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15.3 configure.acを現代風にするためにautoupdateを使用する

autoupdateプログラムは,Autoconfマクロを古い名前で呼び出してい るconfigure.acファイルを,現在のマクロ名に更新します.バージョン2 のAutoconfでは,ほとんどのマクロが,より一様で記述的な命名法で名前が変更 されています.新しい方法の記述はSee Macro Names. 古い名前も動作します が(古いマクロとそれに対応する新しいマクロのリストはsee Obsolete Macros),新しいマクロ名を使用するために更新した場合, configure.acはより可読性の高いものになり,現在のAutoconfマクロを 使用することがより簡単になります.

引数が与えられていない場合,autoupdateconfigure.ac を 更新し,元のバージョンを接尾子~でバックアップします(または,環境 変数SIMPLE_BACKUP_SUFFIXが設定されている場合はその値になります). autoupdateに引数を与えた場合,configure.acの代わりにそ のファイルを読み込み,更新されたファイルを標準出力に出力します.

autoupdateは以下のオプションを受け入れます.

--help
-h
コマンドラインオプションの概要を出力して終了します.
--version
-V
Autoconfのバージョンナンバーを出力して終了します.
--verbose
-v
処理している段階を報告します.
--debug
-d
一時的なファイルを削除しません.
--force
-f
ファイルが変更されていない場合でも強制的に更新します.キャッシュは無視さ れます.
--include=dir
-I dir
入力ファイルをdirでも探します.複数回の呼び出しは累積されます.ディ レクトリは最後のものから最初のものという順序で見ていきます.