初期設定では, 端末切替は Alt-Fn or Ctrl-Alt-Fnを用いて行うようになっています. Xおよび最新版のdosemuではCtrl-Alt-Fn しか機能しません.
XFree86 1.3 はXウインドーに切り替えるときにAltが押し下げられていることを認識 しません. 従って,即座に別のVTに再度切り替えることはできないのです.そのた めにはまず一度Altキーを離す必要があります.逆方向にも同じことが通用します. つまりカーネルは常時,すべてのキーに関してそれが押し下げられているか否かを監 視しています.(これにも限界はあります.一部のキーが押し下げられたときにスキ ャンコードを発行しないようなキーボードがあるからです.FOCUS 9000 キーボート の PFnキーはその一例です.またキーを離したときのコードを発行しないキーボード もあります.Pauseキーをそのように取り扱っているキーボードは少なくありませ ん.)
XFree86 1.3 は起動時に文字ロムにロードしたフォントを保存し,これを切替えた端 末用に用います.VT上におけるsetfontの結果は,Xに入ったり出たりする際に抹消 されます.Xでsetfontを用いると,奇妙な結果が発生してしまうでしょう.
chvtコマンドを用いるプログラムのコントロール下でなら,変更は可能です.
この質問はまだ繰り返し行われているようですが,「回答はもう充分に出まわってい ます」というのが答えです.v1.1.54以降のカーネルでは,仮想端末番号は1−63 となっています.端末をオープンすると同時に,新しい端末がつくられます.端末を 削除するためには disallocというユーティリティーを使います(ただし削除できる のは,当該端末に関連するプロセスが一つも動いていない場合だけです).
古いカーネルをお使いの場合には,include/linux/tty.h にある次の一行を変更した 上で(ただし,63を越える数字にはしないでください),カーネルを再構築してくだ さい.
#define NR_CONSOLES 8
MAKEDEV あるいは mknod ttyN c 4 N (N はtty番号)を用いてデバイスを作らなけ ればならないかもしれません.新しいVCに getty を走らせたい場合には, /etc/inittab に行を追加してください.
端末を動的にロケートできる場合には,1−2個の gettyだけを走らせておくのが通 常最も簡単なやり方でしょう.これ以上の端末をオープンする場合には,open -l -s bash で可能です.使用していない端末(プロセスと結び付けられていない端末)は, disalloc で取り除くことができます.
kbd-0.90.tar.gz から取得した spwan_login をお持ちなら,
loadkeys << EOF
alt keycode 103 = Spawn_Console
EOF
spawn_login &
を/etc/rc.localに書き込んで下さい.こうすると Alt-UpArrow でloginの走ってい る新しいVC ができ,そこに切替わるようになります. 更に open-1.3.tgz をもご覧 ください.
/etc/secrettyに記載されている端末にログインするにはルート権限が必要です.