アウトラインビューでは、情報を得る コマンドを実行すると、その時選択している内容によって異なる 4 種類のダイアログを生成することができます。1 個の物だけを選択している場合、それが点であれば 点の情報 ダイアログが起動し、参照であれば 参照 ダイアログが起動し、背景画像であれば 画像 ダイアログが起動します。選択されているのがアンカーポイント 1 個だけのときは アンカーポイント ダイアログが起動します。
ここでは現在の点に関する情報を表示します。基準(B) は、その点自身の置かれた位置を表します。
次の点: は次の制御点の位置と、基準点からのオフセット (および、その位置設定がその点に対するデフォルトかどうか。もしその点が開いたパスの最後に位置する場合は、[]デフォルト ボタンは灰色表示になります) の両方を表示します。その下に表示されているのは、同じ情報を異なる表現――点自体からの距離と、その角度――で表した物です。
前の点: は同じ情報を前の制御点に対して表示します。
これらの値はすべて変更可能で、変更はアウトラインビューに反映されます。可能な変更は、点の型によって制約されています (例えば、曲線の開始点では 角度 フィールドは固定されているので変更できません。
点が曲線上の点か、角の点、それとも曲線の開始点のどれであるかを変更することもできます。(警告: 角の点を曲線上の点に変換し、また角の点に戻すのは何もしないのと同じではありません)。パス上の前または次の点に移るか、現在の輪郭上の次/前の点に移動することができます。操作をキャンセルすると、すべての点に対するすべての動作が取り消されます。
ラベルの色は、それが参照しているものの色を反映しています。点そのものは赤で表示され、前の制御点はマゼンタ、次の制御点は鈍いシアンで表示されます。
もし、指定された点 (および、この後で、新しいヒントマスクが作成される前に作成されるすべての点) でどのヒントが有効になっているかを制御したいならば、ヒントマスク 画面を使うことができます。これは、現在のグリフ内のすべてのヒントのリストを提供します。その中から、有効にしたいヒントを 1 つ選んでください。
ヒントを選択すると、グリフビューのヒントが暗い色で表示されるので、選択されたヒントを目で確認できます。
丸で囲まれた点は、ヒントマスクがあることを示しています。
Adobe の文書によると、同時に有効となっていて矛盾する 2 つのヒントが含まれることは全く禁じられています。FontForge は、それを行うと警告を発します。残念なことにこのルールに従わないフォント (Adobe が販売しているフォントですら) が実在するので、これをエラーとはせずに警告に止めています。
連続していない複数の要素を選択するときには Control キーを押すことに留意してください。
残念ながらヒントマスクが適用される方向は普通に考える向きとは逆さまです (ヒントマスクは、この点から輪郭上のすべての前の点に対して適用されるのであって、その後の点に対して適用されるのではありません)。
これはヒントマスクと見た目上同じですが、ここでは何も変更できない点が異なります。現在の点においてどのヒントが現在選択されているかを表示します。点にヒントマスクが設定されているならば、これら 2 つは同一になります。
このダイアログは選択中のアンカーポイントをアンカークラス、位置、タイプと (合字については) 合字のインデックスを表示します。これらの任意の属性を変更可能です (その変更が筋が通っている場合)。点を新規に作成したり現在ある点を削除したりできます。上で説明した通常の点と同様、グリフ内に存在するアンカーポイントを順次切り替えて表示することができます。
アンカーポイントは 点(P)→アンカーを追加(A) コマンドで作成することもできます。
このダイアログは選択された参照の名前、そのフォント内でのコード位置と PostScript 変換行列を表示します。必要ならば変換行列を変更することもできます。
変換行列はグリフ内の点を、参照されているグリフでの元の位置から、現在のグリフ上の位置に変換します:
xcurrent = TM[1,1]*xref +
TM[2,1]*yref + TM[3,1]
ycurrent = TM[1,2]*yref +
TM[2,2]*yref + TM[3,2]
[表示(S)] ボタンを押すと、参照されているグリフのアウトラインビューを開きます。
このダイアログは、画像の左下隅のオフセットと、画像に適用された拡大/縮小率を表示します。現在のところ、ここでは何も編集できません。単に情報提供の役にしか立ちません。
参照: