Automakeがコンパイルに使用するMakefile変数を知ることが役に立ち つこともあります.例えば,特別な状況では,自分でコンパイルをする必要が あるかもしれません.
Autoconfから継承される変数もあります.これらはCC
,CFLAGS
,
CPPFLAGS
,DEFS
,LDFLAGS
,そしてLIBS
です.
Automake自身が定義する追加の変数もあります.
AM_CPPFLAGS
Automakeは,すでに‘-I’オプションを自動的に提供しています.特に,
‘-I$(srcdir)’,‘-I.’,そして(AC_CONFIG_HEADERS
や
AM_CONFIG_HEADER
を使用している場合は)config.hがあるディ
レクトリを示す‘-I’を生成します.‘nostdinc’オプションを使用す
ることで,デフォルトの‘-I’オプションを利用不可能にすることが可能
です.
実行形式ごと(またはライブラリごと)に_CPPFLAGS
変数が定義されてい
る場合,それを優先するので,AM_CPPFLAGS
は無視されます.
INCLUDES
AM_CFLAGS
_CFLAGS
が優
先され,これは使用されません.
COMPILE
AM_LDFLAGS
_LDFLAGS
が優先され,これは使用されません.
LINK
CFLAGS
)が
含まれています.それは,リンクされるオブジェクトファイルとライブラリの
名前を“引数”として受けとります.