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26.13 サブディレクトリの隠蔽

サブディレクトリの隠蔽(hide)とは、 選択的表示(see Selective Display)を用いて ヘッダ行以外を見えなくすることです。

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ポイント位置にあるサブディレクトリを隠蔽、あるいは、再表示して、 ポイントをつぎのサブディレクトリへ移動する (dired-hide-subdir)。 数引数は反復回数。
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diredバッファ中のすべてのサブディレクトリを隠蔽し、 サブディレクトリのヘッダ行だけを残す(dired-hide-all)。 あるいは、隠蔽されているサブディレクトリがある場合には、 すべてのサブディレクトリを再表示する。 このコマンドを使うと、 深いディレクトリ木構造の概形を調べたり、 遠く離れたサブディレクトリへ素早く移動できる。

通常のdiredコマンドは、 隠蔽されたサブディレクトリ内のファイルについてまったく考慮しません。 たとえば、印を付けたファイルに作用するコマンドは、 隠蔽されたディレクトリ内に印を付けたファイルが あったとしてもそれらを無視します。 したがって、サブディレクトリを一時的に隠蔽すれば、 印を消さなくてもサブディレクトリを操作対象から外せます。

サブディレクトリを隠蔽するコマンドはトグルとして働きます。 つまり、表示されていれば隠蔽し、隠蔽されていれば表示します。