フォント情報ダイアログはすべてのビューから使用可能です。このメニューを使ってフォントの名前をつけたり、エンコーディングなどの様々なその他の細かい情報を設定することができます。CID フォントでは、フォント全体の集合体の情報にアクセスするための独立したコマンドがありますが、ダイアログの見た目は同じです。このダイアログは多数の別種のサブダイアログから構成されています。
PostScript フォントには何種類かの別の名前がついていますが、そのうちで重要なのは基本的に 2 つです: ファミリー名 (Times など) とフォント名 (ファミリー名に多数の修飾子をつけたもの。例えば Bold Italic Condensed などが後ろにつく。) です。フルネームは人間が読む目的でつけられていて、その他の機械が読むための項目と異なります。これは空白を含むことができます (例えば "New Century Schoolbook-Bold Condensed")。最後に、ウェイト名があります。これらの名前はすべて ASCII で書かなければなりません。この範囲に含まれない文字を含む名前をつけたい場合は、TTF 名のセクションを参照してください。
著作権(R) フィールドは何でも入力したいものを入力できる場所ですが、ここには著作権表示を記入するのがいいでしょう。
ほとんどのフォントでは バージョン フィールドは文字列です (それには最低限の制限があります) が、CID フォントでは浮動小数点数でなければなりません。
これらの名前の多くは TTF 名セクションの英語名に似ています。そのセクションで何も選択しなかった場合には、ここで指定した名前が TTF ファイルのデフォルトとして使用されます。
このサブダイアログでは、フォントのエンコーディングを指定することができます。FontForge に新しいエンコーディングを教えることも可能です。
FontForge では、一般的なエンコーディングの一覧はプルダウンリストに含まれています。また、iconv() が認識する任意のエンコーディグの名前をタイプすることもできます (ff がそれを理解可能だと仮定しています)。
エンコーディングを変更するには 2 つの方法があります。標準の方法では、フォントが現在まともなエンコーディングになっていて、それを別のものに変更したい場合です。この場合は各グリフは新しいフォント内の適切な位置に移動します。一方、チェックボックス [] エンコーディングを強制(C) を有効にしている場合、FontForge は、各グリフの順番は現在のままで正しく、それらの名前が間違っているのだと仮定します。変換は行わず、すべてのグリフの名前を新しいエンコーディングでの正しい名前に変更します (これは、フォントに間違ったエンコーディングをつけてしまったが文字コードからグリフへの対応は正しい場合のためのものです)。
フォントに新しいグリフを追加したりグリフを削除したりしたくなることもあるはずです。フォントに含まれるグリフの個数もここで変更することができます。
注意 ある種のエンコーディングは、含まれるグリフの個数が通常と異なります。また、何個のグリフが使われているのかを推測するのも困難です。しかしながら、エンコーディングを変更したときに "グリフの個数(N)" ボックスを変更しなければ、ボックス内の数値は無視され、エンコーディング処理で得られた正しいグリフの個数が表示されます。
CID キー指定フォントではエンコーディングを変更することはできません (本質的にエンコーディングが存在しないため) が、ダイアログにはそのフォントのレジストリ/順序づけ/補遺番号が表示されます。
すべてのフォントフォーマットが全てのエンコーディングをサポートするわけではないことにご注意ください。SVG フォントは常に Unicode エンコーディングで出力され、TreuType では Unicode か CJK エンコーディングのどれかを選ぶことができ、Type1 フォントは 1 バイトエンコーディングしかサポートしていないなどです。
残念ながらエンコーディングは、フォントのふるまいを理解するのに常に十分なわけではありません。例えば、中国語の表記法に合わせて作られた Unicode フォントは、日本語の表記法に合わせて作られた Unicode フォントとは大きく異なる見かけをもつでしょう (中国語と日本語で大きく異なるグリフが同一の Unicode 文字に割り当てられています)。これを扱うために (および他のいくつかの目的のために) FontForge は「解釈」という概念をもっています。このフィールドが役に立つ場合がいくつかあります。
FontForge は、デフォルトで以下のエンコーディングについて知っています。
エンコーディングに関する情報源:
フォント情報ダイアログは、FontForge が知っているエンコーディングに新しいエンコーディングを追加するにも使うことができます。ユーザ定義のエンコーディング群を操作するためのボタンは 3 つ用意されています。標準のエンコーディングと同様に、これらは文字セットと符号化方式の両方を指定します。エンコーディングは最大 256 項目を含むことができますが、文字セットはそれより大きくても構いません (1024 文字まで)。これは、追加の文字を含むフォントを定義できるということです。PostScript フォントは実行時にエンコーディングを切り替えることができるので、これが役に立つ場合があります。
[Load]
ボタンを押すと、エンコーディングをファイルから読み込むことができます。現在のところ、ファイルは Unicode Consortium が ISO 8859 の各エンコーディングを Unicode に対応づけるのに使っているフォーマットか、PostScript のエンコーディング配列でなければなりません。最初の形式は以下のような形です:
0x20 0x0020 # SPACE 0x21 0x0021 # EXCLAMATION MARK ...
PostScript ファイルは以下のような形です:
/TeXBase1Encoding [ % 00 /.notdef /dotaccent /fi /fl /fraction /hungarianumlaut /Lslash /lslash ... ] def
PostScript ファイルには複数のエンコーディングを含めることができます。エンコーディングの読み込み処理は賢くありません。このような形で指定されたエンコーディングしか読み込めないので、PostScript で配列を指定する他の無数の方法を試みないでください。
フォントにカスタムエンコーディングがある場合、[フォントから作成(K)]
ボタンが押せるようになります。これを使って、現在のフォントに対して定義したエンコーディングに名前をつけることができます。
[削除(M)]
ボタンを押すと、すべてのカスタムエンコーディングを列挙するリストが表示され、それらを削除することができます。
ここに PostScript エンコーディングファイルの例があります。それには以下のエンコーディングが含まれています:
このサブダイアログには、各種設定のかなり雑多な集まりが含まれます。
Ascent と Descent は、(現在の定義では) PostScript の概念よりも Macintosh の概念と言うべきです。とはいえ、それらの合計は EM 正方形のサイズを与え、これは PostScript の概念に似ています。PostScript フォントでは、この数値は 1000 にするという強固な慣習があります。一方、TrueType フォントのほとんどでは 2048 になります (これも慣習ですが、TrueType の仕様書によると、合計が 2 の冪であるとラスタライズが高速に行えると主張しています)。TrueType と Type1 (PostScript) フォントはどちらも 16 ビット整数で表現されるので、アセントとディセントは 32767 より小さくなければなりません。TrueType はより制限がきつく、それらの合計は 16384 より小さくなければなりません。
EM のサイズを変更したときには、すべてのアウトライン (およびカーニング情報) を古い値から新しい値に変更したのと同じ比率で拡大・縮小します。
The Italic Angle indicates the slant of the font. FontForge can attempt to guess a good value for you by looking at the stems of certain letters ("I" for instance). イタリックの傾き(I) は、フォントの傾きを表します。FontForge はいくつかの文字 (例えば "I") のステムを見ることにより、適切な値の推測を試みることができます。
下線の位置(P) と 下線の太さ(H) は、このフォントを使うプログラムが下線つきテキストをこのフォントで印字しようとするときに、線をどこに引くかに関するヒントを提供します。
NOTE: Adobe now says that both XUID and UniqueID are unnecessary. 注意: Adobe は現在では XUID や UniqueID はどちらも不要だと言っています。
XUID フィールドは、空白で区切られた数値の集まりを括弧でくくったものです。フォントの拡張ユニーク ID はこを用いて指定することができます。 XUID プリファレンス項目が既に設定されているならば、FontForge はすべての新しいフォントに対して (指定した値の後に各フォントに一意な数値を付け加えて) その値を設定します。Adobe は、フォントが変更されるたびに XUID を毎回変更することを推奨しているので、PostScript フォントを生成するたびごとにフォントの XUID (存在する場合) は 1ずつ加えられます (この増加は CID フォントでは行いません。CID フォントでは XUID の扱いがこの単純なトリックでは対処しきれないほど非常に複雑だからです)。(XUID フィールドは、PostScript フォントでのみ意味があります)。
UniqueID フィールドは XUID と同じ目的をもつ、より以前からの慣習です。このフィールドに値が入っていない場合は、FontForge は許される範囲からランダムな値を選びます。フォントにユニーク ID を設定したくない場合は、この値を -1 にしてください。もしあなたが Adobe に連絡して正式なユニーク ID を割り当てられたならば、このフィールドを使うことができます。それ以外の場合は空白にしておいてください。(XUID フィールドは、PostScript フォントでのみ意味があります)。
作成中のフォントに縦書きメトリックが存在する場合 (一般には、これは CJK フォントをつくっているということですが) [*] 縦書きメトリックが存在(V)
チェックボックスがチェックされます。これをチェックすると縦書きの基準点(O) フィールドが使用可能になり、それによって TrueType または OpenType フォントを出力するときに、縦書きメトリックテーブルが追加されることになります。縦書きの基準点は、デザイン座標系の原点から、縦書きメトリックで用いられる原点への垂直方向のオフセットです。
もし [*] 2次スプライン(Q)
がチェックされていると、FontForge は 3 次 Bézier スプラインでなく、2 次 Bézier スプラインをこのフォントに使用します。言い替えれば、FontForge が PostScript (または OpenType) の曲線フォーマットではなく、TrueType 元来のフォーマットで編集を行うということです。FontForge がフォントを出力するとき、内部フォーマットがどちらであっても、そのフォントフォーマットが必要とする方式に変換を行いますので、これが間違って設定されていても問題は起こりません。しかし、これを正しく設定しておくことにより、アウトラインがどのように見えるかについてより明白に把握することができます。個人的経験では、2 次スプラインのほうが自由度が低く (かつ、FontForge の多くのコマンドが動作しない) ため、編集がいっそう困難ですが、TrueType フォントがどう表示されるかを実際に見ることの利点はそれに勝ります。
FontForge を 複数レイヤ編集 機能を有効にしてコンパイルした場合、その機能を使用するためのチェックボックスも表示されます。
You can also indicate that you are making a stroked font where every spline
is stroked with a circular pen of the given width.
-->
その場合、各スプラインが指定した幅をもつ円形のペンで描かれたストロークフォントを作成することもできます。
このサブダイアログは、フォントの Private 辞書内のほとんどの項目を表示します。この辞書内にある興味深い事柄のほとんどが、フォント全体に適用されるヒントに関連するものです。それら多数の項目の詳細にここで立ち入るつもりはありません。それを理解するには Adobe の Type1 仕様書を読むのが最善の方法です。
これらの項目が何を意味するか理解するまでは、これらを変更しようとしてはいけません。
右に表示されているのがこのダイアログです。それはリストと編集可能なテキスト領域、一連のボタンを含んでいます。リストは辞書の項目名 (キー) を示し、編集可能領域は現在選択されている項目の値を表示します。ある項目を変更するには、キーを選んでから下のテキストを編集するだけです。
一例を挙げれば、項目 BlueValues
はフォント内で重要ないくつかの垂直方向の範囲を指定します。例えばここにベースラインセリフ、x ハイトセリフ、キャップハイトセリフを含めることができます。それは 2 個ずつで対となった数値からなる配列として表されます。対になった数値のうち最初のほうは指定範囲の下端を表し、後ろの数値は上端を表します。ですから右の表示例では、BlueValues
は [-20 0 437 457 583 603 623 643]
です。
[推測(G)]
ボタンが押せる状態のとき、FontForge は現在選択されている項目の妥当な値を推定することが可能だと判断しています。辞書に含まれる 2 つの項目が密接にリンクしていることはしばしばあり、1 つの値を推定するともう 1 つも推定が行われます (FontForge はこの状態に対して警告を発します)。この例では、FontForge が BlueValues
を推定することになった場合は、OtherBlues
の値の推定も同時に行われます。
[柱状図(H)] ボタンも同様で、フォントのある属性の値を柱状グラフとして表示するダイアログを起動します。その項目の適切な値をフォント作成者が選ぶことができるように用意された機能です。
また、[削除(R)]
ボタンを押せば辞書から項目を削除できます。いくつかの項目 (BlueValues
など) はすべての Type1 フォントで設定する必要がある項目ですが、それらの項目も削除することができます。FontForge はフォントを出力するために値が必要になったときに妥当な値を単純に推測します。
[追加(A)]
ボタンを押すと値を追加することができます。どのキーも最初は 1 個の空白からなる値をもつものとして追加されるので、ほとんどの場合は後から適切な値を入力する必要があるでしょう。[追加(A)]
を押すとキーの名前を入力できるダイアログが起動します。(まだ辞書に含まれていない) 既知のキーを含むプルダウンリストから選ぶか、または自分でキーをタイプ入力することができます。
いくつかのキーはヒント以外のものに影響を与えます。項目 lenIV
は、フォントが生成されるときの Type1 文字列の先頭に置かれるランダムなパディングが何バイトになるかを制御します。通常はこれは 4 ですが、スペースを節約したい場合 (PFB フォーマットではグリフ 1 個ごとに 4 バイト、PFA では 8 バイト)
これらの項目は PostScript フォントでのみ意味をもちます。
このサブダイアログには、Windows プラットフォームで重要となる 2, 3 の設定値が含まれます。
Weight Class は、フォントの太さを表す数値を示します。標準の書体は太さ 400 とし、ボールド体は太さ 700 とするのが通例です。この値は 100 から 900 の間の整数でなければなりません。
項目 Width Class では、このフォントの文字幅がどれだけ圧縮されているか、または拡大されているかを表す数値を示すことができます。
PFM ファミリーは、PFM ファイルを出力する時に使用されるもので、フォントをかなり大雑把なカテゴリー (セリフ・サンセリフ・等幅・筆記体・飾り書体) に分類するものです。
フォントを他の文書 (いちばん一般的なのは PDF) に埋め込むことを許可するかどうかを設定することができます。まったく埋め込むことができないように制限をつけることもできますし、文書にフォントを埋め込んで印刷できるように (ただし編集はできないように) することもできますし、文書を編集できるように埋め込むこともできますし、編集可能な文書にフォントを埋め込んで、後で取り出して別のシステムにインストールできるように設定することも可能です。また、文書の制作者が必要なグリフだけを抜き出して、新しくフォントを作る (これにより容量が節約できます) ことを許すか、このフォントを使用する時には常にフォント全体を埋め込まなければならないようにするかを選択することができます。最後に、埋め込みを制限して、フォントのビットマップ版だけを埋め込めるようにも設定できます (TTF と OTF のほかに、CID キー指定 PostScript フォントでも意味があります)。
Windows の Ascent と Descent フィールドは、OpenType の仕様書であまりきちんと定義されていません。その文書では、Windows の "ANSI" グリフの最大幅を表現することとなっています。もしこの定義を使う場合、非 "ANSI" 文字は表示の上下が切り詰められてしまいます。表示が切れないようにするにはフォント全体の最大範囲を使用しなければなりません。ところがそれでも常にうまく良くわけではありません。GPOS によって位置が変更されたマークを含む行があると、そのマークが途中で切れることがあるので、Windows の Ascent は、再配置されたマークを含んだ高さでなければなりません。
これを計算するのは FontForge にとってあまりに複雑 (かつあまりに定義が曖昧すぎ) なので、FontForge ではその代りに 2 つの選択肢から選べるようにしてあります。
WinAscent と WinDescent は、どちらも正の値でなければなりません。
またデフォルトの行間のアキ量か、行と行の間の送り幅を指定することも可能です。
フォントに縦書き用メトリックが含まれている場合 (上の「一般」を参照)、縦書きにおけるデフォルトの行間のアキ量を設定することができます (縦書きテキストにおける LineGap と等価です)。
これらの項目は TrueType および OpenType フォントでのみ意味をもちます (項目 Embeddable (一般に FSType と呼ばれます) は CID キー指定フォントでも設定されます (たとえ OpenType ラッパで囲まれていなくとも)。
GSUB/morx
の順序指定
このダイアログではワードプロセッサプログラムによってフォントの機能が実行されるときの順番を指定します。OpenType または TrueType フォントから読み込んだ場合、元の順序が保存されます。新しく機能を追加するごとにリストの末尾に付け加えられます (これは適切ではないと思われます)。機能名を選択し、上へ(U) ボタンと 下へ(D) ボタンを使ってリスト内の順序を入れ換えることができます。リストの一番上にあるものが最初に実行され、リストの底にあるものが最後に実行されます。
警告: OpenType 仕様書では機能の実行 (実際には照合) は、照合テーブルの中の出現順に並べられると主張していますが、Microsoft は、彼らが最良だと考える順番で機能を適用すると主張しています。ですからフォント内で指定された順序は無視される可能性があります。
TrueType (および OpenType) フォントは複数の名前を各種の異なる言語で格納することができます。よってフランスのユーザーは CaslonItlic がフォントメニューで CaslonItalique と表示され、ドイツのユーザは CaslonKursive と表示されるのを見るでしょう。さまざまな異なる言語にカスタマイズすることができる 20 種類ほどの文字列が存在します。ある文字列をカスタマイズしたからといって、他のものもカスタマイズしないとならないわけでは (まったく) ありません。通常は Style 文字列のみをカスタマイズします。
ここに何の値も入力しないと、FontForge は TrueType 形式でフォントを保存する時に PostScript 版の文字列を含むアメリカ英語用の項目を作成します。
各種の文字列とその意味に関する簡単な説明は以下の通りです:
これらはオリジナルの TrueType 文書で定められていますが、OpenType でも同じように適用されます。
これらの設定は Windows プラットホームでの文字列を指定します。フォントを出力する時に [] Apple モードを指定していると、Mac 用の等価な項目も生成します (また、アメリカ英語の項目は [] Apple モードを指定していない場合でも、"Macintosh English" と "Apple Unicode (2.0)" に変換されて出力されます。
一般に、フォントはアメリカ英語の項目がいちばん完全な文字列セットを含んでいて、スタイル文字列 (だけ) が他の様々な言語に翻訳されているのが一般的です。
英語 | Regular | Bold | Demi-Bold | Light | Medium | Book | Black | Italic | Oblique | Condensed | Expanded | Outline |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
フランス語 | Normal | Gras | Demi-Gras | Maigre | Normal | Extra-Gras | Italique | Oblique | Étroite | Large | Contour | |
スペイン語 | Normal | Negrita | Fina | Supernegra | Cursiva | Condensada | Ampliada | |||||
イタリア語 | Normale | Nero | Neretto | Chiaro | Medio | Libro | ExtraNero | Corsivo | Obliquo | Condensato | Allargato | |
ドイツ語 | Standard | Fett | Halbfett | mager | mittel normal |
Buchschrift | Schwarz | Kursiv | schräg | schmal | breit | Kontur |
オランダ語 | Regelmatig | Vet | Licht | Extra vet | Cursief | Smal | Breed | |||||
スウェーデン語 | Mager | Fet | Extrafin | Extrafet | Kursiv | Smal | Bred | |||||
ノルウェー語 | Vanlig | Halvfet | Mager | Fet | Kursiv | Smal | Sperret | |||||
ハンガリー語 | Normàl | Kövér | FélkövérKövér | Világos | Közepes | Sötétes | Fekete | Do"lt | Döntött | Keskeny | Széles | Kontúros |
ロシア語 (koi8r) |
ÖÉÒÎÙÊ | ÐÏÌÕÖÉÒÎÙÊ | ó×ÅÔÌÙÊ | ëÕÒÓÉ×ÎÙÊ | îÁËÌÏÎÎÙÊ | óÖÁÔÙÊ | ûÉÒÏËÉÊ |
(上の表を拡張/訂正するための情報はどんなものでも pfaedit@users.sourceforge.net に知らせていただければ非常に助かります)
スタイル文字列をアメリカ英語で設定している場合、[スタイル名を翻訳] と書かれたもう一つのボタンがダイアログに表示されます。このボタンを押すと FontForge はフォントのスタイルを理解して、他の知っている言語のすべて (基本的に上の表と同じ) に翻訳しようと試みます。それにより、アメリカ英語の項目が "BoldItalic" である (なおかつその他にスタイルの項目がない) 場合、[スタイル名を翻訳] ボタンを押すと FontForge はフランス語の項目に "GrasItalique" を、ドイツ語に "FettKursiv" を、ロシア語に "ÖÉÒÎÙÊëÕÒÓÉ×ÎÙÊ" を、スペイン語に "NigritaCursiva" を出力します。
これらの名前は TrueType および OpenType フォントでのみ意味をもちます。
このサブダイアログでは、フォントを 10 種類の分類基準によって記述することができます。これらの各項目が正確に何を意味しているかは私には分かりません。私がしたのは単に TrueType の仕様書にある名前を書き写しただけです。より詳しい情報は HP, AGFA と MS から入手可能です。
これらは TrueType, OpenType および SVG フォントでのみ有効です
これを使うと、TeX のフォントパラメータを記述することが可能です (これは METAFONT ブックの付録 F, 98-100 ページに説明があります)。フォントパラメータには 3 つの異なるタイプがあります。テキストフォント用、数学フォント用と数学拡張フォント用です。後の 2 つは [追加パラメータ] ボタンからアクセス可能です。数学パラメータのデフォルト値はおそらく適切だと思います。数学拡張パラメータのデフォルト値はおそらくデタラメだと思います。
これらの値は TFM ファイルに格納されます (フォントと一緒に TFM ファイルを出力する必要があります)。
これを使用するとフォントのデザインサイズや、デザイン範囲を設定することができ、フォントのこのクラスに対する名前を提供することも可能です。
伝統的な活版印刷においては、あるフォントのそれぞれのポイントサイズはすべて微妙に異なっているものでした――概して、小さなポイントサイズではグリフの周りの空白が相対的に多く、グリフ内のステムも広く取られています。これにより、この処理を行わなかった場合よりも小さなポイントサイズでの可読性が向上したのです。その逆に、大きなポイントサイズでは周りの空白は小さくなっていて、これを行わなかった場合は文字の間は離れすぎているように見えるでしょう。
マルチプルマスターフォントは、この問題点を避けるための一方法を提供しています。このダイアログは別の方法を提供します。異なるポイントサイズ向けにデザインされた一連のフォントフェイスがあるとしましょう。
Ambrosia-Regular-Small | <9pt |
Ambrosia-Regular-Text | 9-13pt |
Ambrosia-Regular-Heading | 14-23pt |
Ambrosia-Regular-Display | >=24pt |
その場合、このダイアログに値を指定して、それぞれのポイントサイズにおいて度のフォントが適切であるかをフォントシステムに指定することができます。そのダイアログでは、フォントの最適サイズ――デザインサイズと、そのフォントが使用可能なポイント数の範囲を表示します。
上の例では、すべての異なるフォントが同じ "スタイル ID" という数値をもっています。この数値は任意の値を撮り、その ID をもつすべてのフォントを結びつけます (つまり、すべてのフォントが同じファミリーに属するようになります)。ただし、Ambrosia-Italic-Text はこれらと異なるスタイル ID をもつでしょう。同じスタイル ID をもつすべてのフォントは同じスタイル名をもつはずです。ここで、フォント名は例えば "Ambrosia-Regular-Heading" というような物ですが、ユーザはこんな複雑な名前に悩まされるべきではありません。ユーザの立場からは "Ambrosia-Regular" という 1 個のフォントがあるだけで、上の 4 つのフォントはどれもその具体例でしかありません。ですから、4 つのフォントのスタイル名はすべて "Regular" にすべきです
ここには作成したフォンとデータベースの任意のコメントを保存しておくことができます。対応する項目は PostScript フォントや TrueType には一切存在しません。フォントそれ自体の変更履歴をここに格納することを意図していますが、その他の目的にも使用することができます。
フォント内に勝手なコメントを置くことができるフォントフォーマットはいろいろありますが、それを利用するフォーマットはありません。これは第一義的には FontForge 内部で使用するためのものです。コメントは ISO Latin1 で書かなければなりません。
このサブダイアログでは、フォント内で使用されている アンカークラス を制御することができます。アンカークラスは名前とタグを必要とします。一般的にはデフォルトのタグ 'mark' を使いたいと思うでしょう (どういう場合にそうすべきではないかについては、「概要」の議論を参照してください。
ここで新しいクラスの追加、既存のクラスの削除と名前変更ができます。また、それらのクラスを使用するグリフを目で見てアウトライングリフビューを呼び出すこともできます。
アンカークラスには 3 つの異なる型 (んー、実際には 4 つですが、FontForge はそのうちの 2 つを区別する必要がないんです) があります。マーク→基底文字・マーク→マーク・筆記体の 3 つです。アンカークラスを作成するときには、それがどのタイプになるかを選択しなければなりません。
OpenType フォントでは一般に、いくつかのアンカークラスがほぼ同じ基底グリフのセットを参照していて、それらの含むマークが重なり合わないときは、それらは 1 個の単位として扱われます。例としては: 同じグリフのセットに接続する 2 つのタイプのマークがあり、片方はグリフの下につき、もう片方は上につくとしましょう。しかし、その場合は両方のクラスにお互いに "まとめ先:" を指定することによって、FontForge に 2 つを連係させるべきでしょう。
FontForge は、この機能があるスクリプト/言語において必須であることを示すときに、特別な機能タグ ' RQD' を使用します。このような機能は常に適用されます。
このサブテーブルでは、文脈依存の置換と位置指定機能をフォントに追加したり削除したりすることができます。
文脈依存の機能とは何かについては、こちらの説明を参照してください。
このダイアログでは、[新規(N)] ボタンを押せば新しい文脈依存機能を作成することができます。この操作は 2 段階に分かれていて、最初は標準タグ、スクリプトと言語の組合せ、それとフラグを指定するように要求されます。次の段階では (独立したダイアログで)) その機能の内容を入力するように要求されます。
[編集(E)] ボタンを使うとタグ、スクリプトおよびフラグを変更することができ (これは [新規(N)] の最初の部分に対応しています)、[データを編集...] ボタンで機能の中身を変更することができます。
文脈依存/文脈連鎖依存テーブルは、TrueType (TTF または OTF) 類似のフォントで、OpenType テーブルを出力したときのみに意味があります。
警告: Uniscribe は任意の指定されたスクリプトに対して、ある限定された機能のセットしか実装していません。時間を費す前に、その機能がオンになっているかを確認してください。
このサブダイアログでは、作成中のフォントの Mac 用のスタイル情報を設定することができます。通常は FontForge はフォント名 (および多数のその他の手がかり) からスタイルを推測することができますが、名前が標準的でない場合 (またはおそらく、単に FontForge が知らない言語で名前がついている場合) や、その他の場合にも変更したければそのデフォルトの設定に優先してスタイルを設定することができます。
デフォルトの結果に満足している場合、自動 ボタンにチェックが入ったままにしておいてください。変更したい場合はリストボックスの隣のボタンにチェックを入れてください。"Condense" と "Expand" を同時に選べないことを除いては、好きなようにスタイルを組み合せて選ぶことができます (複数項目を選択する時には Control キーを押すことを忘れないでください)。
注意: スタイルを "Regular" に設定したい場合は、すべてのスタイルを選択しない状態のままにしておきます。
Mac スタイル情報は sfnt (TrueType または OpenType フォントファイル) のヘッダに格納されますが、これがいちばん重要なのは Mac のフォントファミリーを作成するときです。
FOND 名は Mac ファミリーを生成する時にのみ使用されます。これはファミリーレベルの下にあるグループ化のレベルです。これをいつ使用するべきかに関する議論は FAQ を参照してください。
このサブダイアログでは、Mac 方式の機能をフォント内に作成したり削除したりすることができます。ここの設定は、このフォントに限って環境設定ダイアログで指定された設定より優先的に使用されます (例えば、ある機能設定に対してこのフォント限定でより適切な名前をつけることができます)。
このサブダイアログでは、Apple の状態機械をフォントに組み込んだり削除したりすることができます。それらは、 文脈依存/文脈連鎖依存の置換に似ています (前のセクションを参照してください)。
状態機械がどのように表示されるかについては、こちらを参照してください。
これらの状態機械は、Apple オプションをセットして TrueType または OpenType フォントを出力した時のみ意味があります。
参照: