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26.14 diredバッファの更新

本節では、(diredとは無関係に)外部でのディレクトリやファイルの変更を diredバッファに反映させるコマンド、および、 diredバッファの一部を削除するコマンドを説明します。

g
diredバッファの全内容を更新する(revert-buffer)。
l
指定したファイルを更新する(dired-do-redisplay)。
k
指定したファイルの表示行を削除する。 ファイルではなく、単に表示行だけを消す(dired-do-kill-lines)。
s
アルファベット順の表示と日付/時間順の表示を切り替える (dired-sort-toggle-or-edit)。
C-u s switches <RET>
オプションswitchesdired-listing-switchesとして用いて diredバッファを更新する。

grevert-buffer)コマンドを実行すると、 表示されているファイルやディレクトリの変更に基づいてdiredバッファを 更新します。 このコマンドは消されたファイルに対するものを除いて すべての印やフラグを保存します。 隠蔽されたサブディレクトリも更新されますが、隠蔽されたままです。

いくつかのファイルだけを更新する場合には、 ldired-do-redisplay)と打ちます。 このコマンドは、後続のn個のファイル、 印を付けたファイルがあればそれらのファイル、 カレントファイルのいずれかに作用します。 それらを更新するとは、それらのファイルの現状をファイルシステムから取得し、 それを正しく反映するようにバッファを更新します。

lをサブディレクトリのヘッダ行で実行すると、 対応するサブディレクトリの内容を更新します。

指定したファイルの表示行を削除する、 つまり、ファイルそのものではなく行だけを削除するには kdired-do-kill-lines)と打ちます。 数引数nを指定すると、 このコマンドは、後続のn個のファイルに作用します。 さもなければ、印を付けたファイルに作用します。

削除するファイルの表示行がディレクトリだった場合には、 そのディレクトリの内容もバッファから削除されます。 サブディレクトリのヘッダ行でC-u kと打っても、 diredバッファからサブディレクトリの内容を削除できます。

gコマンドは、このようにして削除した表示行を画面に呼び戻すことが できますが、サブディレクトリに関してはできません。 各サブディレクトリを再度挿入するにはiを使う必要があります。

diredバッファ内のファイルは、通常、 ファイル名のアルファベット順に並んでいます。 diredは日付/時間順に並べ替えることもできます。 diredコマンドsdired-sort-toggle-or-edit)は、 これら2つのソート方法を切り替えます。 diredバッファのモード行には、アルファベット順と日付/時間順の どちらで現在表示しているかが示されます。

C-u s switches <RET>で、 変数dired-listing-switchesに新しい値を設定できます。