10.2 Flexコマンドライン・オプションの要約(Flex 2.5の補足情報)
Flex 2.5では、
前節(Switches Summary)で説明されていない、
以下のオプションもサポートされています。
- -h
- Flexに対してコマンドライン・オプションの要約情報を出力するよう指示します。
- -l
- AT&Tにより実装されたlexとの互換性を最大限に提供します。
このオプションは、
性能面でかなりの悪影響を及ぼします。
また、
このオプションを、
`-f'、`-F'、`-Cf'、`-CF'、`-+'オプションと同時に指定することはできません。
- -w
- このオプションが指定されると、
Flexは、
警告メッセージを出力しません。
- -B
- Flexに対してバッチ・スキャナを生成するよう指示します。
これは、
対話型スキャナを生成するよう指示する`-I'オプションの否定です。
- -V
- Flexに対してバージョン番号を出力するよう指示します。
- -7
- Flexに対して7ビット・スキャナを生成するよう指示します。
これは、
`-8'オプションの否定です。
- -+
- Flexに対してC++スキャナ・クラスを生成するよう指示します。
- -?
- Flexに対してコマンドライン・オプションの要約情報を出力するよう指示します。
(`-h'オプションと同じです)。
- -Ca
- このオプションは、
スキャン処理用のテーブルを
long int
の配列として定義するようFlexに通知します
(デフォルトではshort int
型の配列となります)。
- -Cr
- このオプションを指定して生成されたスキャナは、
入力に
read()
システム・コールを使います。
デフォルトでは、
対話型スキャナの場合はgetc()
が、
バッチ(非対話型)・スキャナの場合はfread()
が使われます。
- -ofile
- このオプションが指定されると、
Flexは生成されたスキャナをfileにより指定されるファイルに出力します。
デフォルトでは、
スキャナはファイルlex.yy.cに出力されます。
- -Pprefix
- Flexにより生成されるスキャナのソース・ファイルの中では、
大域変数や大域関数の名前の先頭に接頭辞`yy'が付けられます。
このオプションが指定されると、
`yy'の代わりに、
prefixにより指定される文字列が接頭辞として使用されます。
また、
`-o'オプションが指定されない場合のスキャナ・ファイル名lex.yy.cも、
lex.prefix.cとなります。
- --help
- Flexに対してコマンドライン・オプションの要約情報を出力するよう指示します。
(`-h'オプションと同じです)。
- --version
- Flexに対してバージョン番号を出力するよう指示します。
(`-V'オプションと同じです)。