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31.13 適応型詰め込み(adaptive-fill)モード

適応型詰め込みモード(adaptive-fill)では、 詰め込むべき各段落のテキストから自動的に詰め込み接頭辞を選びます。

— User Option: adaptive-fill-mode

この変数がnil以外であると、 適応型詰め込みモード(adaptive-fill)がオンである。 デフォルトではtである。

— Function: fill-context-prefix from to

この関数は適応型詰め込みモード(adaptive-fill)の中核を実装するものであり、 fromからtoのあいだのテキストに基づいて詰め込み接頭辞を選ぶ。 以下に述べる変数に基づいて、段落の最初の2行を調べてこれを行う。

— User Option: adaptive-fill-regexp

この変数は、適応型詰め込みモード(adaptive-fill)を制御する 正規表現を保持する。 適応型詰め込みモード(adaptive-fill)では、 行の(あれば)左端余白の白文字のうしろから始まるテキストに対して この正規表現の一致を試みる。 一致した文字群が当該行の詰め込み接頭辞の候補になる。

— User Option: adaptive-fill-first-line-regexp

1行だけの段落において、詰め込み接頭辞の候補がこの正規表現に一致するか、 comment-start-skipに一致すると、その候補を使う。 さもなければ、同じ幅に相当する白文字をかわりに使う。

1行だけの段落から選んだ詰め込み接頭辞が後続の行の段落の始まりである場合には、 1行だけの段落からはけっして詰め込み接頭辞を選ばない。

— User Option: adaptive-fill-function

この変数に関数を指定することで、 詰め込み接頭辞のより複雑な自動選択方法を指定できる。 この関数は、adaptive-fill-regexpの一致に失敗したときに、 行の左端余白のうしろにポイントを置いて呼び出され、 当該行に基づいて適切な詰め込み接頭辞を返すこと。 それがnilを返すと、当該行には詰め込み接頭辞がないことを意味する。