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Makefile
変数には,“user”が使用するためにGNU Coding Standards
で予約されているものもあります – それはパッケージを構築する人のためで
す.例えば,CFLAGS
はそのような変数の一つです.
パッケージ開発者は,明らかに仕事を簡単にするために,CFLAGS
のよ
うなユーザ変数の設定を試みるときもあります.しかし,パッケージ自身でユー
ザ変数を設定すべきではなく,特に,パッケージの適切なコンパイルに要求さ
れるスイッチを含めるべきではありません.これらの変数はパッケージの構築
者に対して説明されるので,人々は,ビルド時にこれらの変数に優先させるこ
とが可能だと期待しています.
この問題を解決するため,automakeはそれぞれのユーザフラグ変数に対し,
automake特有の隠れた変数を導入しています.(隠れた変数は,CC
のよ
うな変数に対しては導入されておらず,それは意味が無いためです.)隠れた
変数は,ユーザ変数名に`AM_'を前置して命名されています.例えば,
YFLAGS
に対する隠れた変数は,AM_YFLAGS
になります.