ファイルの権限は,内部では16ビットの整数で保存されます.記号的なモード の代わりとして,新しいモードの内部に対応した適切な八進数(基数8)で与える ことができます.この数は常に八進数で処理されます.Cのような0を前置する 必要はありません.モード0055はモード55と同じです.
通常,数値的なモードは,対応する記号的なモードより短くなりますが,以前 のファイルの権限を考慮にいれることに制限があります.それは絶対的な設定 が可能なだけです.
ユーザ,ファイルのグループのその他のユーザ,そしてファイルのグループで はないその他のユーザに応じた権限は,それぞれ三つのビットになり,それは 一つの八進数として表現されます.ここに16ビットの整数にアレンジされたビッ トがあり,最下位ビットからはじめます.
対応する値 モード 権限 ファイルのグループにいないその他のユーザ: 1 実行 2 書き込み 4 読み込み ファイルのグループのその他のユーザ: 10 実行 20 書き込み 40 読み込み ファイルの所有者: 100 実行 200 書き込み 400 読み込み 特別な権限: 1000 テキストイメージをスワップデバイスに保存 2000 実行時のグループIDを設定 4000 実行時のユーザIDを設定
例えば,数値的なモードの4755は,記号的なモードの‘u=rwxs,go=rx’に, 数値的なモードの664は,記号的なモードの‘ug=rw,o=r’に対応します.数 値的なモードの0は,記号的なモードの‘ugo=’に対応します.