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10.8 他の探索繰り返しコマンド

正規表現に一致するものをみつけるコマンドは、他にもいくつかあります。 それらは、ポイント位置からバッファの末尾までを操作対象とします。 さらに、パターンに大文字が含まれていないときや、 case-fold-searchnil以外であるときには、 大文字小文字の違いを無視して一致を探します。

M-x occur <RET> regexp <RET>
regexpに一致するものを含むバッファ内の各行の一覧を表示する。 数引数で、一致した各行の前後何行を表示するか指定する。 デフォルトは0行。 バッファの一部に探索を制限するには、 その部分にナロイングする(see Narrowing)。

出力を表示したバッファ`*Occur*'は、 もとの文脈での出現位置を探すためのメニューとして機能する。 `*Occur*'に表示された出現をMouse-2でクリックするか、あるいは、 ポイントをそこに置いて<RET>を打つ。 この操作により、探索を行ったバッファに切り替え、 選択した出現のもとの位置にポイントを移動する。

M-x list-matching-lines
M-x occurと同じ。
M-x count-matches <RET> regexp <RET>
ポイント以降でregexpに一致するものの個数を表示する。
M-x flush-lines <RET> regexp <RET>
ポイント以降にあってregexpに一致するものを含む各行を削除する。
M-x keep-lines <RET> regexp <RET>
ポイント以降にあってregexpに一致するものを 含まない各行を削除する。

さらに、Emacsからgrepを使って、 一連のファイルに対して正規表現に一致するものを探して、 一致するものを含むファイルを順番に、あるいは、 任意の順に訪問できます。 See Grep Searching