20 --gnu
と--gnits
の効果
‘--gnu’オプション(あるいは‘AUTOMAKE_OPTIONS’変数での
‘gnu’)で,automake
は以下のことを調査します.
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INSTALL,NEWS,README,AUTHORS,そして
ChangeLogと,COPYING.LIB,COPYING.LESSER,または
COPYINGのいずれかもう一つのファイルがパッケージのトップディレク
トリにあることが必要です.
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‘no-installman’と‘no-installinfo’オプションは使用できません.
このオプションは,それ以上の調査を行なうため将来拡張されることでしょう.
GNU標準の正確な必要条件に精通することを勧めます.また,‘--gnu’は,
様々な管理者専用のルールで使用するために存在する,特定のGNU非標準のプ
ログラムを要求するはずです.例えば将来は,pathchk
が‘make
dist’に対して要求されるかもしれません.
‘--gnits’オプションは,‘--gnu’が行なうすべての調査に加え以下
のことも調査します.
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‘make installcheck’は,
--help
と--version
が,それぞ
れ本当に利用方法のメッセージとバージョン文字列を確実に出力することを調
査します.これは,std-options
オプションです(see Options).
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‘make dist’を,NEWSファイルが現在のバージョンに更新された
ことを確認するために調査します.
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‘VERSION’は,その書式ががGnits standardに従っていることを確認する
ために調査されます.
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これがアルファリリースだということを‘VERSION’が示していて,ファイ
ルREADME-alphaがパッケージのトップディレクトリにある場合,それ
は配布物に含められます.‘--gnits’モードはバージョンナンバーの書式
に制限がある唯一のものであり,そのためAutomakeが自動的に
README-alphaを含めることを決定することが可能な唯一のモードなの
で,これは‘--gnits’モードではなされますが他ではなされません.
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ファイルTHANKSが必要です.