1.9 Texinfoファイルの六つの部品
一般に,Texinfoファイルは最初と最後の最小限以上のものから成り立っていま
す — 通常は以下でリストアップしている六つの部品から成り立ちます.これ
らは以下のセクションで完全に記述しています.
- 1. ヘッダ
-
ヘッダ(Header)は,ファイルに名前を付け,TeXで使用する定義ファイ
ルと,その他の管理する仕事を伝えます.
- 2. 要約の記述と著作権
-
要約の記述と著作権(Summary and Copyright)の部分では,Infoファイル
に対するドキュメントの記述,著作権通知,そしてコピーの許可から成り立ちま
す.この部分は,Infoファイルにのみフォーマッタが配置するように,
@ifinfo
と@end ifinfo
コマンドで囲まれています.
- 3. タイトルと著作権
-
タイトルと著作権(Title and Copyright)の部分は,印刷されたマニュア
ルに対するタイトルと著作権のページから成り立ちます.この部分は
@titlepage
と@end titlepage
コマンドで囲む必要があります.
タイトルと著作権のページは,印刷されたマニュアルのみに現れます.
- 4. `Top'ノードとマスターメニュー
-
`Top'ノードはオンラインの出力を開始します.それは印刷されたマニュアルに
は現れません.上記の部分同様に,コピーの許可をここに含めることを推奨しま
す.そしてそれは,少なくとも章をリストアップしているトップレベルのメニュー
を含んでいて,おそらくマスターメニュー(Master Menu)は,ドキュメン
ト全体のノードをリストアップしています.
- 5. 本体
-
ドキュメントの本体(Body)は,伝統的な本や,百科辞典のように構造化さ
れていますが,自由な形式でもかまいません.
- 6. 終り
-
終り(End)の部分は,索引を印刷したり目次を生成したりするコマンドと,
単独行の
@bye
コマンドから成り立っています.