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16.3 生の書式化コマンド

@iftex@end iftexで線引きされた領域の内部に,生のTeX コマンドを埋め込むことが可能です.TeXが見るファイルの一部になるだけな ので,Infoではこれらのコマンドは無視されます.TeXで使用されている `\'を`@'に置換する必要がある以外,通常のTeXファイルで書い ていたようなTeXコマンドを書くことが可能です.例えば,Texinfoファイル の@titlepageセクションで,著作権ページを書式化するためのTeXコ マンド@vskipを使用することが可能です.(@titlepageコマン ドは,@iftexコマンドの使用と同じように,その領域を自動的にInfoに 無視させます.)

しかし,プレーンTeXの多くの機能は,Texinfoが優先されるので動作しませ ん.

@tex@end texコマンドで領域を線引きすることで,プレーン TeXを完全に入力し,TeXコマンドで`\'を使用することが可能です. (@texコマンドでも,@iftexコマンドのようにInfoは領域を無 視します.)唯一の例外は,@end texを正確に認識できるよう, @文字がまだコマンドを導入することです.

例えばここに,プレーンTeXで書かれた数式があります.

     @tex
     $$ \chi^2 = \sum_{i=1}^N
              \left (y_i - (a + b x_i)
              \over \sigma_i\right)^2 $$
     @end tex

この例の出力は,印刷されたマニュアルにのみ現れます.Infoでこれを読んでい る場合,印刷されたマニュアルに現れる等式は見ることはないでしょう.

同様に,HTML出力のみに含まれる領域を線引きするため,@ifhtml ... @end ifhtmlを使用し,生のHTMLの領域に対し@html ... @end htmlを使用することができます(再びですが,例外的に@はまだ エスケープ文字なので,@endコマンドを認識することが可能です.)

同様に,XML出力のみに含まれる領域を線引きするため,@ifxml ... @end ifxmlを使用し,生のXMLの領域に対し@xml ... @end xml を使用することが可能です(再びですが,例外的に@はまだエスケープ文 字なので,@endコマンドを認識することが可能です.)