5.5. きらめき...

5.5.1. 概観

図 16.104. きらめきフィルタの適用例

きらめきフィルタの適用例

元画像

きらめきフィルタの適用例

きらめき」フィルタ適用後


きらめき... フィルタは画像をきらめかせます。 最も明るい点をしきい値の設定に従って画像に探し出し利用します。 どこに光輝がほとばしるかは予想がつきません。 しかし画像上できらめきを起こしたい位置に白い点を置く手段があります。

5.5.2. フィルタの呼び出し方

画像ウィンドウのメニューより フィルタ照明と投影きらめき...

5.5.3. パラメータ設定

図 16.105. 「きらめき」フィルタのオプション

きらめきフィルタのオプション

スライダと数値記入欄で値を設定できます。 またオプションスイッチがいくつかあります。

プレビュー

プレビュー オプションを有効にしておれば画像に実際にフィルタをかける前からダイアログ上で調節したとおりに即座に効果のようすが見て分かるようになっています。

光度閾値

このしきい値を高くするにつれきらめきの起こりうる場所が多くなります。 値は 0.000 から 1.000 までの範囲で指定してください。

フレア強度

この値を増すと中央の照り返しと周りの光線が大きくなります。 値は0.00 から 1.00 までの範囲で指定してください。

尖りの長さ

これは光線の長さです。 値を減らすと小さな尖りから順に短くなってゆきます。 値は 1 から 100 の範囲で指定してください。

尖りの数

尖りの始点の数を 0 から 16 の範囲で指定してください。 これは大きな尖りの本数です。 同じ数の小さな尖りもでてきます。 奇数に設定すると大きな尖りからみて照り返し中心の反対側に小さな尖りが伸びます。 偶数に設定すると大きな尖りにはその反対側にも大きな尖りが伸びます。

尖りの角度 (-1: 乱数)

これは一本目の尖り方向の角度を水平軸を基準に 0 から 360 の値で設定します。 特別に -1 に設定するとその値は無作為に設定されます。 きらめきの発生点にしきい値の設定によれば複数の画素が該当する場合、 そのいずれからもきらめきが演出されます。 角度を正の数に設定しておれば、 重なり合う場合もでてきます。 -1 に設定した場合はどのきらめきの方向も無作為に決められ、 たくさんの太い尖りができます。

尖り密度

このオプションはきらめきの濃さを 0.00 から 1.00 の範囲で設定します。 値が大きくなるにつれぎらつきます。

不透明度

不透明度を減らすときらめきの色が透過し始め、 下側のレイヤーの色が見えてくるようになります。 下側に何もレイヤーがなければきらめきの色の彩度が落ちてゆきます。 値は 0.00 から 1.00 の範囲で指定してください。

乱数色相

乱数色相 オプションは無作為な色相変化の発生確率を設定します。 値は0.00 から 1.00 の範囲で指定してください。

乱数彩度

このオプションは無作為な彩度変化の発生確率を設定します。 値は0.00 から 1.00 の範囲で指定してください。

光度を保存する

きらめきの中心画素にそのきらめきの最も明るい画素の光度を与えますので、 結果的にはどのきらめきでも光度が増します。

反転

画像から最も明るい画素を探す方法をとらず、 最も暗い画素を探し出してきらめき処理をしますので、結果として暗いきらめきができます。

縁付加

最も明るい画素にきらめきを発生させるのではなく、 画像の4辺を無数のきらめきで縁取ります。

自然色, 描画色, 背景色

きらめき中心の色をここで変更できます。 ここで選ばれた色はスクリーンモードで描画 (反転を指定している場合は乗算モードで描画) されます。 元画像の明るい画素の色をそのまま利用する 自然色 と、 ツールボックスの色標識で示されている 描画色背景色 のいずれかを選べます。