TeXは、Donald Knuthが作成した強力な清書系です。 しかも、GNU Emacsと同じくフリーです。 LaTeXは、TeXの入力形式を単純化したもので、 TeXのマクロで実現されています。 これもTeXに付属しています。 SliTeXはスライドを作成するためにLaTeXを特殊化したものです。
Emacsには、TeXの入力ファイルを編集するための特別なTeXモードがあります。 このモードには、区切りの対応を検査したり、 ファイル全体やその一部に対してTeXを起動したりする機能があります。
TeXモードには3つの変種があります。
それぞれ、プレインTeX(plain-tex)モード、
LaTeX(latex)モード、SliTeX(slitex)モードです
(これら3つはメジャーモードですが、差異はわずか)。
これらのモードは、異なる3つの入力形式を編集するように設計されています。
コマンドM-x tex-modeは、バッファ内の内容を調べて、
LaTeXの入力なのかSliTeXの入力なのか判断します。
そのいずれかであれば、それに適したモードを選択します。
ファイルの中身がLaTeXでもSliTeXでもなさそうであれば、
プレインTeX(plain-tex)モードを選択します。
ファイルの内容が判断するに十分でなければ、
変数tex-default-mode
で使用するモードを制御します。
M-x tex-modeが適切なモードを推測できなかった場合には、 コマンドM-x plain-tex-mode、M-x latex-mode、 M-x slitex-modeで明示的にTeXの変種を選択できます。