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35.4 略語をファイルに保存する

略語定義を保存したファイルは、実際には、Lispコードのファイルです。 略語は、同じ内容の同じ略語表を定義するLispプログラムの形で保存されます。 したがって、ファイルはload(see How Programs Do Loading)で ロードできます。 しかし、関数quietly-read-abbrev-fileがより便利なインターフェイスを 提供します。

save-some-buffersなどのユーザーレベルの機能では、 ここに述べた変数の制御のもとで、略語をファイルに自動的に保存できます。

— ユーザオプション: abbrev-file-name

これは、略語を読み込んだり保存するデフォルトのファイル名である。

— 機能: quietly-read-abbrev-file filename

この関数は、write-abbrev-fileで書いておいた ファイルfilenameから、略語定義を読み取る。 filenamenilであると、 abbrev-file-nameで指定されるファイルを使う。 save-abbrevstを設定して、変更は保存されるようにする。

この関数はいっさいメッセージを表示しない。 nilを返す。

— ユーザオプション: save-abbrevs

save-abbrevnil以外の値であると、 Emacsはファイルを保存するときに略語も保存する。 abbrev-file-nameが略語を保存するファイルを指定する。

— 変数: abbrevs-changed

略語を定義したり変更すると、この変数はnil以外に設定される。 これは、読者の略語を保存する機会を与えるために、 Emacsのさまざまなコマンドに対するフラグとして働く。

— コマンド: write-abbrev-file filename

ロードすると同じ略語を定義するようなLispプログラムの形で、 ファイルfilenameにすべての略語表のすべての略語定義を保存する。 この関数はnilを返す。