単語や対応した括弧の対を認識するEmacsコマンドはすべて、 構文テーブル(syntax table)によって制御されます。 構文テーブルは、どの文字が開き括弧で、どの文字が単語の中身で、 どの文字がシングルクォートかといったことを記述しています。 各メジャーモードにはそれぞれ専用の構文テーブルがあり (ただし、互いに関係のあるメジャーモードが 1つの構文テーブルを共用することはある)、 各バッファごとにそのときのメジャーモードの構文テーブルが使われます。 カレントバッファに設定されている構文テーブルはすべてのコマンドが使うので、 以下ではこれを『現在の』構文テーブルと呼びます。 構文テーブルは文字テーブル(char-table)型のLispオブジェクトであり、 その要素は数値です。
現在の構文テーブルの内容に関する記述を表示するには、
C-h s(descirbe-syntax
)を使います。
記述の表示には各文字ごとに、
その文字の現在の構文を設定するためにmodify-syntax-entry
に
渡すべき文字列、および、その文字列の英語での説明が含まれます。
構文テーブルに関する詳しい情報については、 構文テーブルを 参照してください。