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27.4 ウィンドウの選択

ウィンドウを選択すると、当該ウィンドウのバッファがカレントバッファになり、 カーソルがそのウィンドウに現れます。

— Function: selected-window

この関数は、選択されているウィンドウを返す。 カーソルが表示され多くのコマンドが作用するウィンドウがそれである。

— Function: select-window window

この関数は、windowを選択されているウィンドウにする。 すると、カーソルは(再表示すると)windowに現れる。 windowに表示されているバッファがただちにカレントバッファになる。

戻り値はwindowである。

          (setq w (next-window))
          (select-window w)
               ⇒ #<window 65 on windows.texi>
— Macro: save-selected-window forms...

このマクロは、選択されているウィンドウを記録して、 formsを順に実行し、 もとの選択されているウィンドウに戻す。

このマクロは、ウィンドウサイズ、配置、内容に関して いっさいなにも保存したり復元しないので、 formsがそれらを変更するとその変更は持続する。

ある時点で、各フレームにはフレームの選択されているウィンドウがある。 このマクロは、選択されているウィンドウだけを保存し、 他のフレームについてはなにも保存しない。 formsが別のフレームを選択して そのフレームの選択されているウィンドウを変更すると、その変更は持続する。

以下の関数は、さまざま条件でスクリーン上のウィンドウの1つを選びます。

— Function: get-lru-window &optional frame

この関数は、もっとも昔に『使われた』 (つまり選択されていた)ウィンドウを返す。 選択されているウィンドウはつねにもっとも最近に使われたウィンドウである。

ウィンドウがたった1つであると、 選択されているウィンドウが もっとも昔に使われたウィンドウであることもありうる。 新たに作成されたウィンドウは、選択されるまではもっとも昔に 使われたウィンドウになる。 ミニバッファ用ウィンドウは候補にはならない。

引数frameは、どのウィンドウを対象とするかを制御する。

— Function: get-largest-window &optional frame

この関数は、もっとも大きな領域(高さ×幅)のウィンドウを返す。 左右に並んだウィンドウがなければ、 これがもっとも行数を持つウィンドウである。 ミニバッファ用ウィンドウは候補にはならない。

同じ大きさのウィンドウが2つある場合、 この関数は、選択されているウィンドウから始めて ウィンドウの巡回順序(次節参照)で最初のウィンドウを返す。

引数frameは、ウィンドウのどのような集まりを対象にするかを指定する。 うえのget-lru-windowを参照。