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6.5 MIPS/Alphaマシンの関数スタック

AlphaベースのコンピュータとMIPSベースのコンピュータは、 変わったスタック・フレームを使用しています。 そのため、 関数の先頭を見つけるために、 GDBはときどきオブジェクト・コードを逆方向に検索する必要があります。

応答時間を改善するために (特に、 このような検索を実行するのに、 速度の遅いシリアル回線を使用するほかない、 組み込みアプリケーションの場合)、 以下に列挙するコマンドを使用して検索量を制限するとよいでしょう。

set heuristic-fence-post limit
関数の先頭を検索するためにGDBが検査するバイト数を、 最高でlimitバイトに制限します。 limit0 (デフォルト) を指定すると、 無制限に検索することを意味します。 limit0以外の値を指定すると、 その値が大きければ大きいほど検索バイト数も多くなり、 したがって検索の実行により長い時間がかかります。
show heuristic-fence-post
現在の検索制限値を表示します。

これらのコマンドは、 GDBが、 Alphaプロセッサ上、 または、 MIPSプロセッサ上においてプログラムをデバッグするよう構成されている場合に のみ使用することができます。