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7.8.1 キルリング

すべてのキルされたテキストは、キルされたテキストの塊をリストとする キルリング(kill ring)に記録されています。 キルリングはたった1つしかなくて、すべてのバッファで共有しています。 ですから、あるバッファでキルしたテキストは、 別のバッファでヤンクできます。 普通、このようにして、あるファイルから別のファイルへテキストを移動します。 (別の方法については、see Accumulating Text。)

コマンドC-yyank)は、 最後にキルしたテキストをふたたび挿入します。 カーソルは挿入したテキストの末尾に置かれます。 マークは挿入したテキストの先頭に置かれます。 See Mark

C-u C-yは、テキストのまえにカーソルを置き、うしろにマークを置きます。 引数としてC-uだけを指定した場合に限り、こうなります。 C-uと数字を含めた他の引数を指定すると、 いくつまえのキル内容をヤンクするかを意味します(see Earlier Kills)。

一塊のテキストをコピーする場合は、 M-wkill-ring-save)を使うとよいでしょう。 このコマンドは、バッファからリージョンをキルせずに、 リージョンをキルリングにコピーします。 このコマンドは、C-wに続けてC-x uを実行するのとほぼ同等ですが、 M-wはアンドゥ履歴を変更しませんし、一時的にせよ画面表示も変わりません。