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16.4.3 @valueの例

@valueコマンドを,マニュアル更新時に変更する必要がある部分の数を 最小限にするために使用することが可能です.Automakeの配布物を用いた同じ原 理の例とその完全なテキストは,See GNU Sample Texts.

Overview)からの適用例は以下のよう になります.

  1. フラグを設定します.
              @set EDITION 0.35 Beta
              @set VERSION 3.63 Beta
              @set UPDATED 14 August 1992
              @set UPDATE-MONTH August 1992
         
  2. @copyingセクション(see copying)に対するテキストを書きます.
              @copying
              This is Edition @value{EDITION},
              last updated @value{UPDATED},
              of @cite{The GNU Make Manual},
              for @code{make}, version @value{VERSION}.
              
              Copyright ...
              
              Permission is granted ...
              @end copying
         
  3. 印刷されたマニュアルの読者に対し,タイトルページのためのテキストを書きま す.
              @titlepage
              @title GNU Make
              @subtitle A Program for Directing Recompilation
              @subtitle Edition @value{EDITION}, ...
              @subtitle @value{UPDATE-MONTH}
              @page
              @insertcopying
              ...
              @end titlepage
         

    (印刷されたカバーでは,月と年だけでなくその日までリストアップした日付で なく,月と年をリストアップした日付でも曖昧ではないでしょう.)

  4. Infoファイルの読者に対し,Topノードに対するテキストを書きます.
              @ifnottex
              @node Top
              @top Make
              
              @insertcopying
              ...
              @end ifnottex
         

    マニュアルを書式化後,@valueの構成物は展開されるので,出力物には 以下のようなテキストが含まれています.

              This is Edition 0.35 Beta, last updated 14 August 1992,
              of `The GNU Make Manual', for `make', Version 3.63 Beta.
         

マニュアルを更新したとき,フラグの値のみを変更してください.三つのセクショ ンを編集する必要はありません.