずれもうまく動作しています。)

ケーブルに関しては、もっと詳しく書いてある /usr/src/linux/drivers/net/README1.PLIP というドキュメントを読むことを 強くお勧めします。

個人的には自分でケーブルを作るよりも、出来合いのケーブルを買ってくる方を お勧めします。自分でケーブルを作ることによって節約できるお金はわずかな ものですから。 それでもあなたが自分でケーブルを作ることを選ぶのならば、それはあなたの 責任でおこなうのだ(your own risk)、ということを忘れないでください。 私は plip.c の中に書かれていることを正確に伝えているだけであって、 なんら保証をおこなうものではありません。

最後にケーブルの長さについて: 長いケーブル(例えば 3m 以上のケーブル) は、他からの電磁的干渉を受けやすく、問題が発生しやすくなってしまいます。 もしどうしても長いケーブルが必要な場合には、シールドが良く効いた ケーブルを使って下さい。しかし、あまりに長いケーブルは駄目です。 私の思うには、最大でも 15m 程度が限界でしょう。

私にメイルをくれた人のなかで、30m のケーブルでうまくいったという人も います。もし誰か、オフィスと家をつないでみたい(例えば 200m くらい)という 人がいて、お金があるのなら、やってみてください。 最悪の場合でも、動作しないだけですから!


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