QIC-117 互換ドライブ,QIC-40, 80, 3010, 3020 標準ドライブならどれでも ftape を 使用できます.QIC-WIDE, Travan ドライブもすべてサポートしています (TR-1 は 8mm テープを使用する QIC-80 ドライブ,TR-2, TR-3 は それぞれ QIC-3010, 3020 同等品です).
ftape での作動がこれまでに確認されているドライブを以下に示します.
ftape が認識できるドライブリストの最新版は,ftape 配布に同梱している
vendors.h
ファイルにあります.
どのドライブを選ぶべきかについては申し上げたくありませんが,Colorad DJ-20 は Conner C250MQ ドライブに比べるとかなりノイズが大きいということはお知らせして おきたいと思います (Colorado DJ-20 は Conner のドライブに比べて 5-10 倍も うるさいという人もいます.これが正確かどうかは解りませんが,私の持っている Colorado ドライブがかなりうるさいことは確かです)
Tallgrass FS300 を AHA1542B と一緒に使う場合には,bus-on/bus-off タイムを増や
す必要があります.Antti Virjo (<klanvi@uta.fi>) 氏からは
「linux/drivers/scsi/aha1542.c
に記載されている CMD_BUSON_TIME
を 4 に,CMD_BUSOFF_CMD
を 12 にすれば
うまくいく」との報告を頂いています.
注:上記リスト以外で ftape が認識できるドライブをご存じの方は,HOWTO の管理者で ある (<khp@pip.dknet.dk>) までご一報ください.
ftape がサポートしている高速コントローラーの一覧を以下に掲げます.
v1.12 以降の ftape ドライバーは FC-10 コントローラーをサポートしています. 詳しくは RELEASE-NOTES 及び ftape 配布同梱の Makefile をご覧ください.また FC-20 コントローラーも v2.03 以降の ftape ドライバーで使えるようになりました. (RELEASE-NOTESで確認してください)
ftape-1.14d 以降, MACH-2 コントローラーも使えるようになっています.
IOmega Tape Accelerator II を利用するためには,-DMACH2
を用いて,
I/O base, IRQ,DMA を正しく設定してください.少なくとも ftpe-2.02 ではこの
コントローラーが使用できています (Scott Bailey
<sbailey@xcc.mc.xerox.com>) 氏による実証テスト済).
Iomega Ditto Dash 及びその他の 2Mbps コントローラーはいずれも Intel 82078-1 チップを使用することによって 2Mbps のスピードを実現しています.82078-1 チップに 対するサポートは目下開発中です.1月あるいは2月中には完成するのではないかと 期待しています.目下の開発状況はすでに 1Mbps は達成したというところです.2Mbps も近い内にクリアできるでしょう.
パラレルポートと接続するタイプのドライブはどれもサポートされていません.これ はインターフェースの特性が異なるためです.パラレルポート接続タイプのドライブ は QIC-117 規格とはかけなはれたインターフェースを使用しているのです.
Irwin AX250L (及び IBM Internal Tape Backup Unit) も ftape では使えません. このドライブは QIC-117 規格は満たしているものの,QIC-80 規格に準拠していない というのが使えない理由です(これらのドライブは Irwin 社独自規格である ``servoe (Rhomat)''フォーマットを利用しています).著者はこのフォーマットについてなに も知りません.申し訳ないことながら,どうすれば情報を取得できるかも承知してお りません.
COREtape light は ftape の初期化コマンドを受け付けません.この問題にはうんざ りさせられています。これが解決できない限り、このドライブは使えないことになって しまうでしょう。
ブランケットに DB37 メスコネクターのあるフロッピーコントローラーをお持ちなら (更に,何らかの方法でドライブに電力を供給できれば),ftape で外付式テープドラ イブを使うことは可能です.これだけでは,あまりはっきりしませんね.次のように 言い換えてみましょう.すなわち,FDC の中には(極めて旧式のもの)ブランケット 上に DB37 コネクターを備えているものがあります.これは外付フロッピードライブ用 です.
FDC 上の DB37 コネクターと外付ドライブを繋ぐケーブルさえ自作すれば(FDC を一瞥 したところ、ストレートの1-1ケーブルを作れば良さそうな感じがします。しかし、作 業の手数は、場合によって千差万別なことでしょう,ftape でテープドライブをコント ロールすることができるのです.
こんなことが可能なのは,プログラムの側から見れば外付ドライブと内蔵ドライブに は差がないからなのです.ftape にとってみれば,両方とも同じものなのです.
電源コネクターは 3.5 インチフロッピードライブ用のミニタイプのものを使用します. 著者がボードを調べた限りでは,PSU(Power Supply Unit) からの電源コネクターの 一つをボードのコネクターに差し込めば OK のようです.単線ケーブルを使う場合 には,「50 ワイヤ」すなわち電源線用合線ワイヤーの使用をお薦めします. (もちろん,アース線も必要です)
残念ながら,PCI マザーボードの中には ftape と相性が悪いものもあるようです. 「PCI マザーボードを使ったシステムで ftape が使えなかったが,通常の 386SX・ISA バス機なら問題なく使用できた」という報告を寄せてくださった方々も いらっしゃいます.もし,PCI マザーボードで問題があった場合には,ftape 配布に 同梱している README.PCI をご一読ください.