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6.2.3 特定の権限を変更

ファイルの読み込み,書き込み,そして実行の権限の変更に加えて,特別な権 限を変更できます.権限の概要は,See Mode Structure.

実行時にファイルの権限をユーザIDに設定するため,記号的なモードの users部で‘u’と,permissions部で‘s’を使用してくだ さい.

実行時にファイルの権限をグループIDに設定するため,記号的なモードの users部で‘g’とpermissions部で‘s’を使用してくださ い.

スワップデバイスに永久に残すファイルの権限を変更するため,記号的なモー ドのusers部で‘o’とpermissions部で‘t’を使用してく ださい.

例えば,ユーザID権限をプログラムに加えるため,以下のモードを使用するこ とが可能です.

     u+s

ユーザIDのとグループIDの権限の設定をそれから削除するため,以下のモード を使用することが可能です.

     ug-s

プログラムがスワップデバイスに保存されるようにするため,以下のモードを 使用することが可能です.

     o+t

特別な権限は実行形式のファイルと,システムによってはディレクトリ(そこで は異なる意味を持ちます.see Mode Structure)だけに効果があることを, 覚えておいてください.記号的なモードのusers部で‘a’を用いる場 合,特別な権限には効果がありません.このため,以下の例を考えます.

     a+s

これは,全く効果がありません.特別な権限を効果的にするために, ‘u’,‘g’,そして‘o’を明示的に使用する必要があります.ま た,‘u+t’,‘g+t’,そして‘o+s’の組み合わせも効果がありま せん.

=’オペレータは,特別な権限に用いる場合,全く役に立ちません.例え ば,モードを以下のようにします.

     o=t

これは,ファイルをスワップデバイスに保存するようにしますが,それは,ファ イルのグループにいないユーザが持っている可能性のある,すべての,読み込 み,書き込み,そして実行の権限を削除します.