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26.7 読み出し専用バッファ

バッファが読み出し専用(read-only)であると、 スクロールしたりナロイングしてその内容を眺めることはできますが、 その内容は変更できません。

読み出し専用バッファは、2種類の場面で使われます。

— 変数: buffer-read-only

このバッファローカルな変数は、 バッファが読み出し専用であるかどうかを指定する。 この変数がnil以外であると、バッファは読み出し専用である。

— 変数: inhibit-read-only

この変数がnil以外であると、 読み出し専用バッファや読み出し専用文字を変更できる。 バッファ内の読み出し専用文字とは (テキスト属性やオーバレイ属性の) 属性read-onlynil以外の文字である。 テキスト属性について詳しくは、see Special Properties。 重ね合わせとそれらの属性について詳しくは、see Overlays

inhibit-read-onlytであると、 すべての文字の属性read-onlyは効果を失う。 inhibit-read-onlyがリストであると、 文字の属性read-onlyが(eqで比較して) リストのメンバであると効果を失う。

— コマンド: toggle-read-only

このコマンドは、カレントバッファが読み出し専用かどうかを変更する。 対話的な使用を意図しており、プログラムからは使わないこと。 プログラムの任意の箇所で、読み出し専用フラグを オンにしたいかオフにしたいかを読者は知っているはずであり、 そうすれば、読者はbuffer-read-onlytnilの正しい値に明示的に設定できる。

— 機能: barf-if-buffer-read-only

この関数は、カレントバッファが読み出し専用であると エラーbuffer-read-onlyを通知する。 カレントバッファが読み出し専用であるときに エラーを通知する別の方法については、see Interactive Call