Caldera Incorporated の Greg Page <greg@caldera.com> は IPX を設定するためのツール一式を書き、Linux カーネルの IPX 機能を拡張しました。
このカーネルの拡張によって、Linux は完全な形での IPX ブリッジまたは IPX ルーターとしての機能をもつことができます。この IPX サポート拡張 機能はすでに主流のカーネルに反映されていますので、恐らくあなたは すでにこの機能を持ったカーネルを使っているでしょう。
このネットワーク設定ツールにを使って、あなたのネットワーク デバイスで IPX を利用できるように設定したり、IPX ルーティングを制御したり することができます。この Linux IPX ネットワークツールは Greg のサイトから 直接ダウンロードできます。 ftp.caldera.com です。 <ftp://ftp.caldera.com/pub/ipx>.
このコマンドはネットワークデバイスに対して手動で IPX 機能の 付加・削除・チェックをおこなうために使われます。通常、ネットワーク デバイスは eth0 などのイーサネットデバイスでしょう。少なくとも ひとつの IPX インターフェースを -p フラグで primary インターフェース として 指定する必要があります。例えばイーサネットデバイス eth0 で IPX 機能を 使い、IEEE 802.2 フレームタイプで、IPX ネットワークアドレスを 39ab0222 とするならば、以下のような指定になります :
# ipx_interface add -p eth0 802.2 0x39ab0222
このコマンドはインターフェースの設定/プライマリーインターフェース の設定を自動的におこなうかどうかを指定します。 --auto_interface オプションで新しいネットワークデバイスを自動 設定するかどうかを制御します。--auto_primary オプションでIPX ソフトウエアが自動的に primary インターフェースを選択するかどうか を制御します。 両方とも自動でおこなう際の標準的なコマンドラインの例は:
# ipx_configure --auto_interface=on --auto_primary=on
このコマンドはIPXインターナルネットワークアドレスを設定したり、 解除したりするために使われます。インターナルネットワークアドレスは 省略可能ですが、このコマンドで設定されたインターフェースは常に primary インターフェースとなります。IPX ネットワークアドレス ab000000、 IPX ノード 1 に設定するためのコマンドラインの例は :
# ipx_internal_net add 0xab000000 1
このコマンドは IPX ルーティングテーブルを手動で書き換えるために 使われます。例えば IPX ネットワーク 39ab0222 に到達するために IPX ネットワーク 39ab0108 上のノード番号 00608CC33C0F を経由するルート をテーブルに付加するには以下のコマンドを使います:
# ipx_route add 0x39ab0222 0x39ab0108 0x00608CC33C0F