9.4.2.5 標準Modula-2との差異
Modula-2プログラムのデバッグを容易にするために2、
3の修正が施されています。
これは主に、
型に対する厳密性を緩めることによって実現されています。
- 標準Modula-2とは異なり、
ポインタ型定数は整数値から作成することができます。
これにより、
デバッグ中にポインタ変数の値を変更することができるようになります
(標準Modula-2では、
ポインタ変数に格納されている実際のアドレスを知ることはできません。
ポインタ変数内のアドレスは、
他のポインタ変数、
または、
ポインタを返す式を直接的に代入することによってのみ修正することができます)。
- 表示不可の文字を表わすのに、
C言語のエスケープ・シーケンスを文字列や文字において使用することができます。
GDBはこれらのエスケープ・シーケンスを埋め込んだまま文字列を表示します。
表示不可の単一文字は、
‘CHR(nnn)’という形式で表示されます。
- 代入演算子
(
:=
)
は、
右側の引数の値を返します。
- すべての組み込みプロシージャは、
引数を修正し、
さらにそれを返します。