ATAPI/IDE CD-ROMドライブについてのＦＡＱ(よくある質問集)

        著者: Mathew E. Kirsch
              Systems Manager - Computing Graphics Engineering
Technology
              SUNY at Alfred, Alfred NY 14802
              kirschm@snyalfva.cc.alfredtech.edu
　　　　翻訳  道合 裕  michi-y@ma3.justnet.ne.jp

改訂
1.0 - 最初の投稿     1995/10/10
1.1 - 追加投稿 Q5,Q6 1995/10/11
1.2 - 追加投稿 Q7 Steve Clarkeへ感謝; ATAPI CD-ROM FAQと改題
1.3 - 追加投稿 Q8 このトラブルにあう人々の為に

Q1: IDE CD-ROMはサポートされてますか。
A1: ええ、もちろんです。ATAPI/IDEのCD-ROMの意味は、IDEハードドライブイン
    ターフェース。
    現在もっとも代表的なドライブです。このようになったのはカーネルバー
    ジョン1.1.85からです。

Q2: 私は、すでに二つめのIDEハードディスクを持っています。これは動かせま
    すか。
A2: はい。しかしあなたは二つめのIDEインターフェースカードをセットしなけ
    ればなりません。
    また残念なことに、いくつかのIDEカードは動きません。
    その二つめのカードはＩＲＱジャンパーとベースアドレス選択機能があるか、
    もしくは、二台目のIDE用として製造されたカードを買う必要があります。
    そんなカードは、Data Technologies model 2183です。それは＄１５で、
    そんなに高価ではありません。もし、ミツミのインターフェースカードを
    買ったなら、それを使ってください。他の方法としてE-IDEカード、つまり
    二重IDEポート機能を一つのカード内にもっているものを買う方法があります。
    私は、このごろUSENET-wiseには参加してませんが、私の聞いた限りでは、
    カーネル1.3.xからE-IDEインターフェースはフルサポートであるそうです。

Q3: FX400用のドライバーをカーネルソースに見つけられないんですが。
    何に見つけることができますか。
A3: ミツミのFX400用の特製ドライバは、ありません。（他のCD-ROMドライブも
    同じです。）
    あなたの必要としているATAPI CD-ROMドライバは、
    少なくともバージョン１．１．８５以降ののカーネルソースに含まれています。
    それは、configファイルの設定とカーネルの再コンパイルをすれば可能にな
    るでしょう。
    カーネルの再コンパイルはそれだけでたくさんのＦＡＱがあります。
    それらをここではカバーできないしょう。

Q4: 私がATAPI CD-ROMを使用する為に、どんな設定するべきでしょうか。
A4: ここに"make config"からの抜粋があります。

   *
   * IDEドライバの情報/ヘルプのためにdrivers/block/README.ideをどうぞ見
   * てください。
   *

   Use old disk-only driver for primary i/f (CONFIG_BLK_DEV_HD) [n] n
   (プライマリI/F用の古いディスク用のドライバを使いますか [n] n)

   Use new IDE driver for primary/secondary i/f (CONFIG_BLK_DEV_IDE) [y] y
   (プライマリとセカンダリI/F用新しいIDEドライバを使いますか [y] y)

   Include support for IDE/ATAPI CDROMs (CONFIG_BLK_DEV_IDECD) [n] y
   (IDE/ATAPI CD-ROMのサポートを含めますか [n] y)

   見ての通り、古いディスク用のドライバを使用しないほうが良いです。
   新しいIDEドライバとATAPI CD-ROMをサポートしているものを使って下さい。
   また、ISO 9660ファイルシステム(標準CD-ROMファイルシステムタイプ)が使
   えることを確認してください。
   カーネルをコンパイルし、圧縮カーネル,vmlinuz,をコピーします。
   /usr/src/linux/arch/i386/bootから/(ルート)へSystem.mapにもおなじよう
   にして下さい。
   もしSlackware 2.2より古いものを使っていれば
   二台目のインターフェースデバイスを走らせる為、あなたは短いスクリプト
   を走らせる必要が
   あります(/devの中で)。スクリプトは/usr/src/linux/drivers/blockの
   MAKEDEV.ide1です。
   必要に応じてLILOかロードインをアップデートしてください。そしてリブー
   トして下さい。
   立派に動き出すでしょう。
   Linux自体には、セカンダリIDEを認識するための問題はありません。
   あなたのブートしたときの順番は以下のようになるはずです。

   hda: WDC AC1210F, 202MB w/64KB Cache, CHS=989/12/35, MaxMult=16
   hdb: Maxtor 7345 AT, 329MB w/64KB Cache, CHS=790/15/57, MaxMult=32
   hdc: FX400_02, ATAPI, CDROM drive
   ide1: secondary interface on irq 15
   ide0: primary interface on irq 14

   これはちょっとわかりにくいですね。では、解説してみます。
   最初の行は第一ハードディスク(/dev/hda)はWestern Digital 202MB ハード
   ディスクドライブと示しています。第二ハードディスクは、Maxtor 329MB
   ドライブです。
   hdaは、プライマリインターフェースの最初のドライブです。
   hdcは、セカンダリインターフェースの最初のドライブです。
   hdd は、セカンダリインターフェースの第二のドライブです。僕のシステム
   では使ってないけど。:)
   三行目は、従ってセカンダリインターフェースの第一ドライブのFX400 ATAPI
   CD-ROM を示しています。最後の２行は、２つのIDEインターフェースがあり、
   一つ目はIRQ 15,そして２つ目は、IRQ 14です。
   ポートアドレスは170h-177h(DTC 2183の既定値では。疑うなら誰かに聞いて。)
   あなたの持っているドライブは、また違って表示されるでしょう。
   しかし、表示方法は同じです。
   ＣＤ−ＲＯＭが認識されたら、シンボルファイルを/dev/cdromにリンクする
   必要があります。そこで、
        ln -s /dev/hdc /dev/cdrom
   と入力してください。
   一度ブートしたら、あなたの一番好きなSlackware配布CD-ROMをいれて、
        mount /dev/cdrom /mnt
   と入力してください。

   とっても簡単でしょ。

   いくつかのケースでは、あなたが/etc/lilo.confを修正するか、
   ロードインスクリプトに加えなければならないかもしれないので気を付けて。

   append="hdc=cdrom"    <--- lilo.confの場合の追加
   または  hdc=cdrom     <--- lilo の"boot:"プロンプトから

Q5:私は、ドライブをセカンダリのみに設定してインストールしました。
    ＣＤ−ＲＯＭのジャンパースイッチはスレーブ(SLAVE/SINGLE)です。
    でもLinuxは動きません。何が足りないでしょうか。
A5: えーと。原因はたくさん考えられますが。大抵の場合、99.99%のATAPI CDROM
    ドライブはジャンパースイッチがスレーブ／シングル用(SLAVE/SINGLE)になっ
    て出荷されます。
    その設定ではLinuxは単純には動きません。
    IDE標準ではシングルで使用するドライブインターフェース
    はジャンパースイッチがマスタ(MASTER)になってなければなりません。
    IDE標準はシングルドライブ用の詳述ではありません。(またあるべきではな
    いですが。)
    CD-ROMドライブの後ろについているジャンパースイッチをマスタにセットして
    ください。そのあと、質問４に従っていくとうまくいくでしょう。

Q6:私のマシンにATAPI CD-ROMを入れ、IDEのハードディスクと同じIDEチャンネ
   ルに入れたら、ハードディスクの動作が遅くなりました。どうしてですか。

A6: 私の個人的な経験から(またいくつかの他の人からのコメントからも)、
　　そのようななったことはありません。そのうわさの真実性はないと思います。
    そのうわさはMEDIA TRANSFER RATE(メディア変換率)ではIDEチャンネルの
    一番遅い設定になると言っています。
    これは間違いです。
    本当のうわさはINSTRUCTION TRANSFER RATE(命令変換率)が遅いデバイスの
    スピードにセットされるというものでなくてはなりません。
　　その制御命令がファームウェア(ボード制御の論理チップ)で扱われるように
    なってから、
    INSTRUCTION TRANSFER RATE(命令変換率)が遅いそのただ一つの理由は、機
    械部品の下手な設計によるものです。
    あなたは一マイルをいろいろな長さに変えるかもしれない。
    もし、確かなIDE/EIDEボードを使っていれば、そのうわさは事実かもしれない。
    もしあなたがCD-ROMとHDDを同じIDEチャンネルで使用して遅くなった経験が
    あるならそのブランドとモデル名を私に送ってください。
    わたしはここでそのリストを作りましょう。

Q7: 私はカーネル1.3.(19-30)をインストールしたらATAPI CD-ROMが動かなくな
    りました。何故でしょうか。
A7:誰かがカーネル1.3.19から1.3.30のとき、ミスをしたんです。私になぜかを
   聞かないで！
   なぜって私がそれを知っているようだからです。
   もしそれが壊れているのでなければ、修理しないでください。
   他にもう一言。ギニア豚になりたくないなら、変なカーネルのバージョンを
   書かないで。
   カーネル1.2.13のようにしてください

Q8: なぜ私のミツミFX401ドライブは、動きが悪いのでしょうか。
A8:ミツミはFX400からFX401にリプレースしました('95 8月ぐらい)。
   このモデルは、同じようだけど、少し特徴が違います。またすこしスピード
   があがりました。
   残念ながらこのドライブの内部タイミングは少し違い、Linux 1.2.*-1.3.26では、
   あるタイプの標準IDE/ATAPIコントローラーが、合わないのです。
   症状は、10秒間CD-ROMが止まったあとタイムアウト／リセットエラーメッセ
   ージがシステムログに書き込まれます。ただ一つ知られている解決方法は、新しい
   カーネル1.3.28かそれ以降にアップグレードすることです。新しいカーネルでは
   安定しています。
   残念なことにこの新しいカーネルバージョンはいくつかの他のドライバとは
   うまく動作しません。
   <Q7,A7についてsteven.clarke@keble.oxford.ac.ukに感謝します。>

Q9: 私は、Sound Blaster 16 IDEを付けたところです。しかし、ATAPIドライブが
    認識されません！
A9: 一番考えられる原因は、Sound BlasterのIDEポートの基底アドレス指定につ
    いてです。
    三番のIDEポート用の工場の設定から来るものです。
    (三番と四番のIDEポートは既にありますが、今までのLinuxは使えませんで
    した。)
　　Linuxが二番目のIDEポートを見るには、セカンダリアドレス(0x170-0x177,
    IRQ 15)になければなりません。
　　これはLinuxがセカンダリインターフェース以上見なければならないただ一
    つの製品です。
    あなたはカーネルソースのide.cの２行を変えることができます。
    セカンダリIDEを第三アドレスにセットして調べる方法です。
    しかし、これは危険なだけです。
    もう一つの考えられる原因は、CD-ROMを製造した時のものです。
    それらの製品は、マスタ／スレーブ(MASTER/SLAVE)ジャンパーをスレーブ
     (SLAVE)にしています。
    CD-ROMドライブは、SoundBlasterのIDEインターフェース上の一つのデバイ
    スのようなのです。
    IDE標準規格では、シングルデバイスは、ジャンパーピンはMASTERにセット
    される必要があります。
    これはDOSかその他の二流のＯＳ使用者を悩ましません。
    なぜならそれらは、機械加工者やユーザーの手直しをただ眺めているだけで
    いいのです。
    Linuxはそのコンピュータをかなりの程度よく知っている人々のＯＳなのです。
    それは標準に厳しく準拠したものです。
    あなたは、DOS,Win3.1x,Win4.xやOS/2を考慮しなければならないかもしれない。
    なぜならアドレス変換の問題は、それらの二流のＯＳを使用していては認識
    されることはないだろうからです。

最後に：もしなにかコメント、質問、追加、訂正があればどうぞ知らせてください。
        私はkirschm@snyalfva.cc.alfredtech.edu、私の兄弟のは
        vp24njcb@ubvms.cc.buffalo.edu、
        新しいサイトkirschm@london.cgt.alfredtech.edu（これが私のメイン
        アドレスになるでしょう。）
        私は、機会ごとにこのリストと質問を新しくして提供します。
        私はそれが一般的なATAPIのＦＡＱになることを期待してます。

さようなら