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38.6 オーバレイ矢印

オーバレイ矢印(overlay arrow)は、 バッファの特定の行にユーザーの注意を向けるために有用です。 たとえば、デバッガとのインターフェイスを取るためのモードでは、 オーバレイ矢印で実行するコードの行を示します。

— Variable: overlay-arrow-string

この変数は、特定の行に注意を向けるために表示する文字列を保持する。 矢印機能を使っていなければnilである。

— Variable: overlay-arrow-position

この変数は、オーバレイ矢印を表示する箇所を表すマーカを保持する。 行頭を指すこと。 矢印のテキストはその行の先頭に現れ、 その場所に本来現れるべきテキストを隠す。 矢印は普通は短く、行には字下げがあるので、 重要なものは普通はなにも上書きされない。

オーバレイ文字列は、マーカが指すバッファでのみ表示される。 したがって、ある時点では、1つのバッファだけにオーバレイ矢印を表示できる。

同様のことは、属性before-stringのオーバレイを 作成してもできます。 See Overlay Properties