ウェブから資料をダウンロードするとき,特定のファイル形式のみを回収する ように制限したいときもよくあります.例えば,gifをダウンロードする ことに興味がある場合,ポストスクリプトのドキュメントでの負荷は嬉しいは ずが無く,逆もまたそうです.
Wgetはこの問題を扱う二つのオプションを提案します.それぞれのオプション で,短い名前,長い名前,そして.wgetrc内の等価コマンドをリストアッ プします.
そして,‘wget -A gif,jpg’を指定すると,Wgetは‘gif’や ‘jpg’で終るファイルのみ,すなわちgifとjpegをダウンロード します.一方,‘wget -A "zelazny*196[0-9]*"’は,‘zelazny’で始 まり,その中に1960から1969までの数字を含むファイルのみをダウンロードし ます.パターンマッチの動作方法についての記述はシェルのマニュアルを探し てください.
もちろん,任意の数の接尾子とパターンをカンマで分けたリストで組み合わせ ることや,‘-A’の引数として与えることが可能です.
そして,扱いにくいmpegと.auファイル以外の,ページ全体をダウン ロードしたい場合,‘wget -R mpg,mpeg,au’を使用できます.同様に, ‘bjork’で始まるファイル以外全てをダウンロードするため,‘wget -R "bjork*"’を使用してください.引用符はシェルによる展開を妨げるためで す.
‘-A’と‘-R’オプションは,回収するファイルでより良い調整を達成 するために組み合わせることができます.例えば,‘wget -A "*zelazny*" -R .ps’は,名前の一部に‘zelazny’を持ち,ポストスクリプ トではない全てのファイルをダウンロードします.
これら二つのオプションは,htmlファイルのダウンロードで,効果が無い ことに注意してください.Wgetは全てのhtmlをリンク先を知るためにロー ドする必要があります—再帰的な回収は,そうしなければ意味がありません.