4.3. JPEGを軽くする

図 3.20. JPEGで保存するための例題画像

JPEGで保存するための例題画像

JPEG画像は大きさ (高さ・幅) はそのままにサイズを小さく (使うディスク容量を小さく) することができます。 この例題にもAPOD[APOD04] の画像を利用しましょう。もとの画像はものすごく大きかった (幅3000ピクセル) ので、 ウェブページ用の見やすい画像にするために幅と高さを減らしました (その方法は 項4.2. 「画像のサイズを変える (拡大・縮小)」 をご覧ください)。 画像ウィンドウのメニューより ファイル名前を付けて保存... と進んでください。 保存ダイアログが現れます。

図 3.21. 画像を保存するダイアログ

画像を保存するダイアログ

私は普段ファイル名を拡張子つきの完全型で文字入力欄に打ち込んでいます。 GIMPはそのファイル拡張子 (例えば .jpg) を見て保存される画像のファイル形式を判断します。利用可能な画像ファイル形式は上図で囲んで強調した拡張子差し込みメニューでわかるようになっています。 サポートされているファイル形式と拡張子はインストールされているライブラリによって異なります。 ここでGIMPが何らかの反論をしたり、 「JPEG」が拡張子メニューで灰色無効にされている場合は、 このダイアログを中止して 項4.6. 「モードを変える」 に従ってください。

JPEG形式で保存」ダイアログは画像の見た目の美しさを損なわずに容量を減らすのにちょうど良い値を既定値としています。 そのまま進むのが最も安全で最も速い方法です。

図 3.22. 「JPEG形式で保存する」ダイアログ (低品質)

JPEG形式で保存するダイアログ (低品質)

さらにもっと画像を軽くするには、 品質 スライダを低い値に下げてください。 ただし品質の低下はすなわち画質の悪化につながりますので、 画像ウィンドウでプレビュー を有効にしてよく注視しましょう。 上図のように品質を6にしてみると非常に画質は落ちますがディスク使用量は非常に小さくなります。 下図はちょうど良い具合の画像を示しています。 品質を42としてみたところ画質はそこそこなれどディスク使用量がもっと小さくなって、 つまりはウェブページでの読み込みが速くなる画像ができます。 画質は落ちましたがこの目的に照らせば妥当でしょう。

図 3.23. 画像を「JPEG形式で保存する」ダイアログ

画像をJPEG形式で保存するダイアログ

私が試してみたJPEGの実例はまだだったので、 ここで一挙に比較してみてこの話を締めたいと思います。

図 3.24. JPEG高圧縮の例

JPEG高圧縮の例

品質: 6; 内容量: 1361 Bytes

JPEG高圧縮の例

品質: 42; 内容量: 3549 Bytes


図 3.25. 中程度のJPEG圧縮の例

中程度のJPEG圧縮の例

品質: 85 (GIMP初期設定値); 内容量: 6837 Bytes

中程度のJPEG圧縮の例

品質: 100; 内容量: 20,971 Bytes