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19.9 TeXモード

TeXは、Donald Knuthが作成した強力な清書系です。 しかも、GNU Emacsと同じくフリーです。 LaTeXは、TeXの入力形式を単純化したもので、 TeXのマクロで実現されています。 これもTeXに付属しています。 SliTeXはスライドを作成するためにLaTeXを特殊化したものです。

Emacsには、TeXの入力ファイルを編集するための特別なTeXモードがあります。 このモードには、区切りの対応を検査したり、 ファイル全体やその一部に対してTeXを起動したりする機能があります。

TeXモードには3つの変種があります。 それぞれ、プレインTeX(plain-tex)モード、 LaTeX(latex)モード、SliTeX(slitex)モードです (これら3つはメジャーモードですが、差異はわずか)。 これらのモードは、異なる3つの入力形式を編集するように設計されています。 コマンドM-x tex-modeは、バッファ内の内容を調べて、 LaTeXの入力なのかSliTeXの入力なのか判断します。 そのいずれかであれば、それに適したモードを選択します。 ファイルの中身がLaTeXでもSliTeXでもなさそうであれば、 プレインTeX(plain-tex)モードを選択します。 ファイルの内容が判断するに十分でなければ、 変数tex-default-modeで使用するモードを制御します。

M-x tex-modeが適切なモードを推測できなかった場合には、 コマンドM-x plain-tex-modeM-x latex-modeM-x slitex-modeで明示的にTeXの変種を選択できます。