この関数は、表示色名が意味のあるものかどうかを報告する。 意味があれば
t
を返し、さもなければnil
を返す。 引数frameは、どのフレームで調べるかを指定する。 frameを省略したりnil
であると、選択されているフレームを使う。この関数では、読者が使用しているディスプレイで 当該表示色を実際に表示できるかどうかはわからない。 どんな種類のディスプレイでも定義されていればどんな表示色でも 問い合わせることができ、なんらかの結果を得られる。 Xサーバーはこのように動作するのである。 読者のディスプレイで表示色colorを使えるかどうかを 検査する近似方法はつぎのとおりである。
(defun x-color-supported-p (color &optional frame) (and (x-color-defined-p color frame) (or (x-display-color-p frame) (member color '("black" "white")) (and (> (x-display-planes frame) 1) (equal color "gray")))))
この関数は、表示色colorが理想的にはどのように見えるかを記述した値を返す。 colorが定義されていれば、その値は、赤の分量、緑の分量、青の分量を表す 3つの整数のリストである。 各整数の範囲は原理的には0から65535であるが、 実際には65280を超えることはないようである。 colorが定義されていなければ、値は
nil
である。(x-color-values "black") ⇒ (0 0 0) (x-color-values "white") ⇒ (65280 65280 65280) (x-color-values "red") ⇒ (65280 0 0) (x-color-values "pink") ⇒ (65280 49152 51968) (x-color-values "hungry") ⇒ nilフレームframeのディスプレイに対する表示色の値を返す。 frameを省略したり
nil
であると、 選択されているフレームのディスプレイに対する値を返す。