5. 直線のひきかた

この演習は Seth Burgess 氏の著作(著作権 © 2002) の文と画像がもとになっています。 原本はインターネット上で [TUT01] 入手できます。

5.1. この演習の意図

図 3.41. 直線の例

直線の例

この演習はGIMPでの直線のひきかたについてご紹介します。 不正確になりがちなマウスやタブレットで引いた線が真っ直ぐになれば便利なことですし、 きっちり整った造形のためにコンピュータの能力が引き出せます。 この演習では直線を使って何ら複雑な作業をするつもりはありません。 手早く簡単に直線がひけるようになることに重点をおいています。

  1. 準備

    図 3.42. Shift キーの紹介

    Shift キーの紹介
    Shift キーの紹介

    タイプライタの発明は Shift キーを生みだしました。 たいていのキーボードには2つついているはずです。 その形は上図でご覧ください。 キーボードの左右両端にひとつづつあります。 一方でマウスは、 1970年に Douglas C. Engelbart 氏によって発明されました。 いろいろな変種がありますが、少なくとも1つのボタンが必ずついています。

  2. 白紙の画像を用意する

    図 3.43. 新しい画像

    新しい画像

    まず白紙の画像を新たに用意します。 大きさはどんなものでもかまいません。 画像ウィンドウのメニューから ファイル新しい画像... と辿って新しい画像をご用意ください。

  3. ツールを選ぶ

    図 3.44. ツールボックスでの描画ツール

    ツールボックスでの描画ツール

    上図のツールボックスで赤く強調したツールはいずれも線をひくのに使えます。

  4. 始点をとる

    図 3.45. 始点

    始点

    ツールボックスの「ブラシで描画」ツールのアイコンをクリックしてください。 つぎに画像上のお好きな位置で直線の始点 (終点) をクリックします。 画面には点がひとつ現れます。 この点の大きさでいま使っているブラシの大きさがわかります。 ブラシの大きさは「ブラシ」ダイアログ上で変えられます。 (項3.2. 「ブラシダイアログ」 参照)。 さあ線をひいてみましょう。 Shift キーを押したままにしてください。

  5. 線をひく

    図 3.46. 線をひく

    線をひく

    始点をとってから Shift キーを押したままマウスを移動すると、 マウスカーソルの位置まで仮の直線が現れます。 マウスの 第1ボタン (大概は左端) を押してどうなるかみてみましょう。 第1ボタン で「クリック」するまでは、 Shift キーを押し続けていてくださいね。

  6. 完成

    図 3.47. 完成図

    完成図

    これはすばらしい機能です。 描画ツールならばどれでも直線が引けます。 それから直線はつなげてつぎつぎとひくことができます。 おつかれさまでした。 Shift キーを放してください。 これで完成です。 このあとはいろいろな例をご覧ください。 楽しくGIMPしましょう!