Next: , Previous: Inserting Text, Up: Basic


3.2 ポイント位置を移動する

文字の挿入以外のことを行うには、ポイント(see Point) の移動方法を知っておく必要があります。 もっとも簡単な方法は、矢印キーを使うか、 移動先の箇所でマウスの左ボタンをクリックします。

カーソル移動のためのコントロール文字やメタ文字もあります。 一部は矢印キーと同等です (これらは、矢印キーを備えた端末が現れるまえからあった。 矢印キーがない端末では便利)。 他のものは、こったことをします。

C-a
行頭に移動する(beginning-of-line)。
C-e
行末に移動する(end-of-line)。
C-f
前向き(右)に1文字移動する(forward-char)。
C-b
後向き(左)に1文字移動する(backward-char)。
M-f
前向きに1語移動する(forward-word)。
M-b
後向きに1語移動する(backward-word)。
C-n
垂直に1行下へ移動する(next-line)。 このコマンドは行内での横方向の位置を保とうとする。 したがって、行の途中で使うと、つぎの行の途中に移動する。 テキストの最終行である場合には、 C-nは新たな行を作り、その行へ移動する。
C-p
垂直に1行上へ移動する(previous-line)。
M-r
ポイントをウィンドウの縦方向の中央位置で左端に移動する (move-to-window-line)。 テキストは画面上を移動しない。

数引数は、画面上の何行目にポイントを移動するかを指定する。 行数は、ウィンドウ上端(0行目)から下向きに数える。 負の引数では、ウィンドウの下端(−1行)から数える。

M-<
バッファの先頭に移動する(beginning-of-buffer)。 数引数nを指定すると、先頭から全体のn/10の行にポイントを移動する。 数引数の詳細については、see Arguments
M->
バッファの末尾に移動する(end-of-buffer)。
M-x goto-char
数値nを読み取り、バッファのn番目の文字にポイントを移動する。 バッファの先頭が位置1。
M-x goto-line
数値nを読み取り、n行目にポイントを移動する。 バッファの先頭が第1行。
C-x C-n
現在ポイントがある桁をC-nC-p半恒久的な目標桁として設定する。 このあと、これらのコマンドは、移動先の各行でこの桁位置に、あるいは、 行の内容によっては可能な限りこの桁に近い位置にポイントを移動する。 この目標桁は取り消すまで有効。
C-u C-x C-n
目標桁を取り消す。 これ以後、C-nC-p は、通常のように 横方向の位置を保とうとする。

変数track-eolnil以外を設定すると、 行末にポイントがある場合のC-nC-pは、 移動先の行でも行末にポイントを移動します。 通常、track-eolnilです。 track-eolのような変数の設定方法については、See Variables

通常、バッファの最終行でのC-nは、新しい行を追加します。 変数next-line-add-newlinesnilである場合、 C-nは新規の行を追加せずに (先頭行でのC-pと同様に)エラーになります。