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cvs リポジトリを設定するために、まずソースファイルのリビジョン履 歴を保存したいマシンとディスクを選びます。CPU とメモリの要求は小さなも のですので、たいていのマシンは十分なはずです。詳細は Server requirements を参照してください。
ディスクスペースの必要量を見積もると、別のシステムから RCS ファイルを 移管しているのであれば、リポジトリの最初の大きさは大体そのくらいになり、 バージョンの履歴が全然無い状態で始めるのであれば、大雑把な大きさはリポ ジトリのCVS の管理下に置かれるコードのほぼ3倍をサーバで用意することに なります (最終的にはこれより大きくなるでしょうが、しばらくは大丈夫なは ずです)。開発者が作業するマシンでは各開発者に作業ディレクトリとほぼ同 じディスクスペースを用意すると良いでしょう (各開発者の利用に基づいて、 全体の木かそれの一部分のどちらかになります)。
リポジトリはサーバ経由からか直接 cvs を使う全てのマシンからか、 (直接もしくはネットワーク接続されたファイルシステム経由で) 利用可能に する必要があります。クライアントのマシンは cvs プロトコル経由以外 でそれにアクセス可能である必要はありません。cvs は、リポジトリに ロック・ファイルを作成する必要があるため (see Concurrency)、利用者 が読み込み許可しか持たないリポジトリを、cvs から使うことはできま せん。
リポジトリを作成するときには、cvs init
コマンドを実行して下さい。
通常の方法で指定された cvs のルート (see Repository) 以下の、
空のリポジトリを利用できるように整えます。例えば次のようにします。
cvs -d /usr/local/cvsroot init
cvs init
は注意深いので、リポジトリに存在するファイルを上書きし
ません。従って既に利用できる状態のリポジトリに対して cvs init
を実行しても、何の不都合もありません。
cvs init
は、操作履歴を記録するように設定します。
もしこれを望まないのであれば、cvs init
を実行した後に、
history ファイルを削除して下さい。See history file.