メモリーを解析: 基本オプション
関連項目
メモリーの使用状況を解析するときは、プロファイルセッションの基本オプションと詳細オプションを設定できます。オブジェクトのライフサイクルを解析するときは、次の基本オプションを使用できます。カスタム構成を設定する場合は、「詳細設定」をクリックして詳細オプションを指定できます。
メモリーの使用状況を解析するときは、次のいずれかのオプションを指定します。
- オブジェクト作成のみ記録。このオプションを選択すると、アプリケーションをプロファイルしたときに、割り当て済みのオブジェクトの数、種類、位置に関する情報が得られます。このオプションを選択すると、ターゲット JVM で現在読み込まれているすべてのクラス (および新規に読み込まれる各クラス) が計測され、オブジェクト割り当てに関する情報が生成されます。このプロファイルモードは、オブジェクトの作成とガベージコレクションの両方を記録する機能の一部であり、パフォーマンスとメモリーのオーバーヘッドが小さくなります。
- オブジェクト作成とガベージコレクションの両方を記録。このオプションを選択すると、アプリケーションをプロファイルしたときに、各種類のオブジェクトのうち実行中のオブジェクトの数や、ライブオブジェクトに関するデータなど、オブジェクトのライブ状況に関する情報が得られます。このオプションは、オブジェクトの作成のみの場合と比べてプロファイルのオーバーヘッドが大きくなります。
次のオプションも設定できます。
- X ごとに割り当てを追跡。スタック抽出の間隔と割合を設定します。たとえば、10 に設定すると、各クラスで 10 番目のオブジェクト割り当てだけが完全に記録されます。
この設定が適用されるのは、スタック抽出とオブジェクト追跡のみです。オブジェクト割り当ての総数は別に記録され、その記録はすべての割り当てを対象とします。各オブジェクトの情報をすべて記録するには、この数値を 1 に設定します。ただし、このように設定すると、割り当てが多いアプリケーションをプロファイルするときのオーバーヘッドが大幅に増加する可能性があります。実際の作業で使用するサーバー側アプリケーションでは、この値を 20 以上にすると、オーバーヘッドを十分に軽減した上で実用上十分な量の情報を取得できます。
- 割り当てのスタックトレースを記録。このオプションを選択すると、完全な呼び出しスタックが記録されます。このオプションを選択すると、メモリーのスナップショットを表示するときに、メソッド呼び出しの逆呼び出しツリーを表示できます。
- 定義済みのプロファイルポイントを使用。このオプションを選択すると、プロジェクト内の有効なプロファイルポイントによって開始されるアクションがすべて実行されます。無効になっているプロファイルポイントは無視されます。選択を解除すると、プロジェクト内のすべてのプロファイルポイントが無視されます。
オーバーヘッドの棒グラフが、現在の設定でアプリケーションをプロファイルした場合の大まかなオーバーヘッドを示します。
- 関連項目
- メモリーを解析: 詳細オプション
- アプリケーションのメモリー使用の解析
- プロジェクトまたはクラスのプロファイル
- プロファイルポイントの設定
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