LXI. Mimetype関数

導入

このモジュールの関数は、ファイル内の特定の位置にある magicバイトシーケンスを探すことにより ファイルのcontent typeとエンコーディングの推定を試みます。 この手法は失敗する可能性がないわけではありませんが、発見的手法に より、非常に良い結果が得られます。

この拡張モジュールは、Apacheのmod_mime_magicから派生したものです。 mod_mime_magicは、それ自体Ian F. Darwinにより管理されている fileコマンドに基づいています。 より詳細な履歴や著作権についてはソースコードを参照して下さい。

要件

これらの関数は、標準モジュールの一部として利用可能であり、常に使用できます。

インストール手順

mime-type関数をサポートするためには、configureスイッチ --with-mime-magicを付けて PHPをコンパイルする必要があります。この拡張モジュールは、 Apache httpdと共に配布されているシンプル版の magicファイルのコピーを必要とします。

注意: configurオプションは、PHP 4.3.2以降、 --enable-mime-magicから --with-mime-magicに変更されていま す。

注意: この拡張モジュールは、一般に標準的なLinuxディストリビューションに付 属し、最近のバージョンのfileコマンドで使用され ていると思われる付加機能が多くついたmagic を処理する機能はありません。

Win32ユーザへの注意: このモジュールをWindows環境で使用するには、バンドルされた magic.mimeへのパスを php.ini に設定する必要 があります。

例 1. magic.mimeのパスの設定例

mime_magic.magicfile ="$PHP_INSTALL_DIR\magic.mime"
上の例の$PHP_INSTALL_DIRを実際の PHPのパス、例えば、c:\php に置き換えて下さい。

実行用の設定

これらの関数の動作は、php.iniの設定により変化します。

表 1. Mimetype設定オプション

名前デフォルト変更の可否
mime_magic.magicfile"/usr/share/misc/magic.mime"PHP_INI_SYSTEM
PHP_INI_*のより詳細な情報や定義については、 ini_set()を参照して下さい。

リソース型

この拡張モジュールはリソース型を全く定義しません。

定義済みの定数

この拡張モジュールは定数を全く定義しません。

目次
mime_content_type -- ファイルのMIME Content-typeを検出する