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23.1 ピクチャーモードの基本編集

ピクチャー(picture)モードでも、ほとんどのキーは通常と同じ動作をしますが、 1/4平面流の動作です。 たとえば、C-fは、 picture-forward-columnを実行するように再定義してあります。 このコマンドはポイントを1桁右に動かし、 必要なら空白を挿入して、行末がないかのようにふるまいます。 C-bは、 picture-backward-columnを実行するように再定義してあります。 このコマンドはポイントを1桁左に動かし、 必要に応じてタブを複数の空白に変換します。 C-nC-pは、それぞれpicture-move-downpicture-move-upを実行するように再定義してあります。 これらのコマンドは、必要に応じて空白を挿入したりタブを変換して、 ポイントが同じ桁位置に留まるように移動します。 C-epicture-end-of-lineを実行します。 このコマンドは、行の最後の白文字以外の文字の直後に移動します。 画面モデルは行頭には影響しないので、C-aを変更する必要はありません。

テキストの挿入は、上書き(overwrite)モードを用いて 1/4平面モデルに対応させてあります(see Minor Modes)。 自己挿入文字は、既存のテキストを右側へ押しやるのではなく、 既存のテキストを桁ごとに置き換えます。 <RET>はpicture-newlineを実行します。 このコマンドは、つぎの行の先頭に移動し、 その行が新たなテキストで置き換わるようにします。

ピクチャー(picture)モードでは、テキストの削除やキルのかわりに消去します。 <DEL>(picture-backward-clear-column)は、 直前の文字を削除するのではなく空白で置き換え、 また、ポイントを1つまえに戻します。 C-dpicture-clear-column)は直後の1つ以上の文字を 空白で置き換えますが、ポイントは動かしません。 (文字を空白で置き換えて、かつ、ポイントを先へ進めるには、<SPC>を使う。) C-kpicture-clear-line)は行の内容を実際にキルしますが、 バッファから改行を削除しません。

実際に挿入を行うには、特別なコマンドを使う必要があります。 C-opicture-open-line)は、 現在行のつぎに空行を作りますが、行を分割しません。 C-M-osplit-line)は ピクチャー(picture)モードでも意味があるので変更してありません。 C-jpicture-duplicate-line)は 現在行の下に現在行と同じ内容の行を挿入します。

ピクチャー(picture)モードで実際に削除を行うには、 C-wか (他のモードでのC-dと同じdelete-charに定義されている) C-c C-d、あるいは、絵の矩形領域コマンドの1つを使います (see Rectangles in Picture)。