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22.2 env: 変更された環境変数でコマンドを実行

envは,変更された環境変数でコマンドを実行します.概要です.

     env [option]... [name=value]... [command [args]...]
     env

variable=value’の形式の引数は,環境変数 variableを値valueに設定します.valueは空にもできます (‘variable=’).変数を空の値に設定することは,アンセットする こととは異なります.

残りの最初の引数は,呼び出すプログラム名を指定します.それはPATH 環境変数で検索されます.あらゆる残りの引数は,引数としてそのプログラム に渡されます.

環境変数指定に続いてコマンド名が指定されていない場合,結果となる環境変 数が出力されます.これは,printenvのコマンド名を指定すること に似ています.

プログラムは以下のオプションも受け入れます.Common optionsも参照 してください.

-u name
--unset=name
変数nameが環境変数の場合,それを環境変数から削除します.
-
-i
--ignore-environment
継承された環境変数を無視して,空の環境変数を用いて開始します.

終了ステータスです.

     
     
     
     
     
     0    commandが指定されておらず,環境変数が出力される場合.
     1   env自身が失敗した場合.
     126 commandは見つかったが,呼出しできない場合.
     127 commandが見つからない場合.
     それ以外はcommandの終了ステータスになります.