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7.6 グローバルマークリング

個々のバッファごとの普通のマークリングに加えて、 Emacsにはグローバルマークリング(global mark ring)が1つあります。 グローバルマークリングは、最近マークを設定したバッファの系列を記録しますから、 それらのバッファに戻ることができます。

マークを設定すると、つねにカレントバッファのマークリングに項目を作ります。 マークを設定した以降にバッファを切り替えていると、 新しくマークを設定するとグローバルマークリングにも項目を作成します。 その結果、グローバルマークリングには訪れていたバッファの系列が記録され、 各バッファではマークを設定した箇所が記録されます。

コマンドC-x C-<SPC>pop-global-mark)は、 グローバルマークリングの最新の項目が示すバッファの位置に移動します。 グローバルマークリングも巡回されるので、 C-x C-<SPC>を繰り返し使用すると、 1つずつまえのバッファに移動できます。