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3.8 継続行

<RET>で分割せずに1行に文字を加え続けると、 その行は画面上で2行以上を占めるようになります。 このとき、そのような行の最後の行を除くすべての行の右端には、 ‘\’が表示されます。 この‘\’は、画面上の後続の行はテキスト内の独立した行ではなく、 画面に収まりきらない長い行が継続(continuation) していることを意味します。 この継続を、折り返し(wrapping)とも呼びます。

行が長くなりすぎたときにEmacsが自動的に改行を挿入すると便利なことがあります。 画面上での継続は、このようには機能しません。 自動的に改行するようにするには、 自動詰め込み(auto-fill)モード(see Filling)を使います。

継続のかわりの方法として、Emacsは長い行を切り捨て(truncation)て 表示することもできます。 つまり、画面やウィンドウの幅に収まりきらない文字は表示しません。 もちろん、一時的に見えないだけで、バッファ内には存在しています。 切り捨てていることを示すために、 ‘\’ではなく‘$’を右端に用います。

水平スクロールを使っていたり、ウィンドウを左右に並べていると、 継続のかわりに切り捨て表示します(see Windows)。 特定のバッファの変数truncate-linesnil以外を設定すると、 そのバッファを切り捨て表示にできます(see Variables)。 変数truncate-linesの値を変更すると、 この変数はカレントバッファにローカルになります。 そうするまでは、デフォルト値が使われます。 デフォルトの初期値はnilです。 See Locals

テキストの表示方法に影響する変数については、See Display Vars