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11.2 標準的なシステムタイプの取得

以下のマクロで,システムタイプがconfigureスクリプトで利用可能 になります.

変数‘build_alias’,‘host_alias’,そして‘target_alias’は, 常に厳密な--build--host,そして--targetへの 引数となります.特に,対応するAC_CANONICALマクロが実行されていて も,ユーザが使用していない場合は空のままになります.すべてのconfigureス クリプトは,これらの変数をどこででも使用可能です.これらは,ユーザとの対 話処理で使用されるべき変数です.

システムタイプを元にした特殊な環境を認識する必要がある場合,標準的なシス テム名を取得するために以下のマクロを実行してください.これらの変数はマク ロ呼び出しの前で設定されません.

これらのマクロを使用する場合,ソースコードと一緒にconfig.guessconfig.subを配布する必要があります.configureがこ れらのスクリプトを探すディレクトリを制御するために使用可能な AC_CONFIG_AUX_DIRマクロに関する情報は,See Output.

— Macro: AC_CANONICAL_BUILD

標準的なビルドシステムタイプの変数のbuildと,それを識別する三つの 部分build_cpubuild_vendor,そしてbuild_osを求めま す.

--buildが指定されている場合,buildbuild_aliasconfig.subで標準化されたものになり,それ以外では,シェルスク リプトconfig.guessで決定されます.

— Macro: AC_CANONICAL_HOST

標準的なホストシステムタイプ変数のhostと,それを識別する三つの部 分host_cpuhost_vendor,そしてhost_osを求めます.

--hostが指定されている場合,hosthost_aliasconfig.subで標準化されたものになり,それ以外では,シェルスクリ プトconfig.guessで決定されます.

— Macro: AC_CANONICAL_TARGET

標準的なターゲットシステムタイプ変数のtarget,それを識別する三つ の部分target_cputarget_vendor,そしてtarget_os を 求めます.

--targetが指定されている場合,targettarget_aliasconfig.subで標準化されたものになり,それ 以外では,デフォルトでhostになります.

下位互換性のコードのため,人為的なものがあることに注意してください.詳細 は,See Hosts and Cross-Compilation.