Appendix A 拡張正規表現
正規表現の基本と拡張の差は,いくつかの文字の動作だけです.それは
‘?’,‘+’,丸カッコ,そして弓カッコ(‘{}’)です.基本正規
表現では,それらを特殊文字として動作させたい場合,これらをエスケープす
る必要がありますが,拡張正規表現を使用しているとき,文字そのもの
にマッチさせたい場合エスケープする必要があります.
例えば以下のようになります.
abc?
-
拡張正規表現を使用しているとき‘abc\?’になります.それは文字列
‘abc?’そのものにマッチします.
c\+
-
拡張正規表現を使用しているとき‘c+’になります.それは一つ以上の
‘c’にマッチします.
a\{3,\}
-
拡張正規表現を使用しているとき‘a{3,}’になります.それは三つ以上
の‘a’にマッチします.
\(abc\)\{2,3\}
-
拡張正規表現を使用しているとき‘(abc){2,3}’になります.それは
‘abcabc’または‘abcabcabc’のいずれかにマッチします.
\(abc*\)\1
-
拡張正規表現を使用しているとき‘(abc*)\1’になります.後方参照は拡張
正規表現を使用しているときもエスケープする必要があります.