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11 nlmconv

nlmconvは,再配置可能なオブジェクトファイルをNetWare Loadable Moduleに変換します.

警告: nlmconvは,NLMターゲットに対してのみ役に立つので, 常にバイナリユーティリティの一部としてビルドされるわけではありません.
     
     nlmconv [-I bfdname|--input-target=bfdname]
             [-O bfdname|--output-target=bfdname]
             [-T headerfile|--header-file=headerfile]
             [-d|--debug] [-l linker|--linker=linker]
             [-h|--help] [-V|--version]
             infile outfile
     

nlmconvは,再配置可能な‘i386’オブジェクトファイル infileをNetWare Loadable Module outfileに変換し,さらに, NLM ヘッダ情報に対するheaderfileを読み込みます.ヘッダで使用され ているNLMコマンドファイル言語を書くことに関する説明は, Novell, Inc.で 利用可能な,NLM Software Developer's Kit (“NLM SDK”)の一部である, NLM Development and Tools Overviewの,‘linkers’セクションの 特定の‘NLMLINK’を参照してください.nlmconvは, infileを読み込むために,gnu Binary File Descriptorライブラリ を使用します.

詳細は,BFD,を参照してください.

nlmconvはリンクステップを実行することが可能です.言い換えると, (コマンドラインで一つの入力ファイルを単に指定するのではなく)定義ファイ ルでリストアップした場合,入力に対して一つ以上のオブジェクトファイルを リストアップすることが可能です.この場合,nlmconvはリンカを呼 び出します.

-I bfdname
--input-target=bfdname
入力ファイルのオブジェクトフォーマットです.nlmconvは,通常与 えられたファイルのフォーマットを決定することが可能です(そのためデフォル トは不要です).詳細は,See Target Selection.
-O bfdname
--output-target=bfdname
出力ファイルのオブジェクトのフォーマットです.nlmconvは,出力 のフォーマットを入力のフォーマットを元に推測し,例えば,‘i386’ 入 力ファイルに対する出力のフォーマットは,‘nlm32-i386’になります.詳 細は,See Target Selection.
-T headerfile
--header-file=headerfile
NLMヘッダ情報のためにheaderfileを読み込みます.ヘッダファイルで使 用されているNLMコマンドファイルの言語を書くときの命令については, Novell, Inc. で利用可能なNLM Software Developer's Kitの一部となっている, NLM Development and Tools Overviewの‘linkers’セクションを参 照してください.
-d
--debug
nlmconvが使用しているリンカコマンドラインを(標準エラー出力に) 表示します.
-l linker
--linker=linker
すべてのリンクでlinkerを使用します.linkerは,絶対パス名ま たは相対パス名が可能です.
-h
--help
使用方法の概要を出力します.
-V
--version
nlmconvのバージョンナンバーを出力します.