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ダイナミックリンクの議論では,その用語が二つの異なる概念を述べる ときに使用されるので,混乱することがあります.
dlopen
1のような関数の呼び出しで,
それは,ユーザが指定したモジュールを実行時に任意にロードします.この形
式のダイナミックリンクは,アプリケーションで明示的に制御されます.
混乱を軽減するため,このマニュアルは二番目の形式のダイナミックリンクを dlopenモジュールとして述べることにします.
dlopenモジュールの主な利点は,プログラムを拡張するために,インタプリタ 言語を使用するのではなく,コンパイルされたオブジェクトコードにアクセス する能力です.実際,dlopenは,言語を拡張する効果的な方法を提供するため, インタプリタ言語でよく使用されます.
バージョン1.5の現在は,libtoolはdlopenされるモジュールのサ ポートを提供します.しかし,パッケージがそのようなサポートを行うことを, configure.inで,マクロ`AC_LIBTOOL_DLOPEN'を使用して指示し た方が良いでしょう.このマクロが使用されない(または `AC_PROG_LIBTOOL'の後で使用される)場合,libtoolはdlopenメ カニズムが利用不可能と仮定し,シミュレーションを試みます.
この章ではdlopenでアクセス可能なモジュールを生成するため,dlopenアプリ ケーション開発者がlibtoolを使用する方法を議論します.