リンクするライブラリ

ライブラリは外部のモジュールです。これは他のライブラリや実行型式ファイルに提供するために、ビルドの最終ステップにおいてプログラムとリンクする必要があります。リンカには、最終ターゲット (実行型式ファイル) を構築するためにリンクするライブラリの並びが引き渡されます。

ライブラリに加え、オブジェクト・モジュール (*.o files) の名前を引き渡すこともできます。オブジェクト・モジュールの名前の先頭には特別なフラグ (アスタリスク *) が付与されています (これにより Anjuta はオブジェクトとライブラリを区別しています)。オブジェクト・モジュールはフルパス名 (絶対パスまたは相対パス、コンテキストに依存します) のリストにして下さい。その理由は、オブジェクト・モジュールはライブラリの検索パスから検索されないからです。

例: 下記のスクリーンショットの中で、最初のエントリ "scintilla" はライブラリですが、その下にある "*" が先頭に付いたエントリは全てオブジェクト・モジュールです。

Figure 4. ライブラリ・ダイアログ

ライブラリ名の書式: libXXX.a です。一覧の中にライブラリがある状態では、先頭の "lib" と末尾の ".a" は省略され、ライブラリ名である "XXX" のみがエントリになります。

ライブラリを追加する:

  1. メニュー・アイテム 設定(_S)->コンパイラとリンカの設定(_C) … を選択して、コンパイラのオプション ダイアログの中にある ライブラリ群 タブをクリックして下さい。

  2. ライブラリ名 (必要ならば、オブジェクト名も) を一つ入力する度に 追加 ボタンをクリックして追加して下さい。

    ライブラリはダイアログの右側に表示されている一覧の中から選択することも可能です。全てのライブラリがこの一覧の中で利用可能ではありません。

    Important重要
     

    オブジェクト・モジュールは必ずパス名をつけて指定し、先頭にアスタリスク (*) を付けて下さい。

  3. エントリを削除する場合は、一覧の中にあるエントリを一つ選択して 削除 ボタンをクリックします。

  4. あるエントリを無効にする場合は、一覧の中にあるそのエントリをダブル・クリックして下さい。再び有効にする場合は、そのエントリを再びダブル・クリックします。

    無効にしたエントリはリンク処理に挿入されません。

  5. エントリを編集する場合は、一覧の中にあるエントリを一つ選択してテキストボックスの中で直に編集し、更新 ボタンをクリックします。

  6. 全てのエントリをクリアする場合は、クリア ボタンをクリックします。