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6.3 数値的なモード

ファイルの権限は,内部では16ビットの整数で保存されます.記号的なモード の代わりとして,新しいモードの内部に対応した適切な八進数(基数8)で与える ことができます.この数は常に八進数で処理されます.Cのような0を前置する 必要はありません.モード0055はモード55と同じです.

通常,数値的なモードは,対応する記号的なモードより短くなりますが,以前 のファイルの権限を考慮にいれることに制限があります.それは絶対的な設定 が可能なだけです.

ユーザ,ファイルのグループのその他のユーザ,そしてファイルのグループで はないその他のユーザに応じた権限は,それぞれ三つのビットになり,それは 一つの八進数として表現されます.ここに16ビットの整数にアレンジされたビッ トがあり,最下位ビットからはじめます.

     
     
     対応する値
     モード    権限
     
     
     
     
     
               ファイルのグループにいないその他のユーザ:
        1      実行
        2      書き込み
        4      読み込み
     
     
     
     
     
               ファイルのグループのその他のユーザ:
       10      実行
       20      書き込み
       40      読み込み
     
     
     
     
     
               ファイルの所有者:
      100      実行
      200      書き込み
      400      読み込み
     
     
     
     
     
               特別な権限:
     1000      テキストイメージをスワップデバイスに保存
     2000      実行時のグループIDを設定
     4000      実行時のユーザIDを設定

例えば,数値的なモードの4755は,記号的なモードの‘u=rwxs,go=rx’に, 数値的なモードの664は,記号的なモードの‘ug=rw,o=r’に対応します.数 値的なモードの0は,記号的なモードの‘ugo=’に対応します.