ヤンク(yank)とは、キルリングからまえにキルされたテキストの項目を 再度挿入することです。
このコマンドは、キルリングの先頭項目のテキストを ポイントのまえに挿入する。 そのテキストの先頭にマークを末尾にポイントを置く。
argがリスト(対話的な呼び出しではユーザーが数字文字なしに C-uを打ったとき)であると、
yank
は上に述べたように テキストを挿入するが、ヤンクしたテキストの先頭にポイントを 末尾にマークを置く。argが数であると、
yank
はarg番目のもっとも最近に キルされたテキスト、つまり、キルリングリストのarg番目の項目を 挿入する。
yank
はキルリングの内容を変更したり回転しない。nil
を返す。
このコマンドは、キルリングからヤンクした項目を キルリングの別の項目で置き換える。
これは
yank
や別のyank-pop
の直後でのみ許される。 そのような場合、リージョンにはヤンクしたばかりのテキストが含まれる。yank-pop
はそのテキストを削除し、 その位置にキルされた別のテキストを挿入する。 削除したテキストはすでにキルリングのどこかにあるので、 キルリングには追加しない。argが
nil
であると、キルリングの古い項目で置き換える。 argが数であると、arg番古いキルで置き換える。 argが負であると、より最近のキルで置き換える。キルリング内でのキルの順番は、 最古のもののつぎに最新のものがあり、 最新のもののまえに最古のものがあるように折り返されている。
戻り値はつねに
nil
である。