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configureスクリプトは,それらを実行しているユーザに,何種類か の情報を与える必要があります.以下のマクロは,それぞれの種類に対して適切 な方法でメッセージを出力します.全ての引数は,シェルのダブルクオートで囲 まれているので,シェルは変数とバッククオートの代入を実行します.
これらのマクロは,echo
シェルコマンドを全てラップします.
configureスクリプトは,ユーザに対してメッセージを出力するため,
直接echo
を実行する必要は滅多にありません.これらのマクロを使用す
ると,出力されるそれぞれのメッセージの種類を,いつでもどのようにでも簡単
に変更できます.そのような変更にはマクロ定義の変更だけが必要で,呼び出し
側は自動的に変更されます.
静的な問題を診断するため,例えばautoconfが実行されるときは, Reporting Messagesを参照してください.
configureが調査している特徴を,ユーザに通知します.このマクロ は`checking 'で始まり`...'で終る,改行無しのメッセージを出力し ます.調査の結果と改行のため,
AC_MSG_RESULT
を続けて呼び出す必要が あります.feature-descriptionは`FortranコンパイラがC++のコメ ントを受け入れるかどうか(whether the Fortran compiler accepts C++ comments)'や`c89の調査(for c89)'のようなものです.configureが`--quiet'や`--silent'オプションを用いて実 行されている場合,このマクロは何も出力しません.
調査結果をユーザに通知します.result-descriptionは,ほとんどいつも 調査に対するキャッシュ変数の値で,普通は`yes',`no',またはファ イル名になります.このマクロは
AC_MSG_CHECKING
の呼び出しに続けるべ きで,result-descriptionは,AC_MSG_CHECKING
の呼び出しで出力 されるメッセージを完成するものにするべきです.configureが`--quiet'や`--silent'オプションで実行され る場合,このマクロは何も出力しません.
messageをユーザに伝えます.特徴を調査しているグループ全体の特徴に ついて,例えば以下のような,一般的な記述を出力するときに主に役に立ちます.
AC_MSG_NOTICE([checking if stack overflow is detectable])configureが`--quiet'や`--silent'オプションで実行され る場合,このマクロは何も出力しません.
configureの完了を妨げるエラーをユーザに通知します.このマクロ は,エラーメッセージを標準エラー出力に出力し,configureは exit-status(デフォルトは1)で終了します.error-description は `\$HOMEに対し$HOMEは無効な値です(invalid value $HOME for \$HOME)'の ようにすべきです.
error-descriptionは小文字で開始すべきで,“can't”より“cannot” のほうが好ましいでしょう.