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A.10 export—CVS からソースを取り出す, checkout に類似

このコマンドは checkout の変形で、 module のソースのコピーを、 cvs の管理用ディレクトリを除いた状態で取り出します。 例えば出荷用のソースを準備するときなどに export を使います。 出荷したソースを後で再現できることを確認するため、使用の際には (‘-D’ か ‘-r’ による) 日付かタグの指定が要求されます。

cvs export に ‘-kv’ を指定すると便利です。 この指定で全てのキーワードが展開されるため、 出荷先で import されても キーワードによるリビジョン情報が失われません。 しかしモジュールがバイナリ・ファイルを含む場合は、 正しく処理されない可能性があるので注意が必要です。 また ‘-kv’ を使用した後では、ident コマンド (rcs を 構成するコマンドの一つです—‘ident(1)’ を参照) を使用して、 キーワード文字列を抜き出すことができません。 従って ident を使用するつもりなら、 ‘-kv’ を指定してはいけません。