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4.12 デフォルトプレフィクス

configureはデフォルトで,ファイルをインストールするプレフィク スを/usr/localに設定します.configureのユーザは,異なる ディレクトリを,‘--prefix’と‘--exec-prefix’オプションで選択す ることが可能です.デフォルトを変更する方法は二つあります. configureを作成するときと,実行するときです.

デフォルトで,/usr/local以外のディレクトリにインストールしたい, ソフトウェアパッケージもあります.そうするために, AC_PREFIX_DEFAULTマクロを使用してください.

— Macro: AC_PREFIX_DEFAULT (prefix)

デフォルトのインストールプレフィクスを,/usr/localの代わりに prefixに設定します.

ユーザが既にインストールしている関連するプログラムの場所から, configureがインストールプレフィクスを推測すると便利かもしれま せん.そうしたい場合,AC_PREFIX_PROGRAMを呼び出します.

— Macro: AC_PREFIX_PROGRAM (program)

ユーザが(‘--prefix’オプションを使用して)インストールプレフィクスを 指定しない場合,シェルが行うように,PATHprogramを探し,そ の値を推測します.programが見つかった場合,プレフィクスを programを含むディレクトリの親に設定します.そうでない場合,上記の もの(/usr/localAC_PREFIX_DEFAULT)がデフォルトのプレフィ クスになります.例えば,programgccで,PATH/usr/local/gnu/bin/gcc を含んでいる場合,プレフィクスを /usr/local/gnuに設定します.