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1.6 Bisonを使う手順

Bisonを使って、文法の定義から実際に動くコンパイラやインタープリタを作るまでの、 言語設計手順は、次のようになります。

  1. Bisonが認識できる形式で、文法を形式的に指定します (see Bison Grammar Files)。 言語の各文法規則に対して、 その規則のインスタンスが認識されたときに実行される アクションを記述します。 アクションは、C言語の文の並びで書きます。
  2. 入力を処理し、トークンを構文解析器に渡すために、字句解析器を書きます。 字句解析器は、Cで手作業で書いてもかまいません (see The Lexical Analyzer Function yylex)。 Lexを使って生成することも可能ですが、本書ではLexの使い方については解説 していません。
  3. Bisonが生成した構文解析器を呼び出す、制御関数を書きます。
  4. エラー報告関数を書きます。

このソースプログラムを実行可能なプログラムにするために、 次の手順が必要です。

  1. 構文解析器を生成するために、Bisonを実行します。
  2. Bisonが生成したソースプログラムとその他のソースプログラムを、 コンパイルします。
  3. オブジェクトファイルをリンクして、最終的なプログラムを得ます。