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24.4.3 メイルの引用

メイル(mail)モードには、 返信対象であるメッセージの全部や一部をヤンク、つまり、引用(cite) するためのコマンドもあります。 こうしたコマンドはrmailコマンドを 使ってメッセージを送信する場合にだけ使えます。

C-c C-y
rmailで選択したメッセージをヤンクする(mail-yank-original)。
C-c C-r
rmailバッファで選択したリージョンをヤンクする(mail-yank-region)。
C-c C-q
別のメッセージからの引用を段落に詰め込む (mail-fill-yanked-message)。

rmailコマンドを使ってrmailメイルリーダからメイル送信を起動したときには、 C-c C-yを使って返信対象のメッセージをメイルバッファに挿入できます。 このコマンドは、引用メッセージの各行を空白3文字で字下げして ほとんどのヘッダフィールドを削除します。 数引数は字下げする文字数を指定します。 C-uだけを指定すると、字下げをせずにヘッダフィールドも削除しません。 C-c C-yは、つねにrmailバッファのカレントメッセージを使います。 したがって、rmailで1つメッセージを選択してから ‘*mail*’バッファに切り替えてヤンクし、 また、rmailに切り替えて別のメッセージを選択してというようにすれば、 複数の古いメッセージを挿入できます。

C-c C-yが各行の先頭に挿入する文字列は指定できます。 変数mail-yank-prefixに望みの文字列を設定します。 (値がnilだと字下げしない。デフォルトはこれ。) しかし、C-u C-c C-yと打った場合、 変数mail-yank-prefixの値に関係なく、 各行の行頭には何も挿入しません。

届いたメイルの一部だけをヤンクするには、 rmailで目的の部分にリージョンを設定します。 そして‘*mail*’バッファに移ってC-c C-rmail-yank-region)と打ちます。 コピーされる各行は、mail-yank-prefixに従って 字下げされるか行頭に文字列が挿入されます。

C-c C-yC-c C-rを使い終ったら、 C-c C-qmail-fill-yanked-message)と打てば ヤンクした古いメッセージを段落に詰め込めます 1。 引用したメッセージを1つの段落に詰め込むには、M-qを使います。 詰め込み処理で行頭の文字を自動的に正しく扱えない場合には、 詰め込み接頭辞を陽に指定して試してください。 See Filling


脚注

[1] 【訳注】これは欧文用のコマンドで、 日本語で入力する場合にはあまり関係ない。