5.9. 脱色

脱色」ツールは現在活性化しているレイヤーの色調を測って全ての画素の色を灰色濃淡に変換します。 これは画像をグレースケール化するのとは2つの意味で異なります。 第1に、 このツールは活性レイヤーにのみ作用します。 第2に、 レイヤーはそれでもなおRGBの3つの成分を使って色を表現しています。 これはつまりこのレイヤー上にあとから色彩で描けることを意味します。

[注意] 注意

このツールは RGB モードの画像のレイヤーでのみ利用可能です。 画像がグレースケール色やインデックス化色の場合は何も起こりません。

5.9.1. 呼び出し方

このツールを起用する方法はつぎのとおりです。

  • 画像ウィンドウのメニューより ツール色ツール脱色... あるいは 脱色...

  • ツールボックスのツールアイコン 但しこの色ツールをツールボックスに登録した場合に限ります。 ツールアイコンダイアログ をご覧ください。

5.9.2. オプション

図 13.155. 「脱色」ツールのダイアログ

脱色ツールのダイアログ

3つのオプションがあります。

灰色濃淡の基準となる階調を次の3つから選びます。

明度

この基準は次の計算式で求められます。

Lightness = ½× (max(R,G,B) + min(R,G,B))
光度

この基準は次の計算式で求められます。

Luminosity = 0.21 × R + 0.71 × G + 0.07 × B
平均

この基準は次の計算式で求められます。

Average Brightness = (R + G + B) ÷ 3

図 13.156. 3つの基準の比較

3つの基準の比較

元画像

3つの基準の比較

明度」を採用

3つの基準の比較

光度」を採用

3つの基準の比較

平均」を採用