第15章 メニュー

目次

1. メニューのあらまし
1.1. 脈絡メニュー
1.2. 切り取り可能なメニュー
2. 「ファイル」メニュー
2.1. 概観
2.2. 新しい画像...
2.3. 画像の作成
2.4. 開く...
2.5. レイヤーとして開く
2.6. 場所を開く...
2.7. 最近開いた画像ドキュメント
2.8. 保存
2.9. 名前を付けて保存...
2.10. コピーを保存...
2.11. テンプレートとして保存...
2.12. 復帰
2.13. 印刷
2.14. 閉じる
2.15. すべて閉じる
2.16. 終了
3. 「編集」メニュー
3.1. 「編集」メニューの項目
3.2. Undo
3.3. … をやり直す
3.4. Fade...
3.5. 操作履歴
3.6. 切り取り
3.7. コピー
3.8. Copy Visible
3.9. 貼り付け
3.10. 選択範囲内に貼り付け
3.11. クリップボードから生成...
3.12. バッファ操作
3.13. 消去
3.14. 描画色で塗りつぶす
3.15. 背景色で塗りつぶす
3.16. Fill with Pattern
3.17. 選択範囲の境界線を描画...
3.18. パスの境界線を描画...
3.19. 環境設定
3.20. キーボードショートカット
3.21. モジュール
3.22. 単位の編集
4. 「選択」メニュー
4.1. 「選択」メニューのあらまし
4.2. すべて選択
4.3. 選択を解除
4.4. 選択範囲を反転
4.5. 選択範囲をフロート化
4.6. 色域を選択
4.7. パスを選択範囲に
4.8. 選択範囲エディタ
4.9. 境界をぼかす...
4.10. 境界を明確化
4.11. 選択範囲を縮小...
4.12. 選択範囲を拡大...
4.13. 縁取り選択...
4.14. 選択範囲を歪める...
4.15. 角を丸める...
4.16. Toggle QuickMask
4.17. チャンネルに保存
4.18. 選択範囲をパスに
5. 表示」メニュー
5.1. 「表示」メニューのあらまし
5.2. 新しいウィンドウ
5.3. 点に点を対応させる
5.4. 表示倍率
5.5. ウィンドウサイズを合わせる
5.6. フルスクリーンモード
5.7. ナビゲーションウィンドウ
5.8. ディスプレイフィルタ...
5.9. 選択範囲の境界線を表示
5.10. レイヤーの境界線を表示
5.11. ガイドを表示
5.12. グリッドを表示
5.13. サンプルポイントを表示
5.14. Snap to Guides
5.15. グリッドにスナップ
5.16. 画像の境界にスナップ
5.17. アクティブなパスにスナップ
5.18. キャンバス周辺の色
5.19. メニューバーを表示
5.20. ルーラーを表示
5.21. スクロールバーを表示
5.22. ステータスバーを表示
6. 「画像」メニュー
6.1. 概観
6.2. 複製
6.3. モード
6.4. RGB
6.5. グレースケール
6.6. インデックス...
6.7. 変換
6.8. 水平反転; 垂直反転
6.9. 回転
6.10. ギロチン
6.11. キャンバスサイズの変更...
6.12. キャンバスをレイヤーに合わせる
6.13. キャンバスを選択範囲に合わせる
6.14. 印刷サイズ...
6.15. 画像の拡大・縮小...
6.16. 選択範囲で切り抜き
6.17. 画像の自動切り抜き
6.18. 最小枠で切り抜き
6.19. 可視レイヤーの統合...
6.20. 画像の統合
6.21. 可視レイヤーの整列...
6.22. ガイド
6.23. 新規ガイド...
6.24. 新規ガイド (パーセントで)
6.25. 選択範囲から新規ガイド
6.26. Remove all guides
6.27. グリッドの設定...
6.28. 画像の情報
7. レイヤー」メニュー
7.1. 「レイヤー」メニューのあらまし
7.2. レイヤーを追加...
7.3. New From Visible
7.4. レイヤーを複製
7.5. レイヤーを固定
7.6. 下のレイヤーと統合
7.7. レイヤーを削除
7.8. レイヤーメニューのテキスト用コマンド
7.9. 文字情報の破棄
7.10. 「重なり」サブメニュー
7.11. 前のレイヤーを選択
7.12. 次のレイヤーを選択
7.13. 最前面のレイヤーを選択
7.14. 最背面のレイヤーを選択
7.15. レイヤーを前面へ
7.16. レイヤーを背面へ
7.17. Layer to Top
7.18. レイヤーを最背面へ
7.19. レイヤー順序を反転
7.20. レイヤーの自動切り抜き
7.21. 「レイヤーマスク」サブメニュー
7.22. レイヤーマスクの追加...
7.23. レイヤーマスクを適用
7.24. レイヤーマスクを削除
7.25. レイヤーマスクを表示
7.26. レイヤーマスクを編集
7.27. レイヤーマスクを無効化
7.28. マスクを選択範囲に
7.29. 選択範囲に加える
7.30. 選択範囲から引く
7.31. Intersect Layer Mask with Selection
7.32. 「レイヤー」メニューの「透明部分」サブメニュー
7.33. アルファチャンネルを追加
7.34. アルファチャンネルを削除
7.35. Color to Alpha
7.36. 半統合
7.37. アルファチャンネルしきい値...
7.38. 不透明部分を選択範囲に
7.39. 選択範囲に加える
7.40. 選択範囲から引く
7.41. Intersect Alpha channel with Selection
7.42. 「変換」サブメニュー
7.43. Flip Horizontally
7.44. Flip Vertically
7.45. 時計回りに 90 度回転
7.46. 反時計回りに 90 度回転
7.47. 180 度回転
7.48. 任意の回転...
7.49. オフセット...
7.50. レイヤーサイズの変更...
7.51. レイヤーをキャンバスに合わせる
7.52. レイヤーの拡大・縮小
7.53. 選択範囲で切り抜き
8. 「」メニュー
8.1. 」メニューのあらまし
8.2. 色ツール
8.3. Invert
8.4. 明度を反転
8.5. GEGL を使用
8.6. The 「Auto」 Submenu
8.7. 平滑化
8.8. ホワイトバランス
8.9. 色強調
8.10. 正規化
8.11. コントラスト伸長
8.12. HSV 伸長
8.13. 「色要素」サブメニュー
8.14. チャンネルミキサー...
8.15. チャンネル合成...
8.16. チャンネル分解...
8.17. 再合成
8.18. 「マップ」サブメニュー
8.19. インデックスカラーの並び替え...
8.20. カラーマップを変更...
8.21. エイリアンマップ...
8.22. 色交換...
8.23. グラデーションマップ
8.24. パレットマップ
8.25. Rotate Colors
8.26. サンプル色付け...
8.27. 「色の情報」サブメニュー
8.28. ヒストグラム
8.29. 境界の平均色...
8.30. 色立体分析...
8.31. パレット生成...
8.32. 色フィルタ
8.33. 単色塗り...
8.34. 色を透明度に...
8.35. フィルタパック...
8.36. ホット...
8.37. RGB 値最大...
8.38. レティネックス...
9. 「ツール」メニュー
9.1. 「ツール」メニューのあらまし
10. 「フィルタ」メニュー
10.1. 「フィルタ」メニューのあらまし
10.2. … を再適用
10.3. … を再表示
10.4. すべてのフィルタをリセット
10.5. 「Script-Fu」サブメニュー
11. ウィンドウ」メニュー
11.1. 「ウィンドウ」メニューの項目
11.2. 「最近閉じたドック」サブメニュー
11.3. The 「Dockable Dialogs」 submenu
12. The 「Help」 Menu
12.1. Introduction to the 「Help」 Menu
12.2. ヘルプ
12.3. 状況適応ヘルプ
12.4. 今日の技
12.5. GIMP について
12.6. プラグインブラウザ
12.7. プロシージャブラウザ
12.8. GIMP 関連のウェブサイト

1. メニューのあらまし

GIMPにはいたるところにメニューがあります。 この章の目的は、 画像ウィンドウのメニューで呼び出せるコマンドの解説です。 画像メニューは画像ウィンドウのメニューバーをクリックするか、 キャンバスを 第2ボタン でクリックすると開きます。 そのほかダイアログに付属する脈絡メニューやそのメニュー項目は、 個々のダイアログの説明 のなかで解説しています。

1.1. 脈絡メニュー

GIMPのインタフェースはその特定部位をマウスの 第2ボタン でクリックするといろいろな機能が入っている脈絡メニューが開きます。 脈絡メニューが出てくる部分はつぎのとおりです。

  • 画像ウィンドウのキャンバス内を 第2ボタンでクリックすると画像ウィンドウのメニューが呼び出せます。 メニューバーを隠して全画面モードで作業しているときはこの方法が便利です。

  • レイヤーダイアログのレイヤーやチャンネルダイアログのチャンネルなどは 第2ボタン でクリックするとそのダイアログの脈絡メニューが呼び出せます。

  • 画像ウィンドウの左上のメニューボタンをクリックしてもメニューが呼び出せます。

  • タイトルバーを 第2ボタン でクリックするとメニューか何かの機能が呼び出されますが、 これはGIMPに属したものではなく、 お使いのコンピュータのウィンドウマネージャの機能です。

1.2. 切り取り可能なメニュー

GIMPの一部のメニューには面白い特徴が備わっています。各ダイアログの脈絡メニューや画像ウィンドウメニューのサブメニュー ( の印がサブメニューのあるメニュー項目の右端についていることで分かります。) はもちろん、 キャンバスを 第2ボタン でクリックすると出てくる親メニューは、 呼び出すとその上辺に破線 (切り取り線) がつきます。 この破線をクリックするとこのメニューは切り離され補助ウィンドウになります。

図 15.1. 「ウィンドウ」サブメニューとその切り離されたサブメニュー

ウィンドウサブメニューとその切り離されたサブメニュー
ウィンドウサブメニューとその切り離されたサブメニュー

切り取られたメニューは実質的に独立しています。 これは常設になり、 現在活性化している画像にその機能が適用されます。 画像が全て閉じられてもそのメニューは残ります。 このウィンドウ化したメニューを閉じるには再び破線をクリックするか、 お使いのコンピュータのウィンドウマネージャのウィンドウを閉じる機能 (よくある例はタイトルバーの端の×印をクリック) を利用します。