Info書式での出力を生成するだけでなく,‘--html’オプションを使用して, (例えば)ウェブサイトに配置するために,HTMLフォーマットで出力を生成するこ とが可能です.デフォルトで,HTML出力はノードのレベルで分割されています.
分割時に,HTML出力ファイルはサブディレクトリに書き出されます.サブディレ
クトリは,拡張子が削除された@setfilename
の名前に一致して命名され
ます.例えば,@setfilename emacs.info
に対するHTML出力は,
‘emacs’という名前のサブディレクトリに書き出されます.何らかの理由で
ディレクトリが作成できない場合,‘emacs.html’のようにディレクトリ名
に‘.html’が追加されます(Infoファイルは,例えば‘texinfo’のよう
に拡張子無しで命名されることもあるので,これは必要です).
‘name.html’ディレクトリも作成できない場合,makeinfo
は
あきらめます.あらゆる状況で,ディレクトリのトップレベルの出力ファイルは,
常に‘index.html’と命名されます.
分割されない出力(--no-split
)は,@setfilename
や
--outfile
によって命名されます.ドキュメントを跨ったノード参照は,
分割されないHTMLではサポートされていません.
@ifhtml
コマンドで印が付いているされたTexinfo入力は,
‘--html’オプションが供給されたときだけ出力物を生成します.
@html
でマークアップされた入力は,そのまま出力に渡されます(HTMLで
特別重要な,入力の‘<’,‘>’と‘&’文字の,通常のエスケープ文
字は抑制されます.)--xmlオプションと,@ifxml
と
@xml
セクションと同様です.
‘--footnote-style’オプションは,HTML出力では現在は無視されます.脚 注は出力ファイルの終りにリンクされます.
生成されたHTMLはほとんど標準的です(いわゆる,HTML 2.0, RFC-1866).例外と
して,HTML 3.2の表が,@multitable
コマンドで生成されますが,表を
サポートしていないブラウザでも分解可能なようにタグ付けされています.
‘<html>’属性のHTML 4 ‘lang’属性も使用されます.ブラウザの互換
性の問題があるmakeinfo
でエラーが無かった実行結果の出力を,バグと
して報告してください.
ナビゲーションバーが,Info出力に似たものとしてノードの始まりに挿入されま
す.‘--no-headers’オプションは,‘--no-split’を使用している場合,
これを抑制します.分割された出力物のヘッダの<link>
の要素は,Lynx
とHTML 1.0の機能で実装されているEmacs W3のようなブラウザで,info
のようなナビゲートをサポートしています.他のドキュメントに対する
‘@xref’コマンドは,他のドキュメントがHTML 形式で利用可能であるとし
て生成され,同じHTMLドキュメントツリーの../<info-document>/にイン
ストールされます.