Automakeは,Emacs Lispに対するサポートも供給します.‘LISP’プライ
マリは.elファイルのリストを保持するために使用されます.このプラ
イマリに対して利用可能な接頭辞は‘lisp_’と‘noinst_’です.
lisp_LISP
が定義されている場合,configure.acで
AM_PATH_LISPDIR
を実行する必要があります(see Macros).
AutomakeはすべてのEmacs LispソースファイルをAM_PATH_LISPDIR
で見
つかった場合はそのEmacsを使用してバイトコンパイルします.
バイトコンパイルされたEmacs Lispファイルは,すべてのEmacsのバージョン の間で移植性があるわけではないので,一種類以上のEmacsバージョンをイン ストールしているサイトがあることが予想される場合,これを止めることに意 味があります.さらに,実際にはバイトコンパイルの利点がないパッケージも 多くあります.しかし,我々はEmacs Lispソースをバイトコンパイルすること を推奨します.恐らく,他の全員がインストールしなくてすむことより,それ ぞれに対して対処するためにそれぞれ設定した方が良いでしょう.
バイトコンパイルを避ける方法は二つあります.歴史的に,我々は以下の内容 を推奨していました.
lisp_LISP = file1.el file2.el ELCFILES =
ELCFILES
はAutomakeの内部変数で,通常はバイトコンパイルする必要
があるすべての.elcファイルをリストアップしています.Automakeは
lisp_LISP
からELCFILES
を自動的に定義します.この変数を明
示的に空にしておくことで,バイトコンパイルを妨げます.
Automake 1.8からは,我々は代わりにlisp_DATA
を使用することを推奨
しています.以下のようにします.
lisp_DATA = file1.el file2.el
これら二つの内容が等価ではないことに注意して下さい.Emacsがインストー
ルされていない場合,_LISP
ではそのファイルはインストールされませ
んが,_DATA
ではそのファイルは常にインストールされます.