次: Overfull hboxes, 前: Requirements Summary, 上: Hardcopy
TeXは,最初の行の`\input texinfo'コマンドで,texinfo.tex ファイルを探す場所を知る必要があります.texinfo.texは,TeXに @-コマンドの処理方法を伝えます.それは,全ての標準的なGNU配布物に含まれ ています.
通常インストーラは,texinfo.texファイルをGNU Texinfo,Emacs,また はその他のGNUのソフトウェアがインストールされるときにTeXのマクロを含 めるデフォルトのディレクトリに書き込みます.この状況では,TeXはファイ ルを見つけるので,特別なことをする必要はありません.こうならない場合は, TeXを実行するとき,texinfo.texをカレントディレクトリに配置する ことが可能で,TeXはそこで見つけます.
また,他の配布物でepsf.texがまだインストールされていない場合,
epsf.texをインストールすべきです.詳細は,@image
コマンド
の記述の最後で説明しています(see Images).
pdfcolor.texがまだインストールされておらずpdftexを使用 する場合も同様です.
更に,追加ファイルtexinfo.cnfを作成し,同様にインストールしてもか
まいません.このファイルは,@setfilename
コマンド
(see @setfilename
)が実行されたとき,TeXに読
み込まれます.ローカルサイトの慣習で,好みのあらゆるコマンドをそこに書く
ことが可能です.それらは,TeXがTexinfoドキュメントを処理しているとき
読み込まれます.例えば,texinfo.cnfが`@afourpaper'を含む場
合(see A4 Paper),全てのTexinfoドキュメントは,実際にそのページサイ
ズで処理されます.texinfo.cnfに何も書かない場合,それを作成する必
要はありません.
上記の場所のこれらのシステムファイルが十分でない場合,明示的にディレクト
リを指定することが可能です.texinfo.texに対し,\input
コマ
ンドの後に完全なファイルパスを書くことで可能となります.
texinfo.texとtexinfo.cnf(とその他のTeXが読み込むもの)の
両方を動作させるもう一つの方法は,TEXINPUTS
環境変数を.cshrc
や.profileファイルで設定することです.
.cshrcまたは.profileのどちらを使用するかは,Bourneシェル互
換(sh
,bash
,ksh
,...),またはCシェル互換
(csh
,tcsh
)のコマンドインタプリタのどちらを使用しているか
に依存します.後者は,.cshrcを初期化情報として読み込み,前者は
.profileを読み込みます.
.cshrcファイルで,以下のcsh
コマンド列を使用します.
setenv TEXINPUTS .:/home/me/mylib:/usr/lib/tex/macros
.profileファイルで,以下のsh
コマンド列を使用します.
TEXINPUTS=.:/home/me/mylib:/usr/lib/tex/macros export TEXINPUTS
MS-DOS/MS-Windowsでは,以下のようにします1.
set TEXINPUTS=.;d:/home/me/mylib;c:/usr/lib/tex/macros
DOS/Windowsユーザーは,autoexec.batファイルやWindowsレジストリに, そのようなコマンドを慣習的に書いています.
これらの設定で,TeXは\inputファイルを,最初に`.'で示され る現在のディレクトリで探し,それから仮にユーザーのme/mylibディレ クトリで探し,最後にシステムディレクトリ/usr/lib/tex/macrosで探し ます.
最後に,TeXがTexinfoをより速くロードできるように,.fmtファイル のダンプを望むかもしれません(see Memory dumps). (texinfo.texの更新は再ダンプを要求するので不利になります.) epsf.texがTeXで検索可能だという仮定で,以下のコマンドを実行す ることで可能になります.
initex texinfo @dump
(dump
はTeXプリミティブです.) そして,texinfo.fmtを
.fmt
ファイルが見つかる場所に移動してください.一般にこれは,
TeXをインストールしたサブディレクトリweb2cにあります.