本節では、編集上の特定目的に用いられる正規表現を保持している 変数について述べます。
これは、ページを区切る行頭を記述した正規表現である。 デフォルト値は、
"^\014"
(つまり、"^^L"
すなわち"^\C-l"
) である。 これはページ送り文字で始まる行に一致する。
つぎの2つの正規表現は、つねに行の先頭から一致が 始まると仮定してはいけません。 一致の開始位置を固定する‘^’を使うべきではありません。 ほとんどの場合、段落コマンドは行の先頭でのみ一致を検査しますから、 ‘^’は不必要であることを意味します。 幅0以外の左端余白があると、段落コマンドは左端余白のうしろからの一致を 受け入れます。 そのような場合、‘^’は誤りです。 しかし、左端余白をけっして使わないモードならば、 ‘^’は無害です。
これは、段落を区切る行の始まりを認識するための正規表現である。 (これを変更したら、
paragraph-start
も変更すること。) デフォルト値は"[ \t\f]*$"
であり、 (左端余白に続く)空白やタブやページ送りだけから成る行に一致する。
これは、段落を始める行や区切る行の始まりを認識するための正規表現である。 デフォルト値は
"[ \t\n\f]"
であり、 (左端余白に続く)空白やタブやページ送りだけから成る行に一致する。
これは、文末を記述する正規表現である。 (これに関わらず、段落の区切りも文末である。) デフォルト値はつぎのとおりである。
"[.?!][]\"')}]*\\($\\| $\\|\t\\| \\)[ \t\n]*"これは、ピリオド、疑問符、感嘆符のいずれかのあとに 閉じ括弧文字が続き(なくてもよい)、 タブや空白や改行が続くことを意味する。
この正規表現の詳しい説明は、Regexp Exampleを参照。