A: この方法でうまく行くという報告を何度か聞きましたが、自分では試す機 会に恵まれていません。
A: だめです。DOS と Win95 の部分は、ディスクの第1パーティションに置か なくてはいけません。LILO を再コンパイルすることで、これを回避すること ができます。
A: はい、確かに可能なことですが、多少問題が生じるかもしれません。Win95 は FAT ドライブとにちょっとよくないことをするので、 DOS や古い windows(3.x)のもとで行う作業のいくつかは、ロングファイルネームの情報を 簡単に壊してしまいかねません。たとえば、 DOS/Win3.1 のユーティリティを 使ってドライブを最適化するとロングファイルが壊れるでしょう。しかも、こ の設定はうまく行かない場合の事情をわざわざ複雑にしているようなものです。 うまくいかない場合には、両方の windows の INI ファイル群自体の面倒を見 る上に、さらに Win95 のレジストリにまでも気を使わなくてはいけません。
A. 御心配の通りです。 1994年頃からの BIOS は LBA が出来るようになっており、DOS では 1024番 以上のシリンダをうまく扱えないという DOS 内部の制限を回避します。 LBA というのはディスクのジオメトリ情報を偽造するものです。見かけのシリ ンダ数が 1024 で収まるように実際のシリンダ数を 2 や 4 などで割った値を報告 し、その割った数( 2 や 4 など)を実際のヘッダの数に掛けたものを見かけのヘッ ダ数とします。これで DOS の制限を回避できます。
Linux は 1024 番より大きいシリンダも扱うことができます。ただし、ブート させるパーティション全体が が 1024 番以下のシリンダ にあることが必要で す。要するに、Linux は大きなディスク( 504MB 以上のもの)を古いBIOS(1994 年以前のもの)のマシンの上でも扱うことができるのです。また、LBA をサポー トしている BIOS を使っている場合でも、LBA が有効かどうかにかかわらず、 Linux は大きなディスクを扱えます。
すべての OS が同じディスクのジオメトリを同じように認識することは必須 です。なぜなら、ディスクにあるパーティションテーブルに書かれている数字 は実際のシリンダ数ではなくて、認識された数になっているからです。そのた め、BIOS の設定を変更して LBA を有効にすると、既に書かれた情報がダメに なってしまいます。
あなたの Linux システムが本当の HDD のジオメトリを見ないようになって
いる場合(言い替えるなら、DOS が認識するのと同じように見かけの情報を見
ている場合)には、lilo.conf
に「 append="hd=x,y,z"
」
という1行を加える必要があるでしょう。ここで x,y,z
は
ディスクジオメトリの意味です(関連するマニュアルページを見てください)。
A. たぶん問題になるでしょう。古いBIOS を使ってDOS で4台のハードディス クを使っている時、ドライバソフトウエアが必要でした。新しい BIOS は4台 のハードディスクについての情報を管理します。
Linux は古い BIOS を使っていても4台分のハードディスクをうまく扱えま す(一部の例外あり)。しかし DOS パーティションを第3ディスクなどに置い てしまうと、linux でしかそれを使えなくなってしまうでしょう。
多くのマシンは IDE ドライブと IDE CD-ROM を持っているでしょうから、 この文書で示した方法に従うと、さらにもう1台(3台目)の IDE ドライブを 追加することになるはずです。
この文書が役立ったら連絡をください。