Mac OS X へのインストール

本節は、PHPをMac OS X Server上にインストールする際の注意事項とコツを説明し ます。

パッケージの使用法

数は少ないですが、Mac OS X 用にパッケージ化され、コンパイルされた PHPが存在します。これにより標準的な設定を構築することが非常に楽に なりますが、(セキュアサーバまたは別のデータベースドライバのような) 異なる機能が必要な場合には、PHPやWebサーバを自分で構築する必要が あるかもしれません。ソフトウエアの構築およびコンパイルに不慣れな場 合、必要とする機能を有するパッケージ版のPHPが既に構築されていない かどうかを調べることを推奨します。

Mac OS X サーバへのインストール

Mac OS Xには僅かに異なる二つのバージョン、つまり、クライアントと サーバがあります。以下の説明は、OS Xサーバに関するものです。

Mac OS X server install.

  1. ApacheとPHPの最新版を入手

  2. これらのtarを展開し、Apacheのconfigure プログラムを以下のように実行
    ./configure --exec-prefix=/usr \
    --localstatedir=/var \
    --mandir=/usr/share/man \
    --libexecdir=/System/Library/Apache/Modules \
    --iconsdir=/System/Library/Apache/Icons \
    --includedir=/System/Library/Frameworks/Apache.framework/Versions/1.3/Headers \
    --enable-shared=max \
    --enable-module=most \
    --target=apache

  3. コンパイラに最適化を行わせたい場合には、次の行を追加できます。
    setenv OPTIM=-O2

  4. PHP4ソースディレクトリで、configure を行います。
    ./configure --prefix=/usr \
        --sysconfdir=/etc \
        --localstatedir=/var \
        --mandir=/usr/share/man \
        --with-xml \
        --with-apache=/src/apache_1.3.12
    他に追加するもの(MySQL、GD等)がある場合、必ずここでこれらを追加する ようにして下さい。--with-apache 文字列に関しては、Apacheソースのディレクトリを /src/apache_1.3.12のように指定して下さい。

  5. makeおよびmake installを実行します。 これにより、Apacheソースディレクトリに src/modules/php4の下の ディレクトリが追加されます

  6. ここで、Apacheを再設定し、 PHP4を再構築します
    ./configure --exec-prefix=/usr \
    --localstatedir=/var \
    --mandir=/usr/share/man \
    --libexecdir=/System/Library/Apache/Modules \
    --iconsdir=/System/Library/Apache/Icons \
    --includedir=/System/Library/Frameworks/Apache.framework/Versions/1.3/Headers \
    --enable-shared=max \
    --enable-module=most \
    --target=apache \
    --activate-module=src/modules/php4/libphp4.a
    libmodphp4.a が期限切れというメッセージが出力されるかもしれません。 この場合、Apacheソースディレクトリの配下の src/modules/php4 ディレクトリに行き、以下のコマンドを実行します: ranlib libmodphp4.a 次にApacheソースディレクトリのルートに戻り、 上記のconfigureコマンドを再び実行します。 これによりリンクテーブルが最新になります。再度、 makeおよびmake installを 実行します。

  7. php.ini-distファイルをPHP4ソースディレクトリから binディレクトリにコピーし、 リネームします: cp php.ini-dist /usr/local/bin/php.ini または(localディレクトリが無い場合) cp php.ini-dist /usr/bin/php.ini

MacOS X用クライアントのコンパイル

以下のヒントは、Marc Liyanage 氏に提供して頂いたものです。

Apache Webサーバ用PHPモジュールがMac OS Xに含まれています。 このバージョンには、 データベースMySQLとPostgreSQLのサポートが含まれています。

注意:以下の手順を行う際は、Apache Webサーバをダウンさせる可能性 があるので注意して下さい!

以下のインストール手順を実行します。

  1. ターミナルウインドウをオープン

  2. wget http://www.diax.ch/users/liyanage/software/macosx/libphp4.so.gz, を入力し、ダウンロード完了を待つ。

  3. gunzip libphp4.so.gzを入力

  4. sudo apxs -i -a -n php4 libphp4.so を入力

  5. 次に sudo open -a TextEdit /etc/httpd/httpd.confを 入力すると、TextEditがWebサーバの設定ファイルをオープンします。ファイルの 末尾の方にある以下の2行を探して下さい。(検索コマンドを使用して下さい)
    #AddType application/x-httpd-php .php 
    #AddType application/x-httpd-php-source .phps
    ハッシュ記号(#)を削除し、ファイルを保存、 TextEditを終了して下さい。

  6. 最後に、Webサーバを再起動するために sudo apachectlgracefulと入力して下さい。

この時点でPHPが動作しているはずです。test.phpという 名前のファイルをSitesフォルダに 作成して下さい。このファイルには、次の行を 書いて下さい: <?php phpinfo() ?>

次に127.0.0.1/~your_username/test.phpをWebブラウザから オープンして下さい。PHPモジュールに関する情報を含むステータステーブルが 表示されるはずです。