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6.2.6 umaskと保護

記号的なモードのusers部が省略されている場合,システム変数 umask無効に設定されている権限以外,デフォルトは `a' (で,すべてのユーザに影響します).umaskの値は umaskコマンドを使用して設定できます.そのデフォルト値は,システ ムごとに異なります.

記号的なモードのusers部の省略は,`+'以外のオペレーションでは 通常は役に立ちません.希望しないファイルに対する追加の権限を与えるため に,簡単なカスタマイズを保護するためumaskが使用可能なので,それ は`+'とともに用いると役に立ちます.

例として,umaskの値が2の場合,それはファイルのグループ以外のユー ザに対し書き込み権限を削除します.以下のモードを考えます.

     +w

これは,その所有者とファイルのグループのユーザに対する書き込み権限を追 加しますが,それ以外のユーザには与えません.対照的に,以下のモー ドを考えます.

     a+w

これはumaskを無視し,すべてのユーザに対し,書き込み権限を与える のです